だが此のゴートニー司令官の見解について、韓国政府は、米国が韓国にミサイル防衛システムTHAADを配備したいがための営業トークと見ているようである。
引用元:朝鮮日報
2015/04/09 11:13
スカッドやノドンに核弾頭搭載、実現すれば致命的な脅威に
米北方軍のゴートニー司令官は7日、北朝鮮が移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)KN-08に核兵器を搭載する能力を確保したとの見解を示した。北朝鮮の核ミサイルの脅威は、米国よりも韓国にとってより深刻であるとも解釈できることから、今後韓国国内でも波紋が広まりそうだ。
しかし、韓国政府と韓国軍はゴートニー司令官の見解には懐疑的だ。今年初めに発行された2014年度版の国防白書には「北朝鮮による核兵器の小型化に向けた技術開発はすでにかなりのレベルに達している」と記載されている。しかし国防部の関係者は「北朝鮮がこれまで核弾頭の小型化に努力を傾け、すでにかなりのレベルに到達しているのは間違いないだろうが、現時点で完成段階に到達したとは考えていない。これは政府と韓国軍の公式の立場だ」
韓国軍当局は「ゴートニー司令官があのように発言した根拠について、具体的な情報は何も持ち合わせていない」と語っている。また韓国軍の一部からは「米政府はミサイル防衛(MD)のための予算を安定して確保することと、カーター国防長官の韓日両国訪問に合わせ、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の必要性などを強調するため、北朝鮮による核弾頭の小型化やKN-08の実戦配備などに言及した可能性も考えられる」といった見方もある。
米国は韓国へのTHAAD配備については当然「韓国が決断すべきことだ」とのスタンスを貫いている。
一方、北朝鮮がICBMへの核弾頭搭載能力を手に入れたことで最も安全が脅かされるのは、言うまでもなく韓国なわけだが、韓国政府は、「米国から要請があれば考えてもいい」などと相変わらず寝ぼけたことを言っている。つまり現時点で韓国へのTHAAD配備は“お流れ”になることが確定しているといえよう。
参考:
2015年3月18日水曜日
在韓米軍撤退:韓国の事実上のTHAAD拒否で現実味。
おそらく、政治経済の両面で中国に擦り寄る韓国としては、いざとなれば宗主国様=中国に守ってもらおうという心算なのだろう。韓国が先月末に決定した“AIIBへの加入”も中国への忠誠の表れと見ている。
だが、ロシアがバックの北朝鮮は、一旦暴走すれば、中国・北京にも核弾頭を打ち込んでくる恐れがあるため、中国としても韓国なんぞのためだけに自らを危険に晒すような馬鹿な真似は決してしないだろう。どんなことでも横車を押すような中国も、わざわざハイリスク・ローリターンな選択をするほど愚かではない。
おそらく次の朝鮮半島有事は「中韓vs.露北」という構図になると思われるが、上記の理由から、「韓国が一方的に北朝鮮・ロシア連合のサンドバッグになって終了」というシナリオが、確率としては最も高そうである。
どう考えてもまともに開催できそうもない平昌五輪やUAE原発の違約金問題、その他の海外投資での巨額損失などを抱える韓国政府。もしかして韓国政府は、北朝鮮による半島統一で「韓国消滅→債務をチャラに」などと邪なことを企んでいるのではないだろうか。
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