2015年8月6日木曜日

「スカルノ・センター」が北朝鮮の金正恩に平和賞、インドネシア国内外で蠢く赤いスカルノ一派

https://surouninja.blogspot.com/2015/08/Sukarno-Center-awards-Peace-Prize-to-North-Korea-Leader-Kim-Jong-Un-amid-communism-expanding-in-Indonesia.html
インドネシアの団体「スカルノ・センター」が3日(2015年8月3日)、北朝鮮の金正恩第一書記に「世界の平和と発展に寄与した」として平和賞を贈るとのことである。これについて当然のことながら、多くのメディアが「スカルノ・センター」を批判している。

ちなみにこの「スカルノ・センター」という団体は、その名称からも分かる通り、あのスカルノ元大統領の親族が関与する団体である。

http://news.livedoor.com/article/detail/10434852/
インドネシアの団体が金正恩第1書記に平和賞、仏メディア批判「北朝鮮国内の人権侵害を完全に無視」

2015年8月5日 17時37分
Record China

2015年8月3日、仏RFI(中国語電子版)によると、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、「世界の平和と発展に寄与した」としてインドネシアの「スカルノ・センター」から平和賞を贈られることについて、AFP通信は「北朝鮮国内で人権侵害と残酷な刑罰が行われていることを完全に無視するものだ」と批判した。

スカルノ元大統領の娘であるラフマワティ氏はAFPの取材に対し、今年の「スカルノ賞」を金第1書記に贈ると明らかにした上で、授賞理由について「帝国主義と新植民地主義に抵抗する闘争での貢献」と説明した。スカルノ賞は独立と発展に尽力した世界の指導者に贈られる。金第1書記の祖父・金日成(キム・イルソン)主席も2001年に授与されている。

インドネシアの英字紙ジャカルタ・グローブは「金第1書記が世界の平和にどのように寄与したのか不明瞭だ」と伝えた。

インドネシアのスカルノ元大統領といえば、彼は北朝鮮と関係が深く、反米で共産主義シンパでもあったわけである。

スカルノ - Wikipedia
外交と経済政策の失敗

キューバのフィデル・カストロとともに
さらに国民からの支持を維持するため、スカルノはたえずナショナリズムを鼓舞しつづけた。「反植民地主義」を掲げて、イギリス保護国北ボルネオ、イギリス領サラワク、そしてシンガポールがマラヤ連邦と統合し1963年に成立したマレーシアとの対決を宣言した他、この頃より「反帝国主義」を掲げて、急速にイギリスやアメリカとの対立姿勢を強めた。
これらの様に西側諸国との関係が険悪になるのと反比例して、スカルノは冷戦下において西側諸国との対立姿勢を続けるソビエト連邦や中華人民共和国、北朝鮮などの共産主義諸国への接近を強めていった。この為に、「ドミノ理論」による共産主義勢力の東南アジアへの浸透を恐れたアメリカは、CIAを通じてスカルノの失脚を画策していたと言われている。

スカルノ元大統領といえば、先日、スカルノ元大統領の夫人であるデヴィ・スカルノ夫人が自身のブログで、北朝鮮による拉致被害者家族に対し、「(拉致問題解決を)諦めていただけないでしょうか」などと述べていたわけだが、

http://news.livedoor.com/article/detail/10406347/
デヴィ夫人、拉致被害者家族に「諦めて」…ネット上で批判殺到
2015年7月29日 19時37分

デヴィ夫人が29日、公式ブログを更新。北朝鮮の核兵器保持を支持し、さらには拉致被害者家族に「諦めていただけないでしょうか」とする持論を展開した。

其れも其のはず、デヴィ夫人もまたスカルノ元大統領と同様のアカい思想を持っているのだ。

デヴィ・スカルノ - Wikipedia
北朝鮮との関係
北朝鮮とは夫のスカルノを通して親交があり、金日成花の命名式にはスカルノと共に北朝鮮で行われた式典に同席している。この事もあり北朝鮮擁護の立場を取っている。朝鮮総連主催の式典にも出席を重ねている。北朝鮮による日本人拉致事件や人工衛星のテスト問題で北朝鮮を理解する立場からの発言をおこなっているほか、日本と北朝鮮の国交正常化実現を訴えており、朝鮮総連の中央機関紙である「朝鮮新報」から、同国に対するその姿勢を高く評価されている。
2005年10月31日には、民間の海外支援団体「グローバルレインボーシップ(GRS)」が北朝鮮に対して支援した120トンの米のうち60トンを提供した。2013年3月31日に開催された、朝鮮学校への高校無償化の適用と自治体による補助金支給を要求する集会「朝鮮学校はずしにNO! すべての子どもたちに学ぶ権利を! 3.31全国集会&パレード」では、在日朝鮮人への無償化適用は当然のことであるとし、在日朝鮮人に対する安倍政権の弾圧や排外主義に対して疑問と義憤の念で溢れていると述べた。

