2015年4月20日月曜日

中国:IMF改革停滞に焦る事実上のドル不足国家。

https://surouninja.blogspot.com/2015/04/China-virtually-missing-US-dollar-to-be-impatient-to-the-stagnation-of-the-IMF-reform.html
中国やブラジルなどの新興国が自らの権限を強めるための一連の“IMF改革”について、IMFが18日(2015年4月18日)に米ワシントンで開催した国際通貨金融委員会(IMFC)では、今回も米国にIMF改革の早期同意を促す声明を採択するに留まり、特に進展はなかったようである。

http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20150419/Kyodo_BR_MN2015041901001162.html
国際通貨金融委、米に同意促す 改革進展せず「深く失望」
共同通信 2015年4月19日 10時17分 (2015年4月19日 10時18分 更新)

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は18日、運営方針を決める国際通貨金融委員会(IMFC)を米ワシントンで開き、新興国の出資比率を引き上げるIMF改革を議論したが、進展はなかった。改革実現が遅れていることに「深く失望している」とし、あらためて米国に改革への早期同意を強く促す声明を採択して終了した。

 2010年に決まったIMF改革は、最大出資国で拒否権を持つ米国の議会が反対し、暗礁に乗り上げている。声明は早期の改革実現の重要性を訴えるとともに、実現までのつなぎの対策を検討する必要性も示した。

中国やブラジルといった、自国経済に火が着き始めた新興国。

参考:
2015年1月30日金曜日
致命的金欠状態のブラジル。
2014年9月16日火曜日
資源価格の下落と特亜経済の凋落。

彼らはIMFなどの国際機関からの巨額融資を自国に振り向けようと必死である。

また中国は、人民元をIMFのSDR構成通貨に組み入れようとも試みている。

引用元:産経新聞
2015.4.20 08:00更新

“中国の野望”着々…「人民元」国際化へIMF準備資産への採用促す声明 欧州では容認論も

 人民元をSDRの構成通貨とすることについて、英国のオズボーン財務相は17日に「どこかの段階では理にかなった判断だ」と発言。また、IMFのラガルド専務理事も3月に「加えるかどうかの問題ではなく、いつ加えるかの問題だ」と述べるなど、欧州では人民元の構成通貨入りは避けられないとの見方も出ている。
 ただ、人民元は変動幅が管理されており、他の構成通貨とは違いが大きい。中国側は声明でも、過去の金融危機の教訓を踏まえ、「中国が完全な資本の自由化を目指すわけではない」と強調。短期的な投機資金の流出や、国際金融市場の異常な変動などを阻止するため、資本市場の管理を続けるとしている。

 このため「現段階では構成通貨となることは難しい」(国際金融筋)との見方も根強い。

だが人民元とは、事実上中共政権が為替操作しているローカル通貨に過ぎず、其の上、中国のATMからは高頻度で偽札が出てくる杜撰な管理体制であるため、国際通貨としての価値など皆無といっても過言ではない。このような中共独裁政権が摺り散らかし放題のインチキ通貨をSDRに組み込むことは、IMFの信用(米ドルの信用)自体を棄損する余りにも馬鹿げた行為であることはもはや言うまでもないだろう。まあ其れ(米ドル基軸通貨体制の破壊)こそが中共の狙いなのだろうが。

ところで、ここ最近になって急に反日メディアが宣伝を開始した中共主導のAIIB。その運営透明性の低さから日米が参加を見合わせたため、もはやAIIBの成功確率はゼロといっても過言ではない。おそらくタイミング的にも、AIIBの本当の目的は、米国にIMF改革を進めさせるためのブラフだったのではないかと思われる。



まぁそのような中共の分り易い謀略にまんまと嵌り、米国との関係を悪化させた愚かな国がお隣の韓国なわけだが。

参考:
2015年3月27日金曜日
中国の罠に嵌まった韓国、拒否権ルール不透明なままAIIB参加表明。

IMF改革は今後も進展なし


今回IMFCでIMF改革の議論は殆ど何も前進しなかったわけだが、米議会が共和党優勢である以上、今後も米国側からIMF改革に動き出すことはないだろう。中共としては何としてでもIMFのカネを自らの粉食経済の尻拭いに充てたいところだろうが、それも実現可能性はゼロということである。

中国の米ドル外貨準備ショートは時間の問題


中国は今、中共幹部の横領&海外逃亡が横行しているそうである。また地方役人の汚職の激しさも流石は共産主義国と言ったところである。このため中国経済は既に潜在的な米ドル不足に陥っている可能性も十分に考えられる。だからこそ中共としては、米ドル基軸通貨体制を破壊し、自らが自由に摺り散らかせる人民元を国際通貨にねじ込みたいのだろう。

中共は、肝煎りの中国・パキスタン経済回廊構想においてAIIBとシルクロード基金の何方も利用しないと宣言しているようだが、そこから考えても、中国主導ファンドにおける中国の拠出金はタダの見せ金で、実際には中国の外貨準備は既に底を尽きている虞(おそれ)すらある。

参考:
2015年4月18日土曜日
中国・パキスタン経済回廊構想が失敗する理由。

今年FRBが予定している米利上げが予定通りに実施されれば、中国経済は確実に吹き飛ぶだろう。

資金的に切羽詰まった中共が近々どの様なやり方で横車を押してくるのか。生暖かい目で見守りたいところである。

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