2013年5月20日月曜日

ヒズボラの支援を受けたシリア政府軍が反体制派の拠点「クサイル」に一大攻勢。

https://surouninja.blogspot.com/2013/05/blog-post_20.html
イスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」の支援を受けたシリア政府軍が昨日(2013年5月19日)、レバノンとの国境近くに在る反体制派の拠点「クサイル」に一大攻勢をかけたとのことである。



2013年 5月 20日 09:45 JST
シリア政府軍、反体制派の拠点クサイルに大攻勢 - WSJ
 【ダマスカス】レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの支援を受けたシリア政府軍は19日、レバノンとの国境近くにある反体制派の拠点クサイルを奪還するための一大攻勢をかけた。シリア国営メディアや反体制活動家らが伝えた。
同地の人口は約6万で、そのほとんどはイスラム教スンニ派とキリスト教徒だった。
スンニ派を中心とする反体制派は昨年、クサイル周辺の村々に住む少数派のアラウィ派とシーア派への攻撃を開始。今年になって同地域からの両派の「浄化」を公に宣言した。アラウィ派はシーア派の分派で、アサド政権はアラウィ派が支配している。
 依然としてシリアの少数派の間で根強い支持を得ている同大統領は、自分の進退は米国とロシアが政権側と反体制派を呼んでジュネーブで開こうとしている和平交渉で決まることではないと強調した。シリア情報省が発表したインタビュー記録によれば、大統領は「私は国民によって選ばれた大統領であり、私の進退を決めるのはシリア国民だけだ。投票箱が審判員だ」と述べた。

2013年 05月 19日 09:27 JST
ロシアのミサイル供与、シリア内戦長引かせる=米軍トップ - ロイター
[ベイルート 18日 ロイター] 米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は17日、ロシアによるシリアへの対艦ミサイル供与について「タイミングが悪く、遺憾だ」とし、シリア内戦を長引かせると非難した。
ロシアのプーチン大統領の報道官は、シリアは冷戦時代からの武器の輸出相手国だとし、これまでに締結した契約を守ると発表した。

米国とロシアは、シリア内戦の平和解決に向けて国際会議の開催を提案したばかり。具体的な日程の合意はないが、ある外交官は、シリア側の反応にもよるとした上で、6月10─15日の開催を目指していると述べた。
ロシアは同会議にイランが招待されるべきだとしているが、フランスは17日、イランの会議参加に反対すると表明した。

2012年7月
シリア問題をめぐるロシアとイスラエルの立場 - Foreign Affairs Report
シリアは、すでにロシアからの(武器)輸出への支払いを数カ月にわたって滞らせており、この意味では、ロシアにとってシリアは信頼できる貿易相手ではなくなっている。

シリア問題については既に米露間で合意が形成されているのではないかと俺は予想しているわけだが、一旦大炎上してしまったシリア情勢の沈静化は中途半端な米露協調では難しい様だね。両国による軍事介入という“強硬手段”を採るしか無いのだろうか。

2012/7/30 00:19:39
シリアの内戦はなぜ未だに続いているのですか? - Yahoo!知恵袋
現在のシリアには、反政府勢力をまとめる人間が存在しません。
反政府勢力といいましても、サウジアラビアが支援するイスラム原理主義勢力と、トルコが支援する西欧的民主主義勢力が対立しているためです。
もっとも政権側にしましても、ロシアの支援するアラウィー派政権と、イランの支援するシーア派勢力とが、便宜的に対スンニ派で共同戦線を組んでいるだけで、実質4つの勢力による内戦です。

アラウィー派を支持するロシアが、シリアの新政権に同派のアサド大統領を残したいと考えるのは当然である。だがロシアの関与するイランはそうは考えていないだろう。イランはポスト・アサド政権にシーア派を起用したい筈である。

シリア問題をソフトランディングさせるには、米国はサウジやUAEの過激派を、ロシアはイランの過激派の増長を其々抑止する必要が有ろう。

米露による各勢力の操縦が失敗に終わった時、シリア情勢は次の危険な段階へと進む虞(おそれ)がある。

そして万が一アサド政権崩壊後のシリアでシーア派が優勢となった場合、血統を重んじる同派の先鋭化が一層進み、米国のみならずやロシアの国益さえも損ねる羽目になるだろう。

cosmodia

米ロ開催合意の国際会議に懐疑的 シリア大統領 - 日本経済新聞: 米ロ開催合意の国際会議に懐疑的 シリア大統領日本経済新聞【カイロ=共同】19日の国営シリア・アラブ通信によると、シリアのアサド大統領はアルゼンチン紙クラリ... http://t.co/1HUUhU5CDm

2013年5月20日 11:38:36


2013/5/20 10:41
米ロ開催合意の国際会議に懐疑的 シリア大統領 - 日経新聞
【カイロ=共同】19日の国営シリア・アラブ通信によると、シリアのアサド大統領はアルゼンチン紙クラリンなどとのインタビューで、米ロが開催で合意したシリア問題の国際会議について「シリアの改革を決めるのはシリアであり、米国もいかなる国も介入は許されない」と述べ、会議の成果に懐疑的な見方を示した。
「私が大統領にとどまるかどうかは、憲法や2014年の大統領選を通じて国民が決める」と、14年の次期大統領選で続投を目指す可能性を示唆した。

シリアから脱出する難民が急増する中で公正な大統領選が行えるかは甚だ疑問である。


2013年5月8日水曜日
ケリー米国務長官がモスクワでプーチン大統領と会談。シリア・アサド政権崩壊後の青写真を共有か。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post_8.html
ロシアがシリアを擁護する唯一の理由は、今となっては“タルトス港の軍事基地”の存在のみ。ロシアが此処に来て米国に譲歩し始めたのも恐らく、此の辺りの“損得勘定”が在るのだろう。

2013年5月7日火曜日
イスラエルがシリアを空爆した直後、習近平国家主席がイスラエル・パレスチナ両首脳を中国に同時招待した背景。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post_7.html

2013年4月24日水曜日
ケリー米国務長官がラブロフ露外相と会談し、昨年(2012年6月)のジュネーブにおける“シリア和平案”実現に向けた取り組みの再開を合意。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/04/20126.html
ケリー米国務長官がシリア問題で再び動き出した今、米露両国が今後どの様な着地点を見出すのかは注目に値する。

其れと同時に、ロシアと繋がるイスラエルがどう立ち振る舞うのかも非常に気になる処である。イスラエルは現時点では欧米と同調してアサド批判を展開してはいるものの、シリア国内のイスラム過激派を排除したいという点ではロシアと共闘出来る部分も在るからだ。シリア情勢に関して、イスラエルほど微妙で困難な立ち位置に立たされている国は他に在るまい。

2013年2月7日木曜日
米国のケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が両国の協力のために可能な事をすべて行うことで合意。シリアやイランを巡る情勢についても協議したとのことだが。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/02/blog-post_1815.html

2013年1月31日木曜日
イスラエル軍戦闘機がシリアとレバノン国境付近のシリア軍研究施設を空爆。ロシアがシリアに対する姿勢を変化させた直後。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/01/blog-post_31.html

2013年1月28日月曜日
ロシアの対シリア政策に変化。アサド政権転覆を見越した動きか。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/01/blog-post_6743.html

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