自身のブログでは、「拉致」は許されないことであり、肯定したことは無いと述べている。またブログには北朝鮮とデヴィに関する悪口雑言なコメントが寄せられているが、そういったコメントをする人達はブログをきちんと読んでおらず、心外だとも述べた。
また、「金日成・金正日主義研究」という雑誌によく寄稿している。
公職選挙法違反の警告
2014年東京都知事選挙では、元航空幕僚長の田母神俊雄を応援して、共に街頭で演説するなどの活動を行った。選挙期間中には、同年2月7日付の自身のメールマガジンで、登録者に向けて「『田母神 俊雄』と書いて、必ず投票所に行ってください」と投票を呼びかけたため、警視庁から公職選挙法違反の疑いで警告を受けた。 2014年3月13日の映画大統領の執事の涙の公開直前イベントで「SNSが解禁になったということで、ブログに書いていいのかなあと思ったら、メルマガは違うということで(警視庁が)ちょっと教えてくださったので、あっそうですかって。私、外国人なので全然知らなかったの」と語った。

デヴィ夫人に支持されていた田母神氏、おそらく彼も既にアカに取り込まれ済みなのだろう。田母神氏の周りには、もはや、「保守」のフリをした「反米反日の大陸民族ウヨク(極右)≒極左」しか居ないのではないかと推測される。

参考:
2014年9月24日水曜日
民族右翼:共産主義の右手。
2013年11月23日土曜日
一水会:徳洲会と猪瀬都知事を繋ぐ点。
一水会フォーラム講師とテーマ一覧

回 テーマ 講師 日時

...

第90回 日本は侵略国家であったか 田母神俊雄 前航空自衛隊幕僚長 2009年1月20日

別にデヴィ夫人を擁護するつもりもないが、当ブログで以前にも述べた通り、確かに北朝鮮との国交正常化は日本にとってのメリットも多少はあるかも知れない。

参考:
2014年5月30日金曜日
日朝国交正常化が東アジアの共産化を防ぐ。

だがそれは、わざわざ日本が北朝鮮側に譲歩してまで実現させるほどのことでもないのだ。北朝鮮を下手に甘やかせば、日本側には何の得にもならない。それならいっその事、北朝鮮を明確に敵とみなし、国内の在日朝鮮人を徹底的に除鮮する方が日本にとっての経済的財政的なメリットは多いだろう。最近北朝鮮が日本を蔑ろにしつつ中国からロシアに擦り寄ろうとしているのを見ても、やはり金正恩体制もまた日本にとっては相変わらず害でしか無さそうだ。

話は戻るが、インドネシアも今、共産主義汚染が深刻なレベルに達している。それは言うまでもなく、政府の経済政策の失政から来る国民の疲弊と中国人の大量進出が原因だ。「貧すれば鈍する」ではないが、インドネシアは今、共産主義勢力が経済を疲弊させることで国民が貧困化し、貧困化した国民が“共産主義者のぶら下げる魅力的な理想主義の餌”に騙されて更に赤化してしまうという、最悪のスパイラルに陥っているのだ。

参考:
2014年4月10日木曜日
インドネシア:中共汚染が拡大。
2013年8月24日土曜日
ルピア下落で緊急政策を公表したインドネシア政府。

インドネシアが勝手に自滅する分には自業自得で切り捨てて構わないが、ただ、インドネシアの赤化はやがて日米経済、特にTPPにも悪影響を及ぼす虞が在るという点が問題なのだ。というのも、環太平洋経済連携において、インドネシアは地理的にも非常に重要な位置にあるからだ。今後大きく前進するであろうTPPにおいて、其の経済活動の安全性を保障するためには、やはりインドネシアもTPPの枠組みに取り込んでいく必要はあるのだろう。そう考えると、日本がインドネシアと通貨スワップ協定を締結したり、インドネシア海軍とピンポイントに接近していることは、非常に理に適った戦略と言えよう。

参考:
2015年3月23日月曜日
インドネシア:日本と防衛協力、インドネシア海軍は最後の良心。
2013年12月13日金曜日
ASEAN:通貨スワップ協定が中国接近を阻止するか。

次に日米がインドネシアに対してやるべきことは、スカルノ一派のような危険な共産主義勢力を壊滅させ、インドネシアが共産主義勢力(中国や北朝鮮、そして北朝鮮の背後のロシア)に擦り寄っていくことを止めさせることだろう。

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