http://www.sankei.com/world/news/150213/wor1502130014-n1.html
2015.2.13 08:42更新
米上院、カーター氏の国防長官人事を承認 当面は「イスラム国」、ウクライナ課題
【ワシントン=青木伸行】米上院本会議は12日、オバマ大統領が次期国防長官に指名していたアシュトン・カーター前国防副長官(60)の人事を、賛成93、反対5の賛成多数で承認した。カーター氏は近く、オバマ政権4人目の国防長官に就任する。
米議会を共和党が占める今となっては、共和党の支持なしには承認されない人事だったわけだが、カーター氏については、米共和党の重鎮で上院軍事委員会の委員長でもあるジョン・マケイン上院議員も絶賛しており、今回は満を持しての登場となったわけである。
参考:
http://www.ceac.jp/cgi/m-bbs/index.php?title=&form%5Bno%5D=2626
期待が高い次期米国防長官アシュトン・カーター
次期国防長官に指名されたアシュトン・カーターの公聴会が開かれた。上院軍事委員会の委員長であるジョン・マケインは、前任者のヘーゲルの時とは打って変わってカーターを絶賛している。知る人ぞ知る、カーターは「先制攻撃」論者であるからだ。
カーター氏は米民主党に所属こそしているものの、ペンタゴンでの実務経験も豊富でタカ派的な個性を持ちあわせており、また以前ブッシュ前政権の際に北朝鮮への先制攻撃論を主張するなど、“弱腰オバマ政権”を補完するには相応しい人材であるものと思われる。
参考:
アシュトン・カーター - Wikipedia
所属政党 民主党
政権から離れていた2006年、ワシントン・ポスト紙にペリー元長官と共同で If Necessary, Strike and Destroy (必要なら、攻撃し破壊せよ)"と題する論文を寄稿、北朝鮮に対する先制攻撃論を主張した。
人物
クリントン政権下での上司にあたるウィリアム・J・ペリー元国防長官は、カーターについて「タカ派とは言わないが、アメリカの力で何ができるかについてはかなり強気で人にゆずらないところがあり、適切だと判断した場合はその力の行使も辞さないだろう」と述べている。
ここ数年間のオバマ政権の花畑的な国防・外交政策により、ISILによるテロ、中国やロシアによる領土侵犯、そして北朝鮮の核開発などが加速し、世界情勢が急速に不安定化している昨今、この状況を打破できるのは現実主義的なタカ派の国防長官だけであり、カーター氏はそれに該当する人物の一人と言えよう。
とはいえ、カーター氏が米民主党に所属している人物である以上、日本にとって最も重要な“対中政策"では大事なところで日和見する虞(おそれ)も決してゼロとはいえない。米民主党内には、彼に鼻薬を嗅がせようとするであろうパンダハガー達が大量に潜んでいるからだ。
カーター氏の国防政策のうちおそらく9割以上は問題ないと思うが、残りの1割の“対中政策”だけは特段注視しておく必要があるだろう。
関連:
2014年11月25日火曜日
ヘーゲル国防長官辞任、アカいオバマ政権に愛想尽かす。
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