http://japan.cnet.com/news/service/35059143/
イーロン・マスク氏、宇宙でのインターネット構築を計画--Bloomberg
Donna Tam (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 福岡洋一 (ガリレオ) 2015/01/19 11:01
Tesla MotorsおよびSpaceXの最高経営責任者(CEO)で、人類の文明を火星に移す計画を立てているElon Musk氏は、宇宙でのインターネット構築にも取り組もうとしている。
シアトルで米国時間1月16日夜に開催された私的なイベントでMusk氏は、衛星フリートを打ち上げてインターネットを高速化し、ネットへのアクセスが不十分な人々にサービスを提供すると語った、と報じられている。同計画の詳細はイベント前にBloombergに明かしていた。
新しいネットワークを構築するためにSpaceXは約4000基の衛星を製造し、高度約1200kmの軌道に打ち上げる予定だと、GeekWireが報じている。
新しいネットワークは少なくとも開発に5年、費用はおよそ100億ドルかかるだろうと、Musk氏はBloombergに語った。
この手のビジネスには既に米グーグルやフェイスブックも参戦しており、今後は「空のインターネット」の主導権争いの更なる加熱が予想される。
参考:
2014年4月15日火曜日
米グーグルと米FBの空中戦。
マスク氏が考えているインターネット衛星は高度約1,200kmの中軌道に打ち上げられるとのことで、米グーグルが「Project Loon」で打ち上げた気球の20kmよりも圧倒的に高高度である。しかも静止衛星ではないので大量の衛星打ち上げとそれらのネットワーク化が重要となる。ただ、この高度なら静止衛星とは違って通信レイテンシをそれほど気にする必要がないというメリットがある。
とはいえ、コスト面で見れば、気球という簡素な仕組みを使う米グーグルのネットワークと比べると、マスク氏の考える衛星インターネットは大掛かりでコストが掛かるだろう。小型の人工衛星とはいえ、やはり打ち上げコストは気球とは比べ物にならないほど高価である。
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol42/index_j.html
Q. ロケットや人工衛星と比べて、大気球はどのような利点がありますか?
人工衛星やロケットが成層圏を強力な推進力で突き抜け、空気のない宇宙へ行くのに対して、大気球はあくまでも浮力で大気中に浮かんでおり、限りなく宇宙に近い、大気の「へり」に長く留まることができます。そのため気球では、実験機器の大きさや重量、打ち上げ時の振動や衝撃などの搭載条件が、ロケットや衛星に比べて厳しくありません。また、実験にかかるコストは衛星やロケットに比べてはるかに小さいため、多くの飛翔機会を提供できます。さらに、実験の後で実験装置を回収できるのも大きな特長です。
米グーグルの描く衛星インターネットとまともに勝負するには、今後はマスク氏が衛星の打ち上げコストをどこまで低コスト化できるかが鍵となるだろう。
きっとマスク氏なりに勝算はあるのだろうが、インターネット衛星界隈の現状だけを見れば、マスク氏はかなり不利な戦いを強いられそうな予感ではある。
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