また、新興国債券ファンドについても6.06億ドルの流出と、3週連続の流出超となったようである。
米国の新興国株式ファンド、3年ぶりの大幅流出=リッパー週間調査
2014年 01月 31日 13:13 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0U04220140131
[30日 ロイター] -トムソン・ロイター傘下の投信情報会社リッパーがまとめた米国ファンドの資金動向に関する週間調査(1月29日までの週)によると、新興国市場の株式ファンドは差し引き26億ドルの流出となった。流出額は2011年2月以来の大きさだった。
新興国債券ファンドは3週連続で流出超となり、6億0600万ドルが流出した。
新興国から先進国への“資金還流”という、この世界的な潮流は、今後も簡単には方向転換しないだろう。
参考1:
2013年12月20日金曜日
資金還流:ゴールドから米ドルへ。
参考2:
2013年12月10日火曜日
ゴールドマン・サックス:米英への資金還流を認める。
この潮流を受けて、新興各国の政府が急遽金利を上げたり、中央銀行が自国通貨防衛介入を行ったりと、慌てて応急処置を行っているわけだが、そのような場当たり的な対応は恐らく焼け石に水に終わるのではないかと思われる。というのも、この潮流は決して投機によるものではないからである。(参考:新興国通貨暴落:“強いドル”に悶えるオバマ。2014年1月26日日曜日)
今後も当分は、新興各国の経済状況は悪化する一方であろう。アルゼンチンのように破綻寸前まで逝く国も出てくるかも知れない。ここでしっかりと成長できるのは、構造改革と経済の自由化を更に推し進めることができた国だけである。(参考:インドネシア:経済危機回避は絶望的か。2013年11月20日水曜日) それは新興国のみならず、先進国としては未だ未だ中途半端な、日本のような国についても同様に謂えることである。
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