これによりチプラス政権は、今後もEUとの交渉で相変わらずの強硬姿勢を継続するものと思われる。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150706/k10010140891000.html
混迷のギリシャ 財務相が辞任を表明
7月6日 16時10分
ギリシャで5日に行われた国民投票では、チプラス政権が呼びかけたとおり財政緊縮策の受け入れ反対が多数となりましたが、バルファキス財務相は、6日、みずからが退くことでEU=ヨーロッパ連合などとの合意形成を進展させたいとして辞任する考えを明らかにしました。
これはバルファキス財務相がみずからのブログで明らかにしたもので、6日中に辞任するとしています。
辞任の理由について、ユーロ圏の一部からバルファキス財務相はいないほうが望ましいと言われ、チプラス首相も辞任は今後の合意形成に役立つと判断したとしています。
ギリシャでは5日の国民投票で、チプラス政権が呼びかけたとおりEUなどが金融支援の条件としている財政緊縮策の受け入れに反対する票が多数となり、チプラス首相はこうした民意を後ろ盾にEU側との協議に臨みたい考えです。
EU側では、国民投票の結果を受けて、7日にユーロ圏各国の財務相と首脳が相次いで会議を開く予定ですが、協議は難航が予想されています。
バルファキス財務相はその発言などからドイツのショイブレ財務相などと折り合いが悪いことで知られ、協議を進展させるため辞任という選択をしたという見方が出ています。
ギリシャ財政危機問題は、ギリシャとEUの両方にとって悪い方向へ突き進んでいる。ギリシャの強欲とそれを咎められないEUの構造的な歪んだ優しさが、旧ソ連のような致命的な矛盾を生み出しているのだ。
流石に今回ばかりはEU側のドイツでもギリシャを突き放すべきだという世論が優勢となっている。
参考:
2015年2月12日木曜日
脳みそプリン体化したお花畑ギリシャに擦り寄る悪友たち。
おそらくギリシャは、このままEUの前で突っ張り続け、ユーロを捨てドラクマを復活させる道を選ぶだろう。勿論それは、ギリシャにとっての地獄の始まりとなるわけである。
参考:
2015年6月30日火曜日
ギリシャ危機:ドラクマ復活ならタックスイーターは天国から地獄へ
2015年6月19日金曜日
ギリシャデフォルトはほぼ確定、EUとの協議は合意見込み無く
そうなると当然、ギリシャはシェンゲン圏(シェンゲン協定)からも離脱するだろう。シェンゲン協定によりユーロがギリシャに流入することを許せば、ギリシャ国民は誰もドラクマなどという不便で信用の乏しい通貨を使わなくなるからだ。
ここまで来ればギリシャはもはやEU離脱したも同然な状態となるわけだが、ギリシャはわざわざ明示的にEU離脱を宣言することはないだろう。名目上はEU加盟国だが、事実上は“EU離脱状態”となるのである。
上の参考でも述べたが、ユーロを捨てたギリシャは間違いなく、短期間で地獄を見ることになるだろう。無論、そうする他にギリシャに残された道は無く、地獄が早く来るか遅く来るかの違いでしかないのだ。ギリシャは“国家的な自給自足”から再出発するしか道は無いだろう。
ただ、怠惰で贅沢な今の公務員や年金世代が死滅するまでは、ギリシャにまともな産業が生まれて来ることはおそらく期待できないだろう。カネで済ませる生活に慣れきった民衆には、地道な努力が必要な商売など絶対に不可能だからだ。おそらくギリシャでは今後、モノ不足に喘ぎながら、カネを握り締めたまま餓死する哀れな“名目金持ち老人”が跡を絶たないだろう。モノとサービスを生み出してくれるヒト(またはロボット)が居なければ、カネなどいくらあっても無価値だからだ。ましてや地域商品券状態のドラクマならなおのこと、外国人は誰も欲しがらないだろう。以前にも述べたが、これは日本も決して他人ごとではない。
参考:
2014年8月24日日曜日
買い物難民:貯め込み過ぎたカネの責任を負う老人達。
モノやサービスを生み出さないタックスイーターたち(公務員/生活保護/年金生活者)の身の丈に合わない贅沢を許容し続ければ、国は当然のごとく崩壊へと向うのである。
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