2013年5月5日日曜日

スイスの太陽電池飛行機「ソーラー・インパルス」が今度は米国横断に挑戦。ソーラー技術を影で支えるリチウムイオン電池技術。

https://surouninja.blogspot.com/2013/05/blog-post_5.html
昨年(2012年6月5日)マドリード-ラバト間(約830km)の有人飛行に成功したスイスの太陽電池飛行機「ソーラー・インパルス」が一昨日(2013年5月3日)、今度は米国横断に挑戦すべく、米カリフォルニア州から飛び立ったとのことである。



AFP=時事 5月4日(土)8時43分配信
有人ソーラー飛行機、米国横断飛行に出発
【AFP=時事】太陽エネルギーのみで昼夜飛行が可能な史上初の有人ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」が3日、米国横断の最初の目的地に向けカリフォルニア(California)州から飛び立った。
米国横断の旅では、飛行機の技術を一般公開するために各地で最長10日間の停留が予定されている。アリゾナ州フェニックスの次は、テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)、そして首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)に向かい、7月上旬にニューヨーク(New York)に到着して旅を終える。

2012年6月6日水曜日
スイスの太陽電池飛行機「ソーラー・インパルス」がマドリード・ラバト間(830km)の飛行に成功。
http://surouninja.blogspot.jp/2012/06/830km.html

原油価格が高騰する昨今、ソーラー・インパルスは将来の航空機標準として期待出来る。

中東等の産油国が今後、価格調整を名目に原油を出し惜しみすればする程、世界の新エネルギー技術は急速に進歩し、結果的に産油国は自らの首を絞めることに繋がるだろう。産油国としても当然頭では理解しているだろうが、だからと言ってどうすることも出来ないという“ジレンマ”に陥っていると考えられる。だが此の潮流は何時か、豊富な地下資源に胡座をかき続けてきた産油国にキツい試練を課すだろう。新エネルギーへの積極的な投資を怠った産油国の経済は今後、緩やかに死を迎えることになるだろう。因果応報というものだな。







2013.02.26
B787事故でGSユアサはスケープゴート?ソニー他はLi電池正念場で事業統合へ - ビジネスジャーナル
仏タレスは、GSユアサから納入されたリチウムイオン電池に独自の制御システムを組み込んでボーイングに納入している。電気系統を担当したのは仏タレスで補助動力装置は米プラット・アンド・ホイットニーが手掛けた。FAAは本来ならタレスに検査に入るべきところだが、いきなりGSユアサに疑惑の目を向けた。タレスはフランスを代表する航空宇宙・軍需関連企業だ。タレスに手を突っ込むと国際問題に発展し、フランスとの関係が悪化することを恐れた。その点、「GSユアサはスケープゴーとにしやすかった」と航空界ではみられている。

ソーラー・インパルスを影で支えるリチウムイオン電池だが、馬鹿高い価格面さえ除けば、現時点では最も優れている蓄電池と謂える。メモリー効果によるバッテリー劣化も極めて少なく、ソーラー発電との組み合わせも最強である。まぁコストパフォーマンスだけで見れば、鉛蓄電池やニッケル水素電池が安定なんだけどな。

リチウムイオン電池は現在もノートパソコンやデジカメ、携帯電話等にも搭載されているわけだが、ソーラー発電システムや電気自動車(EV)の普及と共に今後は大容量タイプもシェアを急拡大させるだろう。

そう考えると、最近問題になったボーイング787(B787)のバッテリー発火事故なんかは、リチウムイオン電池技術を独占したい連中の謀略だとしか俺には思えないけどな(プ

リチウムイオン電池メーカーの一覧 - toishi.info
リチウムイオン電池の世界市場の規模は現状の推定1兆円規模から、2015年から2018年には2.5兆円から3.5兆円規模にまで拡大するとの見方もあります。なお、経産省の統計では、2010年度の国内の電池の総生産額6892億円のうち、47%に相当する2775億円がリチウムイオン電池の生産額になります。
2010年の時点では世界1位が三洋電機とパナソニック、2位がサムスンSDI、3位がLG化学、4位がソニー。5位がBYDと言われ、上位5社のうち三社が海外勢となっています。

