米グーグル、無人機メーカーのタイタン買収へ
2014年 04月 15日 06:05 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3D06U20140414
[14日 ロイター] -米インターネット検索大手グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)は14日、無人航空機メーカーのタイタン・エアロスペースを買収すると発表した。
グーグルは今回の買収によって、世界のインターネット普及に向けた取り組みを強化したい考え。
同社が開発する無人機はソーラー式で、高度約20キロの上空を最長5年間飛行することが可能。商用利用は2015年という。
この買収は、米グーグルが現在ニュージーランドで実験している、気球インターネット網構築プロジェクト「Project Loon」の次のステップであることは容易に想像がつくわけである。
参考:
2013年9月20日金曜日
JAXAの無人気球が高度53Kmに到達。世界記録更新というのも結構だが。
ちなみに、あの米フェイスブック社もまた、タイタン社買収に興味を示していたようである。
タイタンをめぐっては、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手の米フェイスブック(FB.O: 株価, 企業情報, レポート)が3月、買収をめぐり協議を進めていると報じられていた。フェイスブックはその後、ソーラー式の無人機や衛星などを利用したインターネット網構築計画を発表している。
グーグル、FB社ともに現在、最後のフロンティアとも謂える“空のインターネット網構築”に躍起になっている。それは、空のインターネットを抑えれば、世界のインターネットを制することができるからだろう。空からの電波は山間部も平野部も無関係であり、地上波と比較にならないほど広範囲をカバーできるのである。またこれにより、両社の弱点とも言える、ユーザの“オフライン状態”を世の中から消し去ることができるという点も大きい。いつでもどこでもインターネットに繋がる環境こそが、両社にとってのビジネスの肝であると同時に“生命線”なのである。それは、グーグル社が発表したChromebook(というかChromeOS)の設計思想からも見えてくる。
参考:
2014年3月8日土曜日
Chrome OS:東芝製Chromebookが遂に日本上陸。
この米グーグルとFBの“空中戦”は、世界の消費者にも多大なる恩恵を与えてくれることだろう。
一方、バカ高い通信料と田舎の爺婆や情弱相手のビジネスに胡座をかいている、何処かの国の通信キャリアは、彼らの“空中戦”で疲弊することになるのではないかと思われる。
この業界で生き残るためには、幅広い所得層のユーザから薄く広く利用料を徴収するビジネスモデルが重要である。つまり、低所得者でも気軽に利用できるようなサービスにする必要があるということである。例えば、フィリピンなどの東南アジアで普及している、プリペイド式の格安ケータイサービスなんかを参考にすると良いのかもしれない。プリペイドカードや端末を購入するのに余計な身分証明が必要なく、誰でも気軽にコンビニで購入することができ、しかも現地人の所得レベルから見ても断然割安な料金に設定されている。彼らならグーグルとFBの空中戦にも巻き込まれる心配はないだろう。手軽さと料金の安さから、棲み分けは十分に可能である。
だが、規制に胡座をかき、金持ち爺婆だけを相手にしたような日本の通信キャリアは、今後確実に淘汰されることになるのではないかと思われる。TPPの荒波が押し寄せており、国も何時までも無駄な規制で彼らを庇いきれないだろう。むしろ、これ以上彼らを庇い続けるべきではない。規制で飯を食う利権集団を庇えば庇うほど、その皺寄せは全て国内の消費者に押し付けられるのだから。
参考:
2014年1月16日木曜日
NTTドコモ:Tizen搭載スマホ発表を再延期。
2013年12月10日火曜日
NTTドコモ:将来性なき海外戦略。
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