2013年5月17日金曜日

生活必需品が不足しているベネズエラでトイレットペーパー5千万ロールの輸入を発表したとのことだが。

https://surouninja.blogspot.com/2013/05/5.html?m=0
生活必需品の供給不足が深刻化しているベネズエラで、フレミング商業相がトイレットペーパー5千万ロールを輸入すると発表したとのことである。



CNN.co.jp 5月16日(木)15時4分配信
ベネズエラ、必需品不足が深刻 トイレ紙5000万ロール輸入へ
(CNN) 生活必需品の不足が続くベネズエラで、トイレットペーパーの供給不足が深刻化している。フレミング商業相は16日までに、品薄を解消するためにトイレットペーパー5000万ロールを輸入すると発表した。国営ANV通信が伝えた。

ベネズエラではこの数カ月、トイレットペーパーをはじめ、生活必需品や食料品が品薄となっている。

商業相は、マスメディアが不安をあおったために消費者が買いだめに走ったと批判。政府が市場にトイレットペーパーを供給し、人心を落ち着かせると語った。

だが国民は、物資不足が現実に起きていると訴える。米や食用油のような食料品も不足しているという。




英エコノミスト誌 2013年2月9日号
ベネズエラ経済:品切れ - JBpress
 だが、多くの人の心を一番占めているのは、それとは違った種類の不在だ。食用油、砂糖、小麦粉、コーヒー、そして多くのベネズエラ料理に使われる極めて重要な調理済みトウモロコシ粉といった必需品が店頭の棚からほとんど姿を消しているのだ。
 食糧などの供給水準を追跡している中央銀行も民間のエコノミストも、品不足は2008年以来最悪だと考えている。
現金不足に陥った石油公社PDVSA

 根本的な問題は、ベネズエラの外貨収入の94%を稼ぐ国営の石油独占企業ベネズエラ石油公社(PDVSA)における現金不足だ。

ベネズエラ - Wikipedia
現在のベネズエラの経済は完全に石油に依存しており、輸出収入の8割ほどが石油である(2003年現在)が、石油部門が雇用するのは就労人口の0.5%にすぎない。OPECの原加盟国であり1960年の設立に際して重要な役割を果たした。中南米でトップクラスの高所得水準でポーランド、ハンガリー、クロアチアのような旧共産圏の東欧に近い水準であり、その背景には豊かな鉱山資源があげられる。しかしながら、貧富の差が非常に大きく、ごく一部の層に富が集中しており、国内には膨大な貧困層を抱える。また、農牧業の生産性は低く、食料品の半分以上を輸入に頼る。

貧富の差が拡大し、人種差別も蔓延するなど、貧困層の不満が鬱積しているベネズエラは近い将来、チャベス流の社会主義イデオロギーを捨てざるを得なくなるだろう。

豊富な石油資源に胡座をかき、国民の不満の根本的解決から逃げ続けてきた社会主義国家の行き着く先は、多国籍企業に依存したグローバル資本主義経済の導入なのである。国家が多国籍企業を批判する一方で、国民は輸入品に依存した生活を希望し、米ドルを求めているという現実こそが正に其の証左だ。ベネズエラ国民は無意識的にグローバル資本主義の導入を要求しているのである。


2013年5月5日日曜日
スイスの太陽電池飛行機「ソーラー・インパルス」が今度は米国横断に挑戦。ソーラー技術を影で支えるリチウムイオン電池技術。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post_5.html
中東等の産油国が今後、価格調整を名目に原油を出し惜しみすればする程、世界の新エネルギー技術は急速に進歩し、結果的に産油国は自らの首を絞めることに繋がるだろう。産油国としても当然頭では理解しているだろうが、だからと言ってどうすることも出来ないという“ジレンマ”に陥っていると考えられる。だが此の潮流は何時か、豊富な地下資源に胡座をかき続けてきた産油国にキツい試練を課すだろう。新エネルギーへの積極的な投資を怠った産油国の経済は今後、緩やかに死を迎えることになるだろう。因果応報というものだな。

チャベスを失ったベネズエラは今後、社会主義の崩壊と市場開放という“大転換期”を迎えるだろうね。

ベネズエラ(やジンバブエ)等のドル不足が生じている国は、手始めに高金利の米ドル預金を外国に開放し、世界中から米ドルを掻き集めるんじゃないかと俺は予想している。其れは、アベノミクスを含む世界的インフレ政策で膨張した信用の次の逃避先の一つとなろう。


2013年4月15日月曜日
ベネズエラ大統領選でチャベス後継者のニコラス・マドゥロが僅差で勝利。得票率に仄見えるベネズエラ社会主義体制の脆弱化。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/04/blog-post_15.html

2013年3月6日水曜日
ベネズエラのチャベス大統領が骨髄癌で死亡。カリスマを失ったベネズエラは多国籍企業による政権乗っ取りを阻止出来るか。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/03/blog-post_6.html

2012年10月9日火曜日
ベネズエラ大統領選でウゴ・チャベス大統領が再選(四選)。
http://surouninja.blogspot.jp/2012/10/blog-post_9.html

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