http://www.sankeibiz.jp/express/news/150127/exd1501271020004-n1.htm
スリランカ 新政権で対中変化の兆し (1/4ページ)
2015.1.27 10:20
南アジアのスリランカでは大統領選が実施され、強権を振るっていたマヒンダ・ラジャパクサ氏(69)が敗北し、政権交代が実現した。
ラジャパクサ氏は昨年11月、2期目の任期が2年も残る中で今年1月の大統領選実施を宣言した。3選禁止の憲法条項を自ら撤廃した上での行動だった。ところが、突然、閣僚だったマイトリパラ・シリセナ前保健相(63)が離反して立候補を表明。短い選挙戦だったにもかかわらず、81.5%という高投票率の中、シリセナ氏が51.3%の票を獲得して、ラジャパクサ氏の3選を阻んだ。
シリセナ大統領の内政面での手腕が問われる一方、外交面では対中姿勢に注目が集まっている。
海洋交通の要衝であるスリランカ南部は、中国の支援で建設された港や国際空港がすでに完成している。これに加えて、中国の習近平国家主席(61)は昨年9月のスリランカ訪問時に、新たな開発計画を約束。習氏の訪問前には、スリランカのコロンボ港に中国軍艦船が寄港し、両国関係の緊密ぶりを対外的にアピールした。
シリセナ氏は公約で、中国が14億ドル(約1640億円)を支援する「港湾都市プロジェクト」の見直しと、この計画に絡むラジャパクサ氏親族らの汚職問題の追及を掲げた。ワシントン・ポストは「シリセナ氏が民主主義的な機構の再構築に成功すれば、スリランカは、中国、ロシアのような強権国家ではなく、インドと米国の同盟国に立ち戻るだろう」と期待を寄せる。
この政権交代でスリランカは、米国とインド、そして日本とも関係を強化することが予想される。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM09H73_Z00C15A1FF2000/
スリランカ大統領にシリセナ氏 日・インドと関係強化へ
2015/1/9 22:40 (2015/1/10 1:10更新)
ラジャパクサ前政権は中国が経済面で支えていたが、新政権には隣国のインドが接近してくるとみられる。2009年にスリランカへの最大の支援国の座を中国に奪われた日本も多額の政府開発援助(ODA)などの供与を続けている。14年9月には日本の首相として24年ぶりに安倍晋三氏がスリランカを訪問した。
これを機に、日本はスリランカと海上における安全保障上の協力を進める政府間協議の場を設けることで一致。巡視艇の供与も提案した。シリセナ新大統領は今後、日本やインドとの安保協力を強化するとみられる。
これにより中共の“真珠の首飾り”は見事にぶった切られたわけである。中国のこれまでの対スリランカ投資は全て水の泡となるだろう。
日本のシーレーンでもあるスリランカから中共の影響力を排除できることは、日本にとっては非常に大きなメリットである。この政権交代は日本としても大歓迎すべき事である。
中共の謀略を食い止めるのに重要な国は、残りはミャンマーとパキスタンである。これらの国々に強力な反中政権を構築することができれば、“真珠の首飾り”という中共の野望も完全に打ち砕くことができるだろう。
これで中国包囲網は更に強化されたわけである。
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