現地時間の6月26日、パナマ運河の拡張工事が完了した。国内ニュースの扱いは小さいが、これは非常に大きなニュースである。
パナマ運河の拡張により大型のタンカーの通行が可能となる。貨物量は3倍に増えるようだ。これにより輸送日数と輸送コストが大幅に削減されることが予想される。
特に注目されているのは「LNG船」が通行可能となることだろう。これはエネルギー価格の低下によって日本経済に福音を齎すことを意味する。そして水素社会への転換を後押しすることにも繋がるだろう。
安全保障上の観点からも特定国に依存しないエネルギー調達が国家として不可欠なのだが、天然ガスは原油に比べると比較的生産地が分散していてバランスがとれている。ここに米国からのガス調達も追加されれば日本経済は一層安定するだろう。
エネルギー安全保障で残る政策は「原発再稼働」だけである。今後は早急に原発を再稼働させてエネルギーポートフォリオの方も多様化しておかねばならない。原発の安定した電力がなければガスの売り手側に足元を見られるのは目に見えているからだ。東日本大震災の時から日本は足元を見られ、国際相場の約1.5倍ものガス価格での購入を余儀なくされてきたことを我々は決して忘れてはならない。
ところで、いまだに花畑のような妄言で日本最大の原発の再稼働を妨害している残念な知事が新潟に居る。まさか中国やロシア、ガス業界からカネを貰っていたりしないだろうな。まあ彼もどの道今秋の任期満了(10月24日)でお役御免となるだろうが。自分の食い扶持も減らしながらバカ殿の花畑に付き合えるほど新潟県民もバカではない。
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