http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151119/k10010311921000.html
ロシア軍 ISの原油輸送車500台を破壊
11月19日 8時21分
シリアにある過激派組織IS=イスラミックステートの拠点に対して空爆を続けているロシア軍は、ISが資金源にしているとされる原油を積んだタンクローリーおよそ500台を破壊したことを明らかにしました。
これはロシア軍の参謀本部が18日に明らかにしたもので、シリア国内の過激派組織ISの支配地域で、この数日間に原油を積んだタンクローリーおよそ500台を空爆によって破壊したということです。タンクローリーはシリアでISが管理する油田からイラク領内にある石油精製施設へ向かう途中だったとしています。
ISは不法に石油を販売して資金源にしているとされており、ロシア軍は、これまでのように事前に定めた攻撃目標だけでなく飛行中にISのタンクローリーや石油施設を見つけた場合も空爆するとしています。
ロシア政府が先月、エジプトで起きた旅客機の墜落を爆弾テロと断定したことを受けて、ロシア軍はISに対する攻撃を一段と強化しており、今週末にもシリア沖に到着するフランス軍の空母との連携に向けて準備を進めているとしています。
ロシア政府は当初、「あの墜落事故の原因はISILのテロではない」と否定していたわけだが、やはり見立て通り、あれはロシア政府のアリバイ作りに過ぎなかったのではないだろうか。
参考:
2015年11月2日月曜日
シリア情勢:シナイ半島でのロシア航空機墜落がロシアの自作自演と考えられる理由
不謹慎ではあるが、目下原油安に苦しむロシアにとってISILのテロは“渡りに船”だろう。
参考:
2014年10月24日金曜日
原油安:窒息死寸前のロシア経済。
というのも、ロシア機墜落をISILのテロと断定することによって、ロシアは、アサド政権に歯向かうISILを潰すという名目でシリアに地上軍を投入したり、ISILの原油流通を食い止めて原油価格を安定させることも正当化できるからだ。更には、この強硬姿勢は、ロシア国内でのプーチン政権の支持率アップにも繋がるのである。
ロシアが原油安を食い止めるために蠢動していることが事実なら、ロシアの工作は更にエスカレートするだろう。次のターゲットはおそらくシリア国内の“油田”あたりではないだろうか。
一方で、ロシアはイラク側の製油所を狙うことはしないだろう。イラクの製油所には米企業が関与しているからだ。もしそこをやってしまえば、米国は本気でロシアを潰しに掛かるだろう。
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