2013年11月1日金曜日

米グーグルはAndroid事業を切り捨てるべし。

http://surouninja.blogspot.com/2013/11/google-should-throw-away-the-ecosystem-of-android-as-soon-as-possible.html
アップルマイクロソフトブラックベリーエリクソンソニーの企業連合である「ロックスター」は31日(2013年10月31日)、旧ノーテルネットワークスの特許侵害でグーグルサムスン電子HTCファーウェイを提訴したとのことである。

対象となった特許は、インターネット検索条件と関連広告をマッチングさせる技術とのことだが、恐らくこれもAndroid絡みだろう。


旧ノーテル特許の侵害で、グーグル・サムスン・華為技術などを企業連合が提訴 - ロイター 2013年 11月 1日 10:09 JST
[サンフランシスコ 1日 ロイター] - 経営破綻したカナダの通信機器大手ノーテルの特許を保有する企業連合ロックスターは31日、特許侵害で米グーグル などを米連邦地裁に提訴した。

提訴されたのはグーグルのほか、韓国のサムスン電子 、台湾の宏達国際電子(HTC) 、中国の華為技術 、他4社。

ロックスターは、アップル 、マイクロソフト 、ブラックベリー 、エリクソン 、ソニー の企業連合。
ロックスターは、グーグルを特許7件の侵害で提訴。対象となった特許は、グーグルの主力業務であるインターネットの検索条件と関連する広告をマッチングする際の技術という。
サムスン、華為技術、HTCの3社はいずれも、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した携帯電話端末を製造。アップル、マイクロソフトと激しい競争を繰り広げている。
グーグルは、旧ノーテルの特許売却入札でロックスターに敗れ、その後125億ドルでモトローラ・モビリティを買収。モトローラの特許を手に入れた。

提訴された側のグーグルを中心とした企業群は、スマホなどで使われている「Android OS」を軸に連携している。

逃がしたチャンスは大きい? Nortelの特許に競り負けたGoogle - クラウドWatch
 経営破たんしたNortel Networksの特許群が6月30日、特許競売としては史上最高の45億ドルという値で競り落とされた。約6000件のNortelの特許を取得するのはMicrosoft、Appleを含む6社の連合体で、当初から名乗りを上げていたGoogleに競り勝った。6社の狙いは「Android」の勢いを抑えることだとみられている。この取引は今後、市場にどんな影響を与えるのだろうか?
 今回、Googleが落札できなかった(あるいは、しなかった)ことについて、Muller氏は「Googleは、モバイル業界でIP交渉のために武装できる前例のない好機を逃した」とみる。また、同氏はArs Technicaに対して、Googleが競売を継続せず譲ったことは「驚きだ」とし、「45億ドル以上の値もつけられたはずだ。本当にAndroidにコミットしているのではないということなのか」とコメントしている。

破綻したノーテルネットワークスの特許を競り落とすことが出来なかったグーグルは、案の定、大型訴訟のターゲットになってしまったわけである。

訴訟リスクの大きいAndroid事業は最早、グーグルにとってハイリスク・ローリターン以外の何物でも無いのではないだろうか。

 また別のアナリストは、今後端末メーカーはAndroidを見直すことになると予想する。OracleやMicrosoftがAndroidハードメーカーにライセンス料を要求し、大手はともかく、資金力のない中国系ベンダーは主要なAndroidコミュニティから離脱していくことも考えられるという。Androidが求心力を失いエコシステムが崩れれば、Googleへの打撃は大きい。

Androidは、ハードメーカーに仕様をオープン化して部品の価格競争を促した。そこまでは良かったが、今後はライセンス絡みでカネが嵩むとなれば、安価な端末というメリットを失い、連携してきたハードメーカーも雲散霧消していく可能性が高い。そうなると、上の引用のように、Androidを取り巻くエコシステムも崩壊する可能性は高いと謂えよう。ただ、これは、グーグルのみならず、提訴した企業連合にとっても得るものが少ないことを意味する。恐らく企業連合側は、グーグルの足さえ引っ張れればそれで良しと考えているのだろう。

とは言え、俺が以前にも述べてた通り、Androidは過渡期の“繋ぎ”の技術だと考えている。(米Google社のAndroid部門のカリスマ、ヒューゴ・バラ氏が退職したとのことだが。2013年8月29日木曜日) グーグルは今こそ、将来性の乏しいAndroid事業をサクッと損切りし、新たな道を切り開くべきではないだろうか。今のうちに“保険”の掛け金を積み増すのも悪く無いだろう。その“保険”というのは、例のChrome OSである。(米オラクル社によるJava特許訴訟は米グーグル社を進化させるだろう。2013年8月14日水曜日)

ただ、Chrome OSの肝となるUbuntu(Canonical社)だけは死守すべきだろう。グーグル独自のディストリビューションを派生させることも考えられるが、それはそれで、再びライセンス絡みで攻撃される可能性が出てくる。だから、Canonical本体を抑えるのがベストである。

Ubuntu - Wikipedia
現在、Ubuntuコミュニティは、カノニカルから資金提供をうけている。2005年7月8日、マーク・シャトルワースとカノニカルはUbuntu財団を創設し、初期投資として1000万USドルを提供したと発表した。財団の目的は、今後リリースされるバージョンも含めたUbuntuのサポートと開発を保証することであるが、2006年現在、財団は休眠状態にある。この不透明な状況を、マーク・シャトルワースは、財団はCanonicalに不測の事態が起きたときの緊急財源であると説明している[38]。

グーグルは、鈍間(のろま)で空気の読めない連中を踏み台にして、更なる高みに挑むことができる筈である。


【関連リンク】

2013年10月1日火曜日
次世代OS世界大戦。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/10/world-war-over-the-os-compliant-with-html5.html