2013年11月2日土曜日

日露2+2協議:米MDシステム配備に苛立つロシア。

https://surouninja.blogspot.com/2013/11/russia-is-concerned-about-the-md-system-on-japan-russia-2plus2-talks.html
日露外務・防衛相閣僚協議(2+2)が本日(2013年11月2日)、東京で開かれるとのことである。この協議には、日本から岸田外相と小野寺防衛相、ロシアからラブロフ外相とショイグ国防相が出席する。

表向きには自衛隊とロシア軍の協力強化などが話し合われるようだが、実際には、日本が導入している米MDシステムについての話し合いがメインになりそうである。


日本とロシアが初の2+2 きょう開催 - NHK 11月2日 4時29分
日本とロシアの間で初めてとなる外務・防衛の閣僚協議が、2日東京で開かれ、東アジアの安全保障環境を巡って意見を交わし、自衛隊とロシア軍の協力関係の強化などを確認する見通しです。
日本政府は、今回の協議を通じてロシアとの信頼醸成を図り、北方領土交渉の進展に向けた環境整備につなげたい考えです。

日本とロシアの間で初めてとなる外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2+2は、日本から岸田外務大臣と小野寺防衛大臣、ロシアからラブロフ外相とショイグ国防相が出席し、2日午前、東京で開かれます。

ロシア、米国の核の傘の下の日本と軍事協力を発展できるか - ロシアの声 1.11.2013, 18:56
露日の外務・防衛担当閣僚による協議が始まる。いわゆる「2プラス2」協議である。ラヴロフ外相とショイグ国防相が既に日本に入っている。非常に重要かつ非常に複雑なテーマ、露日の安全保障・防衛分野における協力という問題が話し合われる。
ロシアの著名な専門家ヴィクトル・パヴリャテンコ氏
第一に、日本のミサイル防衛システム。岸田外相は今日、MDシステムは誰を脅迫するものでもない、と述べた。しかし、それは欧州にあるもののアジア版に他ならないではないか。もしも欧州MDがロシアの安全保障上の脅威であるならば、どうして日本のそれが脅威でないことがあろうか。

米MD、中露を対象とせず 米高官明言、文書化は拒否 - MSN産経 2013.11.1 15:54
 ガテマラー米国務次官代行(軍備管理・国際安全保障担当)は10月31日、ワルシャワで開かれたミサイル防衛(MD)の多国間協力をめぐる国際会議で、米国のMDは中国やロシアによる弾道ミサイル攻撃には対応できないと明言、「両国に向けられたものではない」と述べた。
 ガテマラー氏は米MDは北朝鮮やイランなどによる「限定的な弾道ミサイル攻撃」への対処が主眼だと強調。中露が保有する核戦力は米MDの迎撃ミサイル数をはるかに上回ると指摘し、両国との戦力バランスを崩すものではないと述べた。

一部マスコミの間では、今回の2+2で北方領土交渉の進展が期待されているようだが、メイン議題が予想通り“米MDシステム”だとすれば、恐らく今回も何の進展もないだろう。

なぜ日本は尖閣諸島 竹島 北方領土を国際法違反だと国連に申請しないのですか? - Yahoo!知恵袋
pocky011075さん

国際司法裁判所とは、国際連合の主要な常設の国際司法機関のこと。
国際司法裁判所による裁判は、相手国の同意がないと開始されない。よって、ロシア・中国・韓国それぞれの同意がなければ、裁判により日本の領土問題・排他的経済水域問題を解決することはできない。おそらく、ロシア・中国・韓国は裁判に負けると分かっているので、同意しないのだろう。

1954年9月25日、日本は竹島の領有問題に関する紛争について国際司法裁判所への付託を韓国側に提案したが、韓国がこれに応じず。

1972年、日本はソ連(現、ロシア)に北方領土問題の付託を提案したが、ソ連は拒絶。
http://www.mofa-irc.go.jp/link/kikan_info/icj.htm

また、日本は、東シナ海ガス田問題について国際司法裁判所や国際海洋法裁判所に付託する事を中国に要請しているが、中国はこれに応じていないそうである。

ロシアは、シリア問題などでは米英の単独介入計画を非難して国連主義を掲げていたわけだが、北方領土問題に関しては、日本からの国際司法裁判所への提訴を拒否しているという二枚舌。尖閣問題や竹島問題における中韓の態度も同様である。中露韓が国連の機関である国際司法裁判所への付託に応じないのは、自らの主張が公正ではない、つまり裁判で負ける可能性が高いと判断しているからであろう。中露韓は日本との領土問題を公の場で争う心算はなく、ただ日本との交渉カードに使っているだけの話なのである。中露韓の態度が変わらない以上は、これらの問題は永遠に解決しないだろう。

国連中心主義も考え方としては必ずしも悪くはないと思うが、安保理での拒否権という絶大な権力を手に入れた中露の我田引水を見るに、それも所詮は只の理想主義に過ぎないということが分かる。

国連がこのような為体(ていたらく)なのだから、やはり、米国の“核の傘”こそが日本にとっての最後の砦となるわけである。非同盟国からの干渉を防ぎ、日本国民のみならず同盟国の利益を守るためにも、特定秘密保護法案の成立も急がねばなるまい。(藤原紀香の「特定秘密保護法案」批判から仄見えるグローバリスト達の焦り。2013年9月15日日曜日)


韓国国防部長官 米MDへの不参加を明言 - 聯合ニュース 10月16日(水)16時34分配信
 【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は16日の記者懇談会で「韓国は米国のミサイル防衛(MD)システムに加入しない」と明言した。

2013年10月14日月曜日
パク・クネ韓国大統領はやはりバチカンのエージェントなのか。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/10/park-geun-the-agent-of-vatican.html

2013年5月14日火曜日
米中韓3カ国による戦略対話を呼び掛ける等、“日本外し”を鮮明にする韓国のパク・クネ政権。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/3.html

中国に露骨に擦り寄り始めた韓国パク・クネ政権は、在韓米軍の駐留延期を求めながらも、米MDシステムには加入しないという精神分裂症っぷりを発揮している。大国のパワーバランスの変化に、韓国もパニックを起こしている様である。


日本 ロシア戦闘機接近でスクランブル- ロシアの声 1.11.2013, 15:53
日本はロシア空軍機の接近を受けて、F-2戦闘機をスクランブル発進させた。日本の防衛省が発表した。領空侵犯はなかった。

ロシア空軍所属のイリューシン20偵察機が隠岐諸島、竹島周辺に接近した。

リア・ノーボスチ

日本もパワーバランスの変化を読むことは大切だが、重要な協議の直前に相手を挑発するような国家を信用すべきではない。仮に上の挑発行為がロシア軍の単独行動だったとしても、それを制することが出来なかったプーチン大統領の権威に過剰な期待は禁物である。

歩み寄りの努力を一向に見せないロシアとの関係改善に無駄な時間と血税を注ぐよりも、やはり今はTPPとそのための同盟国との安全保障を強化する方が日本にとってより合理的なのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