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ミャンマー スー・チー氏の大統領就任が不可能に(06/26 05:54)
ミャンマーの国会は、大統領になる資格を緩和する憲法の改正案を否決しました。その結果、最大野党の党首、アウン・サン・スー・チー氏の大統領就任が事実上、不可能になりました。
軍事政権時代に制定されたミャンマーの憲法は、外国籍の家族を持つ者は、大統領になれないと定めています。このため、イギリス国籍の息子がいるスー・チー氏には資格がなく、スー・チー氏率いる最大野党の国民民主連盟が憲法改正を求めていました。改正には、全議員の4分の3の賛成が必要ですが、鍵を握っていた軍人議員らが反対票を投じ、改正案は否決されました。総選挙は11月に予定されていますが、これでスー・チー氏の大統領就任は事実上、不可能になりました。スー・チー氏は記者会見で「希望は捨てない」と話し、総選挙での勝利を目指す考えを示しました。
アウンサンスーチー女史は此処のところ、露骨なまでに中共に擦り寄り、ミャンマーを中国傀儡国家に変えようと画策しているのが透けて見えていたわけだが、アウンサンスーチー大統領誕生の芽が絶たれたことで、中共や英国、そしてバチカンなどの親中派勢力の野望は潰えることになるだろう。
参考:
2015年4月6日月曜日
ミャンマー大統領選を狙うアウン・サン・スーチーのアカい背後。
大統領資格の憲法改正案否決でミャンマー傀儡化の可能性を失った中共は、「真珠の首飾り構想」での重要拠点をまた一つを失うことになるわけである。
参考:
2015年3月2日月曜日
スリランカ:真珠の首飾りを断ち切ったシリセナ政権。
ミャンマー傀儡化の芽が潰えた今、中共の「真珠の首飾り構想」で残された重要拠点は残り一つ、パキスタンの「グワーダル港」のみである。米ドル不足の中共が無理をして「中国・パキスタン経済回廊」構想に巨額資金を投入しようとしているのは、まさに此のような“背に腹変えられぬ事情”があるからだろう。
参考:
2015年4月18日土曜日
中国・パキスタン経済回廊構想が失敗する理由。
さて、何れにしてもミャンマーでアウンサンスーチー女史が事実上の失脚となれば、今後の東南アジアの地政学的リスクはかなり緩和されることは間違いないだろう。ミャンマーのテインセイン政権の安定化と親日・親米化は、日本のみならず米国と其の同盟諸国にとっても国益となるわけである。
まだまだ国家インフラが整っていないミャンマーだが、テインセイン政権の反中共路線が続く限り、ミャンマーの経済はまだまだ発展が見込めるだろう。最近は労働力の供給能力と賃金の安さでベトナムが注目されているが、ミャンマーはベトナムにも優る経済成長のポテンシャルを持っている国である。
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