2015年8月8日土曜日

原油大国ロシアでガソリン不足が懸念、ロシア経済崩壊で原油安は底を打つか

https://surouninja.blogspot.com/2015/08/Oil-superpower-Russia-concerns-its-gasoline-shortage-under-the-economic-sanction.html?m=0
ロシアの石油企業最大手ロスネフチの首脳が、ロシアが近くガソリン不足に陥る可能性があると警告したとのことである。世界2位の産油国であり石油精製設備も保有する国であるにも拘らず、ロシアでは今、西側諸国からの経済制裁の影響で通常ではあり得ない事態が発生しているようである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150808-35068600-cnn-int
世界2位の原油生産国ロシアで燃料不足か、経済疲弊などで

CNN.co.jp 8月8日(土)17時18分配信

ロンドン(CNNMoney) 世界2位の原油生産国であるロシアの石油企業最大手ロスネフチの首脳は8日までに、同国は近く燃料不足に直面する可能性があると警告した。2017年までに年間約500万トンのガソリン不足に遭遇すると予測した。

ロシアのエネルギー省によると、同国のガソリン生産量は14年に約3800万トンだった。ガソリン価格は今年上半期で6.3%上昇した。

燃料不足が発生しかねない背景には、新たな税制、国内経済の疲弊やウクライナ危機に伴う欧米諸国の経済制裁などロシアの石油精製業界に打撃を与えている様々な要因がある。
原油輸出はロシア経済の基幹産業だが、原油価格は昨年6月の1バレル当たり約107米ドルが現在は約44ドルに激減している。ロシアの石油精製産業にとって外国技術の利用は必要不可欠となっているが、欧米諸国の経済制裁でこれらの技術導入も阻まれている。

当ブログでも以前から指摘している通り、欧米の経済制裁と米サウジ主導の原油安によって原油大国ロシアの経済は今まさに危機的状況に陥っているのだ。

参考:
2015年7月27日月曜日
ドル高コンセンサスで資源バブル崩壊中、中国・ロシア関与の新興国経済は完全に「売り」
2014年12月16日火曜日
ロシア崩壊中:政策金利を一気に17%へ。
2014年11月26日水曜日
原油安:肉を切らせてロシアの骨を断つサウジ。
2014年10月24日金曜日
原油安:窒息死寸前のロシア経済。

欧米からの輸入がストップし、自給自足と自炊生活を余儀なくされているロシア人の多くは今、プーチン政権に対して不満を増幅させている。

参考:
2015年7月21日火曜日
ロシアのサケ・マス流し網漁禁止法の背後に深刻な食糧不足

其処に来て、ロシアのコア産業である原油生産や石油精製も回せなくなり工業も壊滅となれば、ロシアはもはや大国としては成り立たなくなるだろう。ロシアもまた中国や韓国と同様に、「国民の暴動が先か、軍の暴走が先か」という非常に危険な状態に陥っているのである。このままいけば大陸はバラバラに分裂しそうな気配である。

ところで、現在の原油安がいつまで続くのかというのは気になる所だが、おそらくロシア崩壊が原油のセリング・クライマックスになるのではないかというのが当ブログの見立てである。時期を正確に予想するのは難しいが、まぁ中韓崩壊とほぼ同時になるのではないだろうか。今年末(2015年12月)と予想される“在韓米軍の撤退”は、大陸共産ファシズム国家群の崩壊トリガーとなるのかも知れない。

ちなみに、今のように“強烈な原油安状態”においても、米石油企業の株価は“比較的シッカリ”しているわけだが、それはおそらくロシア崩壊後の原油価格回復と米石油企業のロシアでのシェア拡大を織り込んでいるからではないかと個人的には考えている。

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