安倍首相がバーレーンで外務・防衛当局による安全保障対話の設置と資金洗浄対策で合意。

安倍首相が訪問中のバーレーンで昨日(2013年8月24日)、両国関係強化に向けて、外務・防衛当局による安全保障対話を設けることで一致した様である。


8月25日 5時24分
バーレーンと安保対話で関係強化へ - NHK

バーレーンを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の２４日夜遅く、ハリファ首相と会談し、両国の関係強化に向けて外務・防衛当局による安全保障対話を創設することを確認するとともに、バーレーン側は、原発事故以降実施してきた日本からの食品の輸入に対する規制を湾岸諸国で初めて解除することを伝えました。

また、福島第一原発事故以来、日本の食品に掛けてきた規制も湾岸諸国で初めて解除することでも合意した様である。

両首脳は海上交通路の安全確保や海賊対策などを議論するため、外務・防衛当局による安全保障対話を創設することで一致するとともに、テロ対策のため、不正な資金の流れを隠す、いわゆるマネーロンダリングに関する情報交換で協力することで合意しました。

まぁ今回の訪問のメインは此れなのだろうな。中でも「マネーロンダリング」に関する部分は、日本(と米国)が特に重要視している問題だと思われる。其の理由は以下のリンクでも述べた通りである。

2013年8月9日金曜日
HSBCがバチカンを含む英国駐在外交官の口座を閉鎖予告。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/08/hsbc-close-vatican-account.html

2013年7月24日水曜日
日米への資金還流と先進諸国によるタックスヘイブン対策。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/07/blog-post_2233.html

ただ、タックスヘイブン政策が“飯の種”となっている小国にとって、其れを捨てるということは即ち「国の消滅」を意味する。だから彼等もそう簡単には日米の要求には応じないだろう。恐らく今回の訪問では、バーレーンに対しての何かしらの見返りが日本政府側から提供されたものと思われる。

まぁバーレーンに限らず、現在タックスヘイブンとして生きている小国は今後、先進国からの見返りと引き換えにタックスヘイブン政策を放棄する方向へと向かうだろうな。

Hiroki Chiba @thousand_leaves (渋谷)

ここ最近の阿部さんのASEAN・中東外交は、＝イスラム圏外交って言っても良い気がする。バーレーンとの今後も面白い。http://t.co/e0yZKskKVU

Sun Aug 25 02:30:59 +0000 2013

安倍晋三 @AbeShinzo

今日から、中東訪問第二弾として、バーレーン、クェート、カタールを訪問します。エネルギー関連はもとより、農産物や医療技術などトップセールスも行います。... http://t.co/qoL4SBPzqk

Sat Aug 24 02:43:59 +0000 2013

2013年5月13日月曜日
安倍首相が東欧(V4)でも原発セールスを予定。ロシアに対する“飴と鞭”で狙う、中東のパワーバランス均衡化。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/v4.html

2013年5月4日土曜日
安倍首相が訪問中のトルコでエルドアン首相が三菱重工・アレバ連合に黒海沿岸シノップの原発建設の排他的交渉権。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post_4.html

2013年5月2日木曜日
安倍首相がアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、日本との原子力協定締結で合意。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/uae.html

2013年5月1日水曜日
安倍首相がサウジアラビアで二国間の“投資協定”に署名。原油安定供給と原発輸出の下地作り。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html