2015年3月23日月曜日

インドネシア:日本と防衛協力、インドネシア海軍は最後の良心。

https://surouninja.blogspot.com/2015/03/Indonesian-Navy-seeking-the-defense-cooperation-with-Japan-is-the-last-hope-of-Indonesian-people-for-Anti-Communism.html
インドネシアと日本は本日(2015年3月23日)、ジョコ・ウィドド大統領と安倍首相の首脳会談でシーレーンにおける防衛協力の覚書に署名するとのことである。ジョコ・ウィドド大統領はインドネシアの「海洋国家」化を目指しており、既に海洋国家としてのノウハウを持っている日本との防衛協力は、インドネシアにとっても非常に重要である。勿論、今回のインドネシアとの防衛協力が日本にとってもシーレーン防衛で重要な役割を果たすであろうことは言うまでもない。

引用元:ロイター
インドネシアと防衛協力の覚書、シーレーン防衛で重要=中谷防衛相
2015年 03月 22日 17:20 JST

[横須賀市 22日 ロイター] - 中谷元防衛相は22日、防衛大学校の卒業式後に記者団の取材に応じ、インドネシアと23日に防衛協力の覚書を交わすことを明らかにした。南シナ海の周辺諸国との関係を強化し、中国をけん制する動きの一環。

同相は、日本の海上交通路(シーレーン)防衛にとって重要との認識を示した。

覚書は、初来日するインドネシアのジョコ大統領と安倍晋三首相が首脳会談を開く23日に署名する。大臣レベルの会合や当局間の協議、部隊間の交流を増やすほか、防衛装備品・技術で協力していくことなどを盛り込む。

インドネシアのジョコ大統領は、昨年4月(2014年4月9日)のインドネシア総選挙で第一党となった闘争民主党の政治家なわけだが、その闘争民主党が中共の紐付き政党である可能性が非常に高いということは以前にも述べた通りである。

参考:
2014年4月10日木曜日
インドネシア:中共汚染が拡大。

そのようなアカい親中派大統領が今回のように日本に擦り寄ろうとしているのは少し不気味に感じるかも知れないが、今回のインドネシアとの防衛協力は、中共に警戒感を持っているインドネシアの軍部が今もインドネシアの政治にそれなりの影響力を保っていることの証左と言えるだろう。日本との防衛協力に前向きなインドネシア海軍は、インドネシアの“最後の良心”なのである。

また、ジョコ政権の大統領主席スタッフであるルフット・パンジャイタン氏は、アナンバス諸島周辺海域で米石油大手シェブロンが共同ガス探査を進めていることを挙げ、南シナ海で妄動を繰り返す中国に対抗する姿勢を見せている。

引用元
「海洋強国」目指すジョコ政権=密漁船を撃沈、強硬姿勢―中国を警戒・インドネシア

2015/1/4 14:58

【ジャカルタ時事】昨年10月に発足したインドネシアのジョコ・ウィドド政権が、「海洋強国」実現に向けた取り組みを加速している。外国の密漁船への取り締まり強化を打ち出したのに加え、海軍の増強も計画。背景には、南シナ海進出を着々と強める中国への強い警戒感がある。

 ジョコ・ウィドド大統領はインドネシアを海洋国家として発展させることを優先目標に掲げている。外国船の密漁では「年間300兆ルピア(約2兆8800億円)が失われている」と危機感を示し、11月には密漁船撃沈を含む強硬策をとる姿勢を示した。
 海軍増強の背景には、近年南シナ海への進出を急速に図る中国の存在がある。天然資源が豊富なインドネシアのナツナ諸島は中国が領有権を主張する「九段線」近くにあり、ユドヨノ前政権時代から国軍が警戒を強化。ムルドコ国軍司令官は4月、中国が同諸島の一部を九段線の中に含めていると批判し、軍事展開を強化する意向を示した。
 こうした警戒感はジョコ政権になっても変わっていない。大統領と関係が近く、今年1月に大統領首席スタッフに就任したルフット・パンジャイタン氏は昨年12月、同諸島周辺で米石油大手シェブロンが共同ガス探査を進めていることを挙げ、「米国の存在は中国がここで活動できないことを示すシグナルになる」と中国をけん制した。

インドネシアのジョコ闘争民主党政権自体は事実上の真っ赤な中共傀儡政権だが、ジョコ大統領周辺の良識ある官僚たちのお陰で辛うじて国家の赤化崩壊が食い止められている状態なのである。だが、万が一にもジョコ大統領が「闘争民主党」の政党色を全面に出し始めれば、インドネシアの政治は間違いなく大炎上する羽目になるだろう。


9月30日事件から50年

そういえば、インドネシアで「9月30日事件」が発生してからもうすぐちょうど半世紀(50年)が経とうとしている。

9月30日事件 - Wikipedia
9月30日事件(くがつさんじゅうにちじけん)、通称9・30事件とは、1965年9月30日にインドネシアで発生した軍事クーデターである。
事件の背景として、国軍と共産党の権力闘争、スカルノの経済政策の失敗にともなう国内混乱、マレーシアとの対立により国際連合脱退まで至った国際政治におけるインドネシアの孤立などがあった。この事件を契機として、東南アジア最大だったインドネシア共産党は壊滅し、初代大統領スカルノは失脚した。

9月30日事件」は、共産主義勢力に取り込まれた当時のスカルノ大統領が反共の軍部(おそらく背後には自由主義陣営)によって事実上排除された軍事クーデターだったわけだが、ジョコ大統領があの時のスカルノ政権と同じ轍を踏んでしまう可能性は、ジョコ大統領のアカいイデオロギーから見ても決してゼロとは言い切れまい。日本と米国は今後もインドネシアの軍部を積極的に支援し、インドネシアの共産国化という最悪な事態だけは絶対に回避せねばならないだろう。

関連:
2014年12月30日火曜日
エアアジア機失踪は中共軍が関与か。
2013年11月20日水曜日
インドネシア:経済危機回避は絶望的か。

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