引用元:WSJ
労働者保護「改悪ストップ」=連合系メーデーに4万人
2015 年 4 月 29 日 12:31 JST 更新
連合主催の第86回メーデー中央大会が29日、東京・代々木公園で開かれた。成果に応じて賃金を支払う新制度を導入する労働基準法改正案などが国会に提出される中、主催者発表で4万人が参加し、労働法制の「改悪阻止」を訴えた。
連合の古賀伸明会長は、労働基準法改正案について「全く理解できない。長時間労働をさらに助長しかねない」と批判。労働者派遣法の改正にも断固反対とし、「労働者保護ルール改悪の流れにストップをかけないといけない」と訴えた。
政府代表として出席した塩崎恭久厚生労働相は、「これまでも良好な労使関係の下、さまざまな難局を乗り越えてきた。十分な議論を重ね解決に当たりたい」と理解を求めた。民主党の枝野幸男幹事長は「働く人を使い捨てにし、どうやって社会や経済を支えるのか」と政府の姿勢を批判した。
連合は昨年、共産党以外の全政党に招待状を送り、安倍晋三首相が自民党の首相として13年ぶりに出席したが、今年は民主党のみ招待した。
今年は民主党のみを招待したいう連合の態度から、彼らの政治的な姿勢が滲み出ている。
連合は今後、自ら組織を改革することもなく、今後も労働貴族の利権に胡座をかきながら落ち目の民主党と心中する道を選んだということである。
労働組合というモノは、もはや先進国社会にはそぐわない存在である。先進国ではあらゆるモノとサービスが短期間で改善されていくわけで、必要とされる労働力は時間と共に縮小していくのが自然だし、大量の労働者が必要なルーチンワークも減っていく運命にあるからだ。
にも拘らず、連合などに所属する労働組合員たちは今尚、企業側に現状の仕事を維持させようとしている。そして、仕事がキツイと「労働時間を減らせ」と叫び、かといって、彼らの負担を減らすために機械化を進めたら進めたで、今度は「我々の仕事を奪うな」と叫ぶ。そのくせ給料だけは毎年キッチリ上げろと喚く。これでは、彼ら労働組合は企業側に「成長するな」と言っているも同然である。企業が成長しなければ、彼ら労働者の賃金を上げることなど不可能だし、企業が成長するためには無駄な労働力の合理化は必要不可欠だからだ。解雇出来ない無駄な人材は企業の成長の妨げにしかならず、会社側の重荷にもなり、其の負担は最終的には従業員にも伸し掛かってくるのである。
つまり労働組合の存在は矛盾の上で成り立っているのだ。
参考:
2014年1月13日月曜日
労組:宿主を食い破る愚か者。
連合に加入している爺婆労働組合員の今の厚遇を維持するためには、結局のところ、企業側は将来の労働者(つまり若い人たち)から搾取するしかないわけで、それはつまり“非正規雇用を増やす”という選択に繋がっているのである。労働組合の偽善者たちは、今の日本の非正規雇用増加を憂いて見せてはいるが、労働組合に巣食う労働貴族の今の贅沢を維持するためには、非正規雇用という奴隷は必要不可欠な存在なのである。
労働組合の存在こそが日本の労働環境を破壊してきた張本人というのは皮肉な現実である。
まぁこのように日本の労働環境の諸悪の根源とも言える労働組合も、今後は若い人たちの覚醒により着実に組織率を低下させ、オワコン化していくだろう。団塊世代の若い時代と異なり、ネットの普及によって今の若者たちは労組組合の欺瞞を見破れるだけの環境を持ち合わせているからだ。
労働組合が日本から無くなり、雇用もより流動化された其の先には、偽善的な悪平等の無い、より合理的かつ理想的な労働環境が生まれるだろう。労働組合の消滅は、納税者、消費者、そして日本国にとってもプラスになるのである。
一層の事、労働組合の結成(ついでに共産主義政党の結党も)を法律で禁止しても良いぐらいではないか、と個人的には考えている。
関連:
2015年2月15日日曜日
労働規制改革:高度プロフェッショナル制という名のレッド・パージ。
2014年5月4日日曜日
労働者が愛想を尽かした日本式雇用制度。
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