バチカンがプロデュースする「庶民の英雄」。

山本太郎参議院議員による天皇への直訴について、足尾銅山問題を明治天皇に直訴した田中正造のようだと賛える意見がネット上に散見される。

山本議員の行動が正しいのか否かについては、ここでは敢えて言及しないが、それよりも我々は、テレビが生み出す芸能人議員のバックグラウンドをしっかりと見極める必要があるだろう。


山本太郎、天皇陛下に直訴状...『ほぼ日刊 吉田豪』連載75 - 日刊ナックルズ 2013年10月31日

山本太郎、園遊会で天皇に直訴状を手渡したことが非常識だと叩かれる。まあ、叩かれて当然だろうけど、『元気が出るテレビ』の昔から非常識なことばかりやってきた人だしなあ......。ただ、ああ見えて実は信心深い人でもあって、デビュー前には教会に通ってたりするんですよ。

ちゃんと教会に行ってから懺悔してましたけどね。

カトリック信者でも無い者が態々(わざわざ)教会で懺悔などするだろうか。

田中正造と新約聖書, そしてキリスト教？ - 大竹庸悦

田中正造は、大正2年(1913)9月4日、その生涯を閉じた。時に73歳であった。その時、枕元に残されたものは、菅の小笠、襦子の袋(信玄袋)の二つであった。その袋の中には、島田宗三が代筆した草稿と新約全書、鼻紙少々、数個の小石、そして明治憲法と新約全書のマタイ伝の分冊を白糸で綴じ合わせたもの、そして三冊の日記帳があったことは、よく知られている事実である。

Against the State: Politics and Social Protest in Japan - David Ernest Apter

Tanaka Shozo was a Christian and a member of the Diet representing the Ashio area,

カトリック教徒の聖書は、新約聖書ですか、それとも旧約聖書ですか。 - Yahoo!知恵袋

eehontookaiさん

カトリック教会での典礼（儀式）においては旧約も新約も両方の聖書の朗読があります。

ということで新約旧約ともカトリック教会および正教では聖書とされています。

“貧しいことが善である”と庶民に説いて周って貧しい庶民を増やす一方で、貧しい庶民の不満を利用して、政権・政体に圧力を掛け、時には転覆もさせるというのは、古今東西カルト勢力(バチカン)の常套手段である。(参考：反キリスト教)

一見庶民にとって正しいと思えるような行動の裏側には、余りにも邪(よこしま)で危険な意図が隠されている可能性が高い。そう考えると、彼等が行う“慈善活動”という名の“偽善事業”もまた、それと同じ類(たぐい)の物であることは容易に想像が付く。

テレビの世界から突然飛び出してきた“英雄”の背後には、必ず“猿回し師”が居ると考えるべきである。これを理解していれば、山本太郎を“信仰”するなどという愚行は避けられる筈である。

残念ながら、今の日本には、テレビによる洗脳を受けてカルト信者として調教されている者が多い。彼等は常に何かしらの“カミ”(または英雄)を崇拝していなければ不安になるのである。そんな彼等は基本的には何でも“他力本願”だが、集団になればあっさりと集団ヒステリーを起こし、奇妙な連帯感(キヅナ)で“カミ”のために命をも投げる。

これが金儲けに利用できることを知っているカルト勢力は、常に新しい“カミ＝英雄”を探しているのである。あのジャンヌ・ダルク(カトリック教会の聖人)のような、ウツクシイ悲劇的な最期を遂げてくれる、庶民の英雄を。

若し、ジャンヌ・ダルクのような“自己犠牲”をウツクシイと感じるのなら、それはキリスト教思想に見事に洗脳されていることの証だと謂えよう。