ボリビア 自国の原子炉建設へ
23.01.2014, 10:11
http://japanese.ruvr.ru/2014_01_23/127697644/
ボリビアは平和目的での原子炉を建設する意向で、今年にも建設作業が開始される予定。エボ・モラレス大統領が2013年を総括する議会への演説のなかで明らかにした。
イタルタス通信が伝えたところによれば、「長い道のりになるだろう。最初の結果が出るまでには10年はかかる。」と述べたという。
大統領によれば、ボリビアの学者らが参加する国立原子力ハイレベル委員会が立ちあげられるとのことで、専門家らは政府の資金を使って海外での研修をうけるのだという。
ボリビア:原発のない南米に
開発と権利のための行動センター 2011/04/26
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/52880/50657/68023430
エボ・モラレス大統領は「気候変動と母なる大地の権利に関する世界民衆会議」から一周年の集いにおいて、原子力発電に関心を持っていたことを認めるともに、原子力発電を受け入れない方針を明らかにした。
「原子力に関連して日本で起きた事態は非常に深刻であり、残念なことであり、また深い憂慮を引き起こすものです。この機会を利用して、また間違いを犯さないために・・・私はボリビアに原子力があればという願いを持っていました。もちろん核兵器ではなく、原子力発電です。しかしそれはたぶん間違っていたのだということに気がつきました。日本の状況を前に、考えなければなりませんし、それを拒絶しなければならないでしょう。」
福島第一原発事故以降、原発建設を諦めていたモラレス大統領だが、今回はそれを撤回した形となったわけである。
モラレス大統領の行動は、後先考えずに“脱原発”を叫ぶ日本の一部の政治家達とは対照的である。
放射能の危険性ばかりを強調する脱原発派だが、実際は原発稼働による放射能リスクよりも、脱原発による経済逼迫とそれに伴う死亡リスクの方がどう考えても大きいだろう。モラレス大統領の決心を見ても分かる通り、世界の為政者の多くはそれを理解しているのである。
電力輸出国ドイツの実体
2012.12.26 20:00
http://getnews.jp/archives/280810
脱原発と再生可能エネルギーへの「エネルギー転換」を進めるドイツは、電力不足に悩んでいるかと思いきや、実は電力の輸出が輸入を上回る、電力輸出国です。
「ドイツを見習え」派の人たちは、こういう話をドヤ顔で拡散します。しかし、電力は輸出超過ならいいというものではありません。
再生可能エネルギーの割合が高いドイツでは、発電量の振幅が大きく、調整能力も限られています。需要を上回る電力を作れば事故になりますが、ドイツの場合余剰電力は周辺国に溢れ出します。結果として周辺国は、ドイツから押し売りされた不要な電力を処理するために、余計なコストをかけてこまめに発電量を調整するなど、電力の最終調整を強いられているのです。
ドイツとしては、周辺国の善意にタダ乗りするわけにもいかず、送電をコントロールする高価な設備を設置した上で、余剰電力を国内で処理する方策を見つけなければなりません。そしてそのためのコストは電気料金に上乗せされ、ただでさえ高騰している電気料金をさらに押し上げることになります。
▽ 他国に迷惑をかけるわけにはいかんから、余剰電力は国内で意義あることに使わないとな。風力発電パークの前に「コモンセンス」と名付けたでかいロボットを作り、電力が余るとそこに電気が流れ、頭を抱える動作をさせるというのはどうだろうか?
▽ それはすばらしい提案だ。ついでにでかいネオンサインも作ろう。電気が余るたびに、「ありがとうユーロ!」「ありがとうゴールドマンサックス!」「すばらしい政治家に恵まれて幸せだ!」「増税大歓迎!」「移民のみなさんのおかげで大儲けだ!」「極右追放!」「悪の原発追放!」とか煌々と点灯するのだよ。
▽ ドイツのエコ発電はバッファーとしての周辺国あればこそで、周辺国の迷惑になるなんて予想できたことだろうに。すべての原因はドイツ側の思考停止にあるのだから、勝手な都合でバッファーにしている国々に迷惑料を払うのは当然だな。
▽ 「ドイツのエネルギー転換は世界のお手本」なんて主張は、エコ利権に絡んでいる奴らのポジトークとしか思えんな。わざわざ税金をかけて周辺国に迷惑かけるだけの余剰電力を作るなんて、ドイツは世界の笑いものだよ。
▽ 周辺国の主張は文句のつけようもなく正しい。そしてその費用はドイツの消費者に転嫁されるというわけだ。ドイツの政治家たちのお花畑ぶりは、いよいよ明白になりつつあるな。
▽ われらの崇高なるエコ電力をいらんとは、ポーランド人とチェコ人はけしからんな。わざわざ深夜にプレゼントしているというのに…。
脱原発を進めてきたドイツだが、抑々(そもそも)原発大国フランスを含む、周辺国に依存したエネルギー政策を採っている以上、同国の脱原発には余り意味が無いと言わざるを得ない。
こういうお花畑な為政者を除けば、世界の為政者達の多くは、経済発展には今も原発が最重要なエネルギーであるということを理解しているのである。だからこそ、福島第一原発事故後も多くの国が原発を推進しているのだろう。その時の感情だけでヒステリックに脱原発を進めれば、将来の国民の生活は確実に失われてしまうだろう。将来どころか、日本では今まさに国民の富が天然ガスや原油代金として海外に流出している。(参考:燃料費増大による悪性の貿易赤字。2014年1月14日火曜日)
ボリビアのモラレス大統領が年頭の声明で、原発は先進国だけのものではなく、ボリビアには原発に必要な資源(ウラン)もあるし、原発導入できると発言。彼は昨年も同じような発言をしている。うーん、参ったなこりゃ。 http://t.co/P4mAwlLJKq
— T Matsuoka (@academylane) 2014, 1月4
それにしても、露骨な反米姿勢を採るモラレス政権の原発推進というのは、少し警戒が必要なのかも知れない。いくら平和目的とはいえ、ウランも採れるというボリビアが自前で核燃料を作れるとなれば、同時に核武装も容易に可能となるからである。
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