http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150721/k10010160241000.html
ロシア排他的経済水域でのサケマス漁に幕
7月21日 4時03分
ことしが最後となるロシアの排他的経済水域でのサケとマスの流し網漁は、漁を終えた漁船が20日、北海道根室市の港で最後の水揚げを行い、かつて北洋漁業の花形だったサケマス漁はこれで幕が閉じられることになります。
ロシアの排他的経済水域でのサケ・マス流し網漁を巡っては、今月17日に十勝の広尾漁協所属の「第十邦晃丸」が漁獲枠を超えて漁をしたとして、ロシア側に拿捕(だほ)されました。
こうしたなか、漁の拠点の根室市の花咲港では20日、ロシア海域などから戻った漁船5隻が水揚げを行いました。
このうち1隻は拿捕された漁船がとっていたサケ・マスを漁獲枠分だけ洋上で積み替えてきた漁船で、漁業関係者は複雑な表情で水揚げの作業に当たっていました。
ロシア海域でのサケマス漁を巡っては、ロシアが来年1月から漁を禁止することを決めたことから、ことしが最後の漁となります。
漁の期限は今月下旬までですが、いずれの船も漁獲枠内での漁を終えたとして、次の操業を見送ることにしています。
水揚げされたサケマスは、21日、競りにかけられることになっていますが、戦前から続き、かつて北洋漁業の花形だったサケマス漁はこれで幕が閉じられることになります。
今月17日に十勝の広尾漁協所属の「第十邦晃丸」がサケ・マス流し網漁で漁獲枠を超えて漁をしたとしてロシアに拿捕された件では、ロシアのプーチン大統領は、「日本の漁船が大きな損害を与えてきた」と主張し、今回の漁禁止法を正当化している。
参考:
http://mainichi.jp/select/news/20150721k0000m020119000c.html
サケ・マス流し網漁:プーチン大統領、日本名指し批判
毎日新聞 2015年07月21日 01時39分
プーチン氏は「(法改正は)国内外の全ての漁業者を対象とする」とも述べ、日本を狙い撃ちしたのではないと強調。日露を問わず、漁法に問題があったとの見解を示した。来年1月からの流し網漁禁止によって、ロシアの沿岸漁業の水揚げは増加する見通しだ。
法改正の背景には、ウクライナを巡る対立で米欧からの生鮮品輸入を禁じ、国産食品の流通拡大を目指す政策があるとみられる。
今回のロシアの決定は、当然日本に対する圧力の側面もあると思われるが、それ以上に、ロシアの食糧危機が深刻なレベルに達していることの証左でもあると見ている。
ロシアは今、ウクライナ侵略に端を発する欧米からの経済制裁により、輸入品の殆どがストップし、急激なインフレにより国民生活はボロボロに困窮している。
参考:
2014年12月16日火曜日
ロシア崩壊中:政策金利を一気に17%へ。
ロシア海域ので外国船による漁の禁止というのは、プーチンがロシアの食糧危機を何とか乗り越えんとするために食料確保に乗り出した、というのが本質だろう。
「ロシア庶民の怒りは噴火寸前」
ロシアのネット民の行動を観察してみると、彼ら庶民の食生活スタイルが外食から自炊生活に切り替わり始めたことが明らかだが、彼らの殆どは、輸入食品が買えないことに苛立ち、其の怒りの矛先をプーチン批判へと向けている。このままだとプーチン政権崩壊も時間の問題かも知れない。無論、プーチン独裁政権を崩壊させるには、暴動や軍事クーデターなどの暴力的な手段を用いる他にないだろう。かなしいかな、これが大陸国家の性なのだ。
「空腹」こそが彼らロシア庶民の我慢を臨界させる最大原因である。プーチンは其れを少しでも緩和しようと、必死なって食料確保に奔走しているのだ。
ロシア庶民には悪いが(まぁ自業自得なのだろうが)、日本にとって北方領土問題の解決は意外とあと少しのところまで来ているのかも知れない。
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