国連安保理はもはや、中露の拒否権濫用によりまともに機能していないといっても過言ではない。
国連、国際刑事裁への付託案否決 シリア内戦で
共同通信 2014年5月23日 00時51分 (2014年5月23日 01時04分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140523/Kyodo_BR_MN2014052201001977.html
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は22日、内戦下のシリアで行われた人権侵害や国際人道法違反を国際刑事裁判所(ICC)に付託するための決議案を採決にかける会合を開いた。ロシアと中国が常任理事国の持つ拒否権を行使、決議案は否決された。
対シリア決議案にロシアと中国が共に拒否権を使うのは4度目。フランスのアロー国連大使は採決に先立ち「拒否権行使は全ての(戦争)犯罪を隠蔽し、正義を拒否することだ」と非難した。
決議案はフランスが主導し、欧米各国や日本など60カ国以上が共同提案した。
政権側の人権侵害、重大 国連弁務官
2014.4.9 21:53 [シリア]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140409/mds14040921535001-n1.htm
国連のピレイ人権高等弁務官は8日、シリア問題に関する安全保障理事会の会合後、「アサド政権側の方が(反体制派より)重大な(人権)侵害行為を犯している」と指摘、「こうした行為に関わった者は特定されるべきだ」と述べた。
今回の決議案は、中国やロシアにとって都合の悪いものだったことが容易に想像がつく。中露は、アサド政権の人権侵害に手を貸していることが明るみに出ることを恐れているのだろう。
中露が拒否権を濫用して機能不全に陥る国連は、もはや共産主義者のための便利な道具に成り下がっている。今や国連とは、偽善を掲げて多くの人々を死なせる、理想主義者(≒共産主義者)のための偽善組織に過ぎないのだ。
もう国連なんぞに世界秩序の維持を期待すべきではない。
今後も中露の妨害で国連安保理改革が進まないようなら、日本ももうこれ以上、国連にカネを拠出すべきではないだろう。
安全保障面においても、全く役に立たない国連軍なんぞに期待するよりも、NATO加盟や東アジア版NATOの設立などに注力する方が余程国益に適うだろう。
参考:
2014年5月7日水曜日
集団的自衛権の議論はNATO加盟への布石。
2014年4月26日土曜日
インターネット管理権を狙う言論弾圧国家。
2013年12月28日土曜日
国連にシラケる先進諸国。
2013年12月13日金曜日
国連:安保理改革か、崩壊か。
0 件のコメント:
コメントを投稿