金現物の軟調続く、オーバーナイトで一時半年ぶり安値
ロイター 2013年 12月 20日 09:32 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9BJ00I20131220
[東京 20日 ロイター] - 20日アジア時間の取引で、金現物の軟調が続いている。オーバーナイトでは、一時1オンス=1185.30ドルと約6カ月ぶりとなる安値をつけた。
20日0015GMT(日本時間午前9時15分)現在、1オンス=1192ドル付近で推移し、やや値を戻している。
金価格は米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和に支援され、ここ数年は最高値圏にあったが、FRBが18日に緩和縮小を発表したことを受け、下げ幅を拡大している。
金現物は年初来では29%下落、今年の年間下落率は1981年以来の大きさに迫っている。
ジョージ・ソロス氏、金投資から完全撤退
小菅努 | 大起産業(株)情報調査室室長/商品アナリスト
2013年8月15日 9時32分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kosugetsutomu/20130815-00027278/
米証券取引委員会(SEC)が8月13日に開示した資料で、著名投資家ジョージ・ソロス氏のヘッジファンドが、今年4~6月期に金投資から完全撤退していたことが確認された。
世界最大の金上場投資信託(ETF)である「SPDR GOLD SHARES」の投資残高は、3月末時点で60万株(8,200万ドル)となっていたが6月末時点では一切の保有が報告されていない。重量ベースでは、1.87トン相当の金が同期間に売却された計算になる。
■ポールソンも、金ETFの53%を売却
一方、「SPDR GOLD SHARES」の最大保有者であるジョン・ポールソン氏のヘッジファンドも、金ETF投資からこれまでにない大規模な撤退を行っている。同ファンドは金価格の強気見通しには変化がないとして、これまでの金価格急落局面でも4四半期連続で2,183万7,552株(67.92トン)を保有し続けてきた。
しかし、今回の開示資料では1,023万4,852株(31.83トン)まで、一気に53%も投資残高を削減したことが報告されている。
[FT]中国頼みの金相場、投資家が恐れる需要減退
日経 2013/10/7 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0404D_U3A001C1000000/?df=2
今ではETFの金売却のペースが鈍ったが、多くのアナリストはこれが一時的な中休みにすぎず、米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和縮小のタイミングがはっきりしてきたら売りが再開すると見ている。
市場参加者の間では、4月と6月の相場下落がどの程度「弱い保有者」を市場から追い出したのかが熱い議論の的になっている。中国の需要の見通しも同様だ。例えばシティグループは、中国は今、金の在庫が非常に潤沢で、年内いっぱいは需要が減少すると見ている。
これまでの新興国株式やコモディティ(特にゴールド)への投資のトレンドは、ドルの下落と見事に連動していたわけだが、この動きが今度はドル高によって巻き戻されるのだから、ゴールドが下落するもの当然と謂えよう。そして、下落するのは金価格だけではないことは謂うまでもあるまい。今後は資金流出に喘ぐ新興国が出てくることもまた容易に想像が付くわけである。
【関連リンク】
ゴールドマン・サックス:米英への資金還流を認める。2013年12月10日火曜日
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