2013年5月3日金曜日

ヘーゲル米国防長官がシリア反政府勢力に対する武器供与の可能性を示唆。前ブッシュ政権をトレースする第二期“保守化”オバマ政権。

https://surouninja.blogspot.com/2013/05/blog-post_3.html?m=0
チャック・ヘーゲル米国防長官が昨日(2013年5月2日)、シリアの反政府勢力に武器を与えることも選択肢として有り得ると述べたとのことである。

また、武器供与に慎重だったオバマ大統領も、「あらゆる選択肢を検討するつもりだ」と述べている様だ。



時事通信 5月3日(金)5時7分配信
反体制派への武器供与検討=シリア内戦で関係国と調整―米
【ワシントン時事】ヘーゲル米国防長官は2日、シリア内戦でアサド政権打倒を目指して戦っている反体制派への支援策に関し、「武器を与えることも選択肢としてある」と明言した。
米政府高官が武器支援を検討していると公言したのは初めて。オバマ大統領は、イスラム過激派の手に渡る恐れもあるとして武器供与に慎重だったが、ヘーゲル長官は米政府として消極姿勢を見直すのかとの問いに「そうだ」と答えた。大統領も訪問先のメキシコ市で、「あらゆる選択肢を検討するつもりだ」と表明した。 

CNN.co.jp 5月1日(水)12時17分配信
米国防総省、シリア軍事介入の作戦を検討 政権高官が語る
(CNN) シリア内戦でアサド政権による化学兵器使用の可能性が指摘されるなか、米国防総省が同国への軍事介入に向けた態勢整備を強化していることが分かった。この動きを直接知る米政権高官が、匿名を条件にCNNに語った。

2013年5月3日2時44分
シリア内戦調停、ブラヒミ氏が辞意 仲介手詰まり - 朝日新聞
 【ニューヨーク=春日芳晃】国連とアラブ連盟のシリア担当合同特別代表を務めるラクダール・ブラヒミ氏(79)が、辞意を漏らしていることがわかった。シリア内戦の仲介が手詰まりになっていることが要因とみられる。
前任のコフィ・アナン前国連事務総長が昨夏、国連安全保障理事会の支援を得られないとして辞任
同氏が辞任すれば2代続けて和平調停のエンジン役を失うことになる。
資格停止中のシリア政府に代わって、反体制派代表組織「シリア国民連合」にシリア代表としての参加資格を認めたことに、ブラヒミ氏は当惑し、「中立的立場で和平調停ができなくなった」と語ったという。

2013.05.02 Thu posted at 16:47 JST
シリア内戦、米指定のテロ組織がアサド政権支持を宣言 - CNN
(CNN) 内戦下にあるシリアの隣国レバノンで一定の実権を握り、シリアやイランの武器、財政援助を受けているとされるイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」は2日までに、米国などがシリアのアサド政権転覆を図った場合、これを阻止するため介入すると警告した。

2013年 05月 2日 08:47 JST
シリアへの軍事介入、米国人の支持率はわずか10%=調査 - ロイター
[ワシントン 1日 ロイター] ロイターとイプソスが1日発表したオンライン世論調査で、シリア内戦への軍事介入を支持する米国人がわずか10%であることが分かった。
オバマ米大統領はこれまで、シリア問題への直接的な介入を避けているが、化学兵器の使用が「レッドライン(越えてはならない一線)」だと昨年明言していた。

大統領は先月30日、化学兵器が使用された証拠があると明らかにしたものの、シリア反体制派に既に提供している非軍事物資以外に支援を拡大するには、さらに多くの情報が必要だと述べた。

世論調査に見る米国民の願いとは裏腹に、米英帝WASP待望の“テロとの戦い”の演出は、“過激な第三者=ヒズボラ”の介入によって醸成されつつある。

敵か味方か分からない様な単細胞な勢力がしゃしゃり出て来て火に油を注ぐ構図。正に台本通りに事が進められているのだろうな。


2013年 04月 30日 08:20 JST
シリアに国連調査団受け入れ要請、化学兵器使用疑惑で事務総長 - ロイター
[国連 29日 ロイター] 国連の潘基文事務総長は29日、内戦が続くシリアでサリンとみられる化学兵器の使用が指摘される問題で、シリア側の調査団受け入れが「信ぴょう性のある包括的な調査」に不可欠との考えを示した。
オバマ米大統領は、アサド政権が化学兵器を使用した場合、軍事行動の可能性も示唆しているが、いかなる決断にも国連調査団によるシリア国内での調査が必要だとしている。

オバマ大統領や国連の慎重姿勢も無視せんばかりにシリア介入に人一倍前のめりになっているヘーベル米国防長官の姿は、前ブッシュ政権のネオコン副大統領=ディック・チェイニーを彷彿とさせる。

ディック・チェイニー - Wikipedia
ハリバートン [編集]

アメリカのハリバートン社の経営にも1995年-2000年までCEOとして参加していた。ハリバートンは世界最大の石油掘削機の販売会社であり、イラク戦争後のイラクの復興支援事業や、アメリカ軍関連の各種サービスも提供していることから、湾岸戦争とイラク戦争で巨額な利益を得た。なおチェイニーは、この会社の最大の個人株主でもある。
アメリカ同時多発テロ以降、ブッシュ政権の強硬な武断政策は、チェイニーの意見が大きく働いているとされる。

イラク戦争については、開戦前にアルカーイダとフセイン政権との関連性を示す発言を行い、「証拠もある」としていたが、開戦から5年以上経た現在でも明確な証拠は提示されていない。

二期目で保守化したオバマ政権は予想通り、前ブッシュ政権の二の舞を演じようとしているね。


2013年5月2日木曜日
安倍首相がアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、日本との原子力協定締結で合意。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/uae.html
尚、安倍首相の次の訪問先であるトルコとの原子力協定も締結することが固まっている。
イランが核開発を成功させ、中東のパワーバランスが崩れつつある今、イラン(ロシア)寄りに傾いた中東のパワーバランスを再び均衡させるため、日本と欧米は今後、湾岸協力会議(GCC)の核戦力強化に動き出すと考えられる。
最近ロシアがシリア問題で欧米に歩み寄りつつある様だが、其れも恐らくは、GCC諸国の“核兵器製造工場としての原発導入=核戦力増強”が関係しているのではないだろうか。

そう考えると、シリア問題はもうすぐ決着が着きそうな気がするね。まぁ昨年(2012年6月)のジュネーブにおける“シリア和平案”の「移行政府」とやらを“やや反体制派寄り”に弄って“落とし所”となるんじゃないかな。
同高官はさらに、米国はイスラエルやトルコ、ヨルダンとの間でも、化学兵器の脅威がこれら周辺諸国に及んだ場合の対応や、アサド政権が突然崩壊した場合の緊急措置について、具体的な協議を始めていると述べた。

恐らくシリアのアサド政権崩壊も時間の問題だろうな。米露は既にアサド政権崩壊後の青写真を共有していると思うよ。

2013/05/03-04:42
安倍首相がトルコ入り - 時事通信
【アンカラ時事】アラブ首長国連邦(UAE)を訪問していた安倍晋三首相は2日夜(日本時間3日未明)、アブダビ発の政府専用機でトルコのアンカラに到着した。

原発輸出の協定締結に向けて本日(2013年5月3日)トルコ入りした安倍首相も、裏ではシリア問題の着地点で大詰めに入っていると予想される。

ぶっちゃけ、日本からトルコへ輸出されるであろう原発の真の役割は、アサド政権崩壊後のアサド残党勢力(イラン、ロシア寄り)に睨みを効かせるための核兵器製造工場だろ。

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