【経済】(中国)興潤置業:不動産デフォルトの第1号に、負債額は578億円
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201403180094
浙江省寧波市のデベロッパー最大手、興潤置業がデフォルト(債務不履行)に陥ったもようだ。国内第1号となる太陽パネル大手、上海超日太陽能科技の社債利払い不履行に続き、不動産業界では第1号のデフォルトになる。
先日は中国の太陽光パネル大手や石炭企業がデフォルトに陥ったばかりだが、どうやら中国が得意とする産業で今、急速に信用収縮が起きているようである。
中国のシャドーバンキング問題は今まさに目に見える形で悪化している。
中国「影の銀行」新たに850億円回収危機 デフォルト懸念さらに
2014.02.16
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140216/frn1402161116002-n1.htm
【上海=河崎真澄】中国山西省で経営不振に陥っている民間の石炭会社が「影の銀行(シャドーバンキング)」を通じて借り入れた資金の返済ができなくなっている問題で、中国証券報は15日までに、国内の別の信託会社6社も総額で50億元(約850億円)をシャドーバンキングとして同社に貸し付けていることが新たに分かったと報じた。
中国の李克強首相も今月13日(2014年3月13日)の全人代で金融市場のデフォルトは避けがたいと認めている。
中国首相「一部デフォルト避けがたい」
影の銀行巡り
2014/3/13 14:02
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1301Y_T10C14A3MM0000/
【北京=森安健】中国の李克強首相は13日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の閉幕後に記者会見し、金融市場のデフォルト(債務不履行)問題について「個別の状況では避けがたいものがある」と指摘した。同時に金融機関の連鎖破綻などの金融システムリスクを回避するため監督を強化する考えを強調した。
中国では7日、太陽光パネル大手が社債市場で初めて利払いを履行できなかった。社債以外にも、銀行を介さず当局の管理が行き届きかない「影の銀行」を通じた資金調達が広がっており、市場ではデフォルトが相次ぐとの懸念が強まっている。
信用力が最高水準の米国経済が好調な時に、わざわざリスクの高い新興国(特に中国)に投資する者もいないわけで、この流れが反転することは当分無いだろう。現在進行中の先進国(特に米国)への資金流出が、中国に影響を及ぼさないと考えるほうが困難である。
参考:
2013年12月20日金曜日
資金還流:ゴールドから米ドルへ。
2013年12月10日火曜日
ゴールドマン・サックス:米英への資金還流を認める。
中国経済は今後、“世界の工場”としてではなく、“消費国”として成長していくしか道はないだろう。だが、その過程で経済運営のハンドリングを間違えれば(経済自由化を怠れば)、バブル崩壊後の日本が経験したような“失われたn十年”を中国も経験することになろう。中共政権はそれを分かっているのだろうか、慌てて経済の自由化を進めているようである。
参考:
中国が人民元変動幅を2%に拡大、市場原理の導入進める
2014年 03月 16日 08:42 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA2E01520140315
[上海 15日 ロイター] -中国人民銀行(中央銀行)は15日、人民元の1日の変動幅を基準値の上下2%に拡大し、17日から実施すると発表した。現在の上下1%から2倍に拡大する。
とはいえ、異常な軍拡で世界秩序を破壊せんとする、中共政権の存在という最強のリスクが無くなることは無いだろうがね。
いずれにしても、目下収縮する信用が中国の経済成長を急激に鈍化させるだろうし、そのような状況で米経済が好調となれば、投資資金も今までほど海外から入ってくることもないだろう。
親中共・反日のオバマ米民主党政権は、中国を慮ってか、TPP交渉の足を引っ張ってはいるが、そのような時間稼ぎも今年11月(2014年11月4日)の米中間選挙までだろう。TPP交渉が妥結されれば、世界の工場としての中国経済は完全に詰むだろう。そこから中国は普通の“消費者の国”となるのである。だが、中共が更に暴走するようであれば、それすらもままならないかも知れないがね。
関連:
2014年1月27日月曜日
中国:シャドーバンキング問題に火柱。
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