2014年12月16日火曜日

ロシア崩壊中:政策金利を一気に17%へ。

https://surouninja.blogspot.com/2014/12/Collapsing-Russia-to-raise-interest-rates-too-boldly.html
急速な原油安と西側諸国からの経済制裁により経済崩壊が進むロシアで、キャピタルフライト(米ドルへの換金)によるルーブル暴落を食い止めるため、ロシア中銀政策金利を10.5%から17%まで一気に引き上げたとのことである。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0JT2I320141215
ルーブルが急伸、ロシア中銀の利上げ受け
2014年 12月 16日 07:59 JST

[シドニー 16日 ロイター] - 16日の外国為替市場で、ロシアの通貨ルーブルが対ドルで急伸した。ロシア中銀が主要政策金利を10.5%から17%に引き上げたことが手掛かり。

ルーブルRUB=EBSは1ドル=60.00ルーブルに急伸。原油安を受け、前日には一時67.00ルーブルを上回る水準までルーブル安が進んでいた。

だが、このような措置も、もはや焼け石に水だろう。なぜなら原油安と先進国(米ドル)への資金還流の潮流は、決してこの程度の措置で何とかなるような一過性のものではないからである。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141216/k10014003271000.html
ロシア通貨ルーブル下落 歯止めかからず
12月16日 6時15分

原油価格の値下がりによって産油国ロシアの経済に悪影響が出るとの見方から、通貨ルーブルはドルとユーロに対して最安値を更新して、下落に歯止めがかからない状況が続き、ロシアでは輸入に頼る食料品など物価の上昇を懸念する声が広がっています。
ロシア中央銀行はルーブル安を抑えようと、11日に政策金利を引き上げたほか、ルーブルを買い支えるための介入も行ったとみられていますが、下落に歯止めがかからない状況が続いています。
こうした状況を受けて、ロシアの主要な株価指数RTSは15日、10%値を下げたほか、もう1つの株価指数MICEXも2%余り下落しました。
ロシアではルーブルの下落に加えて、ウクライナ情勢を巡る欧米の経済制裁によって、ことしのインフレ率は9%を超える見通しとなり、輸入に頼る食料品など物価の上昇を懸念する声が広がっています。

以前から述べている通り、サウジと米国は今、ロシアを筆頭としたアカい産油国を本気で潰しに掛かっている。

参考:
2014年11月26日水曜日
原油安:肉を切らせてロシアの骨を断つサウジ。
2014年10月24日金曜日
原油安:窒息死寸前のロシア経済。
2014年10月14日火曜日
原油価格下落:米・サウジ連合のターゲット・プライス。

おそらく、今の原油安が落ち着くとすれば、それはロシアが破綻した後だろう。

日本としては今は未だ、敵性国たるロシアをくれぐれも中途半端に援助すべきではない。

このままロシアへの関与を一切持たず放っておけば、勝手に北方領土を不法占拠しているロシア人たちは、自然に雲散霧消していくことだろう。北方領土からロシア人が消えれば、北方領土問題も自ずと解決するものと思われる。最後は背に腹変えられなくなったロシアに飴と鞭をちらつかせつつ、平和的に解決するのが好ましい。だから、今は未だ、ロシアに対して一ミリたりとも譲歩する必要はないだろう。

なお当ブログでは、北方領土、特に択捉島は、TPPにおいても非常に重要な拠点になるものと見ている。

関連:
2014年8月20日水曜日
北方領土:TPPと択捉島奪還計画。

さて、ロシアがこのような状況に陥っているにも拘らず、BRICSなどというロシアとゴールドマン・サックスが主導する、アカい枠組みから未だに抜け出せずに居るブラジルもまた、余りにも残念な近未来しか想像できないわけである。

参考:
2014年10月28日火曜日
ブラジル:BRICSの夢から覚めることができないルセフ大統領。

そしてブラジルと同じく、豊富な原油に胡座をかき自助努力を怠ってきたアカい国、ベネズエラにも、今後は厳しい試練が待ち構えていることだろう。

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/141215/mcb1412150500005-n1.htm
ベネズエラ、デフォルト危機 原油安でスタグフレーション深刻 (1/3ページ)

2014.12.15 05:00

 ベネズエラ経済が崩壊の崖っぷちに立たされている。最大の輸出品目である原油の価格暴落を受け、外貨準備高は先月に11年ぶりの低水準まで急減。財政悪化懸念から国債利回りも跳ね上がり、デフォルト(債務不履行)リスクが一気に高まっている。国内では世界最速のインフレと域内最悪のリセッション(景気後退)が同時に進む深刻なスタグフレーションが国民生活を直撃。死傷者を出す暴動も起きるなど社会に不穏な空気も漂い始めた。

次の通貨危機の煙が今、ロシア、中国、ベネズエラ、ブラジル、韓国から立ち上っている。

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