高いリチウムイオン電池技術を持つ三洋電機は2011年にパナソニックに買収され、2010年の時点で世界シェア1位となっている。

2013.03.05
三洋を去った技術者の挑戦 サムスンの誘いを蹴り電池開発、揺るがぬ自信 - zakzak
三洋電機のリチウムイオン電池の開発でリーダー的存在だった雨堤が退社したのは10年5月。会社を辞めるという選択肢を考え始めたのは、パナソニックによる三洋の買収が動き出す以前だったが、決断に際しては、買収も一つの判断材料となった。
調査会社のテクノ・システム・リサーチによると、パソコンや携帯電話などに使う小型リチウムイオン電池の12年の世界出荷シェアで、韓国のサムスンSDIは25.1%と前年首位のパナソニック(20.7%)を上回り、初めて年間首位になった。

其後2012年の時点ではサムスンSDIに抜かれているが。


2012/11/29付
ソニー、リチウムイオンなど電池事業の売却検討 鴻海などと交渉 - 日経新聞
ソニーが電池事業の売却を検討していることが28日、わかった。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業や国内外の投資ファンドなどと交渉に入っている。エレクトロニクス事業の不振で業績の低迷が続いており、韓国勢との競争が激しい電池事業を切り離して事業の集中を進める狙いだ。

 ソニーは電池事業を完全に切り離す案のほか、持ち分を一部残す案なども検討している。



2013.1.25 12:01
ソニー軸にリチウムイオン電池事業の統合へ 産業革新機構 日産やNECが視野に - 産経
官民ファンドの産業革新機構が、ソニーのリチウムイオン電池事業を軸に、他社事業の統合を検討していることが25日、分かった。日産自動車とNECが手掛ける電池事業が視野にある。統合の際、産業革新機構が出資する方向で、関係者間で協議している。国内企業で再編を進めることで、電子機器の重要部品であるリチウムイオン電池技術の海外流出を防ぐ。

一方、リチウムイオン事業を鴻海(ホンハイ)に売却しようとしていたソニーには、官民ファンド「産業革新機構」から待ったが掛けられている。

恐らく昨今のリチウムイオン業界再編の背景では、日本の官民ファンド(米英の紐付き)とホンハイ(中国の紐付き)の軍事技術争奪戦が展開されてるんじゃないかな。


2013年4月16日5時1分
シャープ、鴻海へのメキシコ工場売却断念 - 朝日新聞
 シャープが台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と協議を進めてきたメキシコ工場の売却について、交渉を打ち切ったことが分かった。シャープは固定費圧縮や資金確保などを目指したが、諸条件で折り合いがつかなかった。昨夏以降、シャープは鴻海に液晶テレビを生産するメキシコ、中国、マレーシアの3工場の売却を図ったが、すべて実らなかった格好だ。

2013年3月27日水曜日
シャープ ホンハイと台湾を裏切り(1) - シャープ経営再建への道

2013/3/26 16:48
シャープ、鴻海の出資見送りを発表 - 日経新聞
シャープは26日、同日が払込期限だった台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資が見送られることになったと発表した。シャープによると、鴻海側は関係当局の許認可を得られなかったことなどを理由にしているという。
シャープと鴻海は2012年3月27日に資本・業務提携を発表。鴻海がシャープの第三者割当増資を引き受ける形で9.9%、約670億円を出資する内容だった。しかし、業績低迷などでシャープの株価が契約価格の1株550円を下回ったことなどから、鴻海側が条件の見直しを求めた。シャープはこれに応じず、交渉は膠着状態になっていた。

そう考えると、シャープとホンハイの資本提携(結局お流れになった)の話にも恐らく似た様な背景が在ったのだろうな。

0 件のコメント:

コメントを投稿