2013/08/04-07:03
ジンバブエ大統領選認めず=米国務長官「深刻な不備」 - 時事通信
【ワシントン時事】ケリー米国務長官は3日、ジンバブエ大統領選について声明を出し、与党のムガベ大統領が当選したと発表された結果について「米国はジンバブエ国民の意思を表した信頼できる結果だとは認めない」とし、「(選挙)過程に深刻な不備があった」と断じた。
ムガベ大統領はカトリックであると同時にマルクス主義に傾倒した非常に過激な人物である。人種差別(白人差別)や言論弾圧と言った、反民主主義的な政治姿勢は正に“アフリカ版カルト保守主義者”と謂える。
極端な反米英的政策で西側諸国からすっかり孤立してしまっているムガベ大統領だが、最近は其の逃げ場として中国やロシアに接近している。
中国とロシアは2008年のムガベ大統領に対する経済制裁に関する国連決議案には拒否権を発動しており、此処でも米英と中露の対立が浮き彫りになっている。
今回のムガベの再選は米露・米中関係の新たな火種になりそな悪寒である。
ジンバブエ - Wikipedia
海外との関係
前述の植民地時代の影響で反英感情または反白人感情が強く、CNN、BBC の取材禁止や白人が所有していた農地を強引に国有化、白人所有大農場の強制収用を政策をするなどムガベ大統領の反白人感情が影響しており、ムガベは自分を非難したコンドリーザ・ライスを『白人の奴隷』と侮辱し、過去のアメリカ合衆国の黒人奴隷制度の批判もしていたため反米感情もある。
最近は非白人国家の中華人民共和国と友好関係を深めている。ムガベは白人社会の欧米や豪州に入国禁止にされているが、華人社会の香港、シンガポールなどに訪問して別荘を購入するなど超豪華生活を堪能している。アメリカ合衆国、イギリス、フランスは本国に経済制裁を求めているが、他の常任理事国の中華人民共和国、ロシアは、ジンバブエへの経済制裁は内政問題という理由で拒否権を発動した。
資源獲得のためにアフリカに進出して久しい中国としては、ムガベ大統領の反米英感情を上手く利用して漁夫の利を得ることを企んでいるのだろう。
だがこういうカルトな連中を味方に付けるということは往々にして“諸刃の剣”となり得るものである。何らかのトラウマがそうさせているのか分からないが、こういう連中はある日突然感情を“反転”させる傾向にあるので、ふとした事を切っ掛けに仲間にも“刃”を向いてくるかも知れない。中国が今後も上手く付き合い切れるか注目に値する。
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