尚、日本の首相によるポーランド訪問は、あの小泉純一郎首相以来10年ぶりとのことである。
読売新聞 5月13日(月)7時13分配信
首相、東欧で原発セールス…4国首脳と会談へ
民主主義や市場経済など共通の価値観を持つ国々との関係を強化する「価値観外交」の一環であるほか、V4で新増設が計画されている原子力発電所を日本企業が受注できるよう、首相が「トップセールス」で働きかける狙いがある。
日本の首相のポーランド訪問は2003年の小泉首相以来10年ぶり。
チェコでは、日本は東欧諸国に強い影響力を持つロシアとすでに激しい受注合戦を繰り広げている。今年3月の1次入札審査では、東芝と、その子会社である米原子力大手ウェスチングハウス(WH)が最も高い評価を獲得し、日本勢が優位との見方もある。
先日のサウジアラビアやアラブ首長国連邦、そしてトルコ訪問でも分かる通り、今や日本の首相は原発のセールスマンと成り下がってしまっている。此の事は、多国籍企業が既に政府を超えた存在であることを如実に物語っている。
勿論、安倍首相の訪問が原発のセールスだけを目的としたものでは無いことは、俺が以前から述べている通りである。真の重要な目的は恐らく、シリアやイラン、そして其れ等の国に武器を提供するロシアを牽制することであろう。
2013年5月4日土曜日
安倍首相が訪問中のトルコでエルドアン首相が三菱重工・アレバ連合に黒海沿岸シノップの原発建設の排他的交渉権。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post_4.html
2013年5月2日木曜日
安倍首相がアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、日本との原子力協定締結で合意。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/uae.html
イランが核開発を成功させ、中東のパワーバランスが崩れつつある今、イラン(ロシア)寄りに傾いた中東のパワーバランスを再び均衡させるため、日本と欧米は今後、湾岸協力会議(GCC)の核戦力強化に動き出すと考えられる。
安倍首相の今回の中東訪問の主目的が“多国籍企業の儲けのための原発輸出”であることは論を俟たないが、其処に隠された政治的な狙いは“中東地域の核戦力バランスを均衡”させることにあるのだろう。
2013年5月1日水曜日
安倍首相がサウジアラビアで二国間の“投資協定”に署名。原油安定供給と原発輸出の下地作り。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html
2013年4月30日火曜日
モスクワで行われた安倍・プーチン両首脳による日露首脳会談の要旨。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/04/blog-post_30.html
時事通信 5月12日(日)14時44分配信
最大野党、第1党へ=シャリフ元首相が勝利宣言―パキスタン総選挙
【イスラマバード時事】パキスタンで11日実施された国民議会(下院、定数342)選挙の開票作業が12日行われ、国営テレビは同日午前(日本時間同午後)の段階で、中道右派の最大野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)が少なくとも118議席を獲得したと報じた。PML―Nが第1党に躍進するのは確実とみられ、党首のシャリフ元首相(63)は勝利宣言した。
ナワーズ・シャリーフ - Wikipedia
1999年には、ムシャラフ陸軍参謀長(当時)によるクーデターで解任され、2000年に国外追放された。
2007年9月に亡命先のサウジアラビアから帰国したものの、直後に逮捕され、再度国外追放されたが、同年11月25日に追放先のサウジアラビアからラーホールに到着し、厳戒態勢が敷かれた空港で盛大な歓迎を受けた。
2008/2/18(月) 午後 0:52
シャリフの身辺警護をサウジアラビアが申し出た背景 - フォーサイトで日本と世界の情報を先取り
二月十八日の総選挙に向け、パキスタンで選挙運動を展開中のナワズ・シャリフ元首相に対し、サウジアラビアが身辺警護を申し出ている。
シャリフとサウジ王室との関係は一九九〇年代に遡る。とりわけ、九八年五月にパキスタンが核実験に成功してから緊密度は増した。翌年五月には、スルタン王子(現皇太子)がパキスタンを訪問。当時首相のシャリフ自らウラン濃縮施設と中距離弾道ミサイル・ガウリを製造する工場を案内した。この時、王子にブリーフィングを行なったのが、パキスタンの「核の父」と呼ばれたA・Q・カーンである。
シャリフが首相だった九〇年代、パキスタンの核およびミサイル開発を間接的に支えていたのが、実はサウジアラビアだった
2013/03/13
イラン・パキスタン「平和のパイプライン」 4つの課題とは - マイナビニュース
11日、イランからパキスタンへ天然ガスを輸出する「平和のパイプライン」の起工式が行われ、パキスタンのザルダリ大統領とイランのアフマディネジャド大統領が出席した。
与党・パキスタン人民党が敗北した場合、計画の先行きも不透明となる。
ワシントン・ポスト紙によれば主な対立候補はパキスタン・イスラム教徒連盟で、サウジアラビアに亡命中のシャリフ元首相が率いている。なおサウジアラビアはイランを利する取引には断固反対すると同紙はみている。
パキスタンでは一昨日(2013年5月11日)、サウジアラビアの紐付きのシャリフ元首相の率いる最大野党“パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派”(PML-N)が政権を奪還し、シリアのみならずイランの“外堀”さえも着々と埋められつつ在る。
シリア問題で米英に歩み寄ると予想されるロシアだが、現状を見るに、イラン問題においても譲歩させられることになるのではないかと俺は予想している。そうなればイランの核開発で崩れた中東のパワーバランスは再び均衡化へと動き出すこととなり、イスラエルの暴走も阻止する事が出来るだろう。此れは米英にとってだけでなく、イスラエルに関与するロシアにとっても利益となるだろう。
恐らく日本による中東や東欧地域での原発セールスはロシアの譲歩を引き出すための“カード”として米英に利用されているのだろうね。
日本とロシアが原発利権獲得に鎬を削っていたベトナムで両国が協力する方向へと動き出したことも又、中東におけるロシアの譲歩を引き出すための“飴”となったのかも知れない。ベトナムの原発における日露の協力姿勢は、米英とロシアが中国に対して共闘するという姿勢の表れでもあるのだろう。
2013年4月18日木曜日
ベトナム社会主義共和国が今秋に予定する憲法改正で国名を「ベトナム民主共和国」に変更することを検討しているとのことだが。
12.04.2012, 13:55
ロシアと日本 ベトナムで対立から協力へ - ロシアの声
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