引用元:ロイター
2015年 10月 14日 09:05 JST
[バグダッド 13日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」の掃討作戦を続けるイラクが、ロシアやイラン、シリアの出身者などで構成する新たな組織の情報をもとに空爆を開始した。イラク議会幹部が13日明らかにした。
国防治安委員会のザミリ委員長によると、この情報センターはバグダッドで約1週間前に稼働を始め、イスラム国の中級指導者に関する情報を空爆作戦向けに提供。ロシアからは軍幹部2人が派遣されたという。
イラク当局者らは、米軍による対イスラム国作戦に不満を募らせており、今後はロシアとの協力を強める考えを示している。今回の組織の立ち上げは、イラクで米国の影響力が低下しつつあることを示している。
マリキ前首相の時からイラクでの米国の影響力は弱まり、それを補うかのように共産勢力の台頭が目立ってきている。
今回の情報組織がロシア、イラン、シリアといった事実上の共産主義国から成り立っていることからも、イラクの赤化は深刻さを増していることが分かる。イラクの中枢には、シリアやイランと同じ宗派のシーア派が占めているわけだが、これは事実上アカに占領された状態であると見て間違いないだろう。以前から述べている通り、ロシアを中心とした共産勢力は今、中東に共産国連合を構築しようとしている。
参考:
2014年6月17日火曜日
イラク情勢:中東に構築される親共国家連合。
オバマのこれまでの弱腰外交の結果、中東諸国は政情不安定となり赤化も進行している。イラン核協議でイランに核武装の潜在能力を与えたオバマは中東を炎上させたいようにしか見えない。
これらオバマ無能外交の結果として、共産連合の脅威が増したイスラエルとサウジアラビアは今後、米国に頼らない独自の防衛協力と軍事力強化を行うようになるだろう。イスラエルとサウジアラビアは今後、堂々と核武装を公言するようになるかも知れない。核武装についてだが、イスラエルについては既に裏では核武装済みではないかと云われている。サウジについては、同国に今現在核武装するだけの能力が備わっているかどうかは不明だが、ここのところの同国の行動を見ると、核武装の準備ではないかとも取れるような怪しい動きを見せていることだけは間違いない。サウジがわざわざ信用力ゼロの韓国製原発の導入を決定したのは、核武装のダミーとして使うためではないかと見ている。
参考:
2015年8月10日月曜日
サウジアラビアが国債発行による大規模な資金調達、軍事費急増と核武装への道
2015年7月15日水曜日
イラン核協議:最終合意でイランの脅威は増し、中東には新たな軍事同盟が誕生するだろう
2015年3月28日土曜日
サウジの韓国製原発導入は核武装のためのダミーか。
2013年11月10日日曜日
サウジアラビア核武装の必然性。
イスラエルは、サウジとの同盟だけでなくNATO加盟という選択肢も当然考えられるだろう。比較的小粒なサウジとの軍事同盟よりも寧ろ其の方が合理的かも知れない。
何れにしても中東は米国の連合国がかなり不利な状態であることは間違いない。オバマ民主党政権がお花畑外交を止めない限り、中東の赤化はこれからも進行し続けるだろう。
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