2日のタイ株5・2%安 暴落で幕開け
2014年1月3日(金) 03時58分
http://www.newsclip.be/article/2014/01/03/20291.html
【タイ】バンコク株式市場は2014年の取引初日の2日、タイ証券取引所(SET)株価指数終値が年末終値比67・94ポイント(5・23%)安の1230・77ポイントと急落し、暴落で幕を開けた。政局の混乱を懸念する国内の機関投資家が36・6億バーツ売り越した。
アジア株式市場サマリー(2日)
2014年 01月 2日 21:05 JST ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0KC0NG20140102
<中国・香港株式市場> 2014年最初の取引となる2日の中国株式市場は下落し
て終了した。国家統計局とHSBCが発表した12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)がいずれも弱く、投資家の間で景気減速懸念が広がった。
香港市場では、ハンセン指数が小幅高で終了したものの、弱いPMIを嫌気して本土金融・エネルギー株が売られ、中国企業株指数は12月23日以来の安値に下落した。
<東南アジア株式> バンコク市場が2011年9月以来の大きな下げ幅を記録した。2月2日の総選挙をめぐる国内の反対運動の激化を受けて大型株が多く売られた。一方、マニラ市場はファンド筋の資金流入によって上昇した。
バンコク市場のSET指数は5.23%安の1230.77と、12年8月以来の安値で引けた。主要なテクニカル支持線である1260を割り込んだ後、市場参加者が一気に売りを出した。
<ソウル株式市場> 急落し、約1年半ぶりの下落率を記録した。円の下落と予想を下回る中国製造業購買担当者景気指数(PMI)で、投資家の警戒感が強まった。
<台湾株式市場> 加権指数が一時約2年半ぶり高値まで上昇したものの押し戻され、ほぼ横ばいで終了した。
タイは前回のアジア通貨危機以降、自国通貨バーツをドルペッグから変動相場制へと移行しているので、再びヘッジファンドが“アジア通貨危機”に火を点けるということは無いかも知れない。ただ少なくとも、タイ経済だけで見れば、今の経済の混乱はもうしばらく続きそうな気配である。
現在起きている“先進国(特に米ドル)への資金還流”の大きな潮流は、おそらくそう簡単には方向転換しないだろう。そして、その潮流は、新興国に一層の規制撤廃と市場開放を迫ることになると思われる。
更に言えば、近い将来タイで起こり得る局地的な通貨危機は、日本の通貨スワップ協定の重要さをASEAN諸国に認識させる、重要なイベントとなると見ている。それは、中国に擦り寄らんとするASEAN諸国を再び同盟諸国へと振り向かせる好機となるかも知れない。
参考1:
ASEAN:通貨スワップ協定が中国接近を阻止するか。2013年12月13日金曜日
参考2:
インドネシア:経済危機回避は絶望的か。2013年11月20日水曜日
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