2013年8月17日土曜日

「新興国からの資金還流」という世界的な談合において各国政府が重視しているのは事前の申し合わせである。

http://surouninja.blogspot.com/2013/08/g20-needs-clear-prediction-of-financial-policy.html
16.08.2013, 15:30
G20、透明性と予測可能性 - ロシアの声
G20参加国のいずれの国で行われる貨幣・金融政策の変化も入念にチェックされ、明確に説明されたものでなければならない。ロシアはまさにこの相互的な原則が国際金融システムの堅実性とその目的である安定化を高めることを主張している。これについてはG20の全参加国が言葉の上では支持を表明している。だがここ最近、先進国経済がとる刺激策は開発途上国に一層ネガティブな効果をもたらしている。
「迅速に流入する資本は同じようにさっさと引いていくもので、これは不安定を作る前提条件となってしまう。現在世界市場では、米国が量的金融緩和政策をストップし、市場に放出した流動資本の回収に乗り出すのではないかと恐れられている。多くの投資家が発展途上国からの資本、資金の流出を恐れている。これはルーブルなどの通貨に圧力をかけることになってしまう。」
 こうした問題は9月サンクト・ペテルブルグで実施されるG20サミットの場で話し合われる。いつ、どういった方法でこうした刺激策が使われうるか、あらゆる方面が受け入れることのできる、わかりやすい基準が必要とされる。ロシアのアントン・シルアノフ財務相は、「予測の可能性」が主要な問題となるのではないかとの見方を示している。


俺が以前から述べている通り、アベノミクスにしろ、新興国から先進国への資金還流にしろ、現在の動きは全て先進諸国の談合の下で成り立っている。先進諸国の首脳陣にとって本当に大切なのは、実は各国の量的緩和実施の是非ではなく、各国の金融政策の影響を自分で予測出来るかどうかである。乱暴な言い方をすれば、彼等が予測可能でさえあれば、世界経済が浮揚しようが沈没しようが、ぶっちゃけどうでも良いことなのである。上の記事は其れを如実に物語っている。

2013年7月11日木曜日
来週(2013年7月19日)からモスクワで開催されるG20では「新興国の景気減速」が主要課題になるとのことである。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/07/2013719g20.html

FRBが量的緩和のアクセルを緩め始めたことで、目下、新興国の資金が米ドル資産へと流れ始めているわけだが(参考)、G8諸国(先進国+ロシア)としては、もう少し分り易いメッセージを市場に送るようFRBに期待しているのだろう。

確かに今の世界市場は、非常に不安定な動きとなっており、まるでFRBが急ブレーキを踏むことを織り込もうとしている様に見受けられる。

長期的に見れば、新興国の低成長時代突入によって米ドルは恐らく(新興国通貨に対して)上昇するだろうし、其の過程で通貨危機を発生させてしまう一部の新興国も出てくるかも知れないが、現在の偏重した世界経済がバランスするためには必ず通らねばならない道ではある。

ただ此の動きが、日本円の価値をも(新興国通貨に対して)同時に上昇させてしまう虞れも在るので、其処は日銀の量的緩和で適度にバランスを取る必要が在るだろう。若し其れを怠れば、日本は再び円高デフレに苦しみ続けることになろう。日本のデフレは、現時点では、日本の損失のみならず、最大の同盟国である米国の損失でもある。何故なら、今の米国には、中国に人民元改革を推進させるために“円安”という圧力が必要だからである。