2015年3月26日木曜日

三菱重工とJAXA、情報収集衛星「光学5号機」の打ち上げ成功。

https://surouninja.blogspot.com/2015/03/Japan-succeeded-to-launch-the-optical-satellite-would-proceed-to-the-next-stage-of-Missile-Defense-for-protecting-Japan-and-US-allies.html?m=0
三菱重工業JAXAは先ほど(2015年3月26日10:21AM)、種子島宇宙センターから国産主力ロケット「H2A」の28号機を打ち上げ、その20分後に情報収集衛星「光学5号機」を分離し、打ち上げは成功となったようである。光学5号機は文字通りの「光学衛星」であり、事実上の軍事目的の“偵察衛星”である。

引用元:日経新聞
H2A打ち上げ成功、情報収集衛星を搭載

2015/3/26 10:28 (2015/3/26 11:05更新)

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日午前10時21分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から国産主力ロケット「H2A」の28号機を打ち上げた。安全保障や災害対策への活用を目的とし、宇宙空間から地上を観測する政府の情報収集衛星「光学5号機」を搭載している。約20分後に衛星を分離し、打ち上げは成功した。

 情報収集衛星は地球の周囲から地上を監視する事実上の偵察衛星となる。

三菱重工業が開発した光学5号機は、高度約500Kmの上空から地上の40cmまでの解像力を持つとのことである。この光学5号機などの情報収集衛星は、太陽同期軌道をとるため一日一回以上の地上撮影が可能となっている。ちなみに情報収集衛星は通常、「光学衛星」と「レーダー衛星」の2機一組で運用される。これは、昼間は光学衛星で撮影し、光学衛星での撮影が困難な夜(または悪天候時)にはレーダー衛星によって撮影するためである。

日本は既に4機の情報収集衛星を運用しており、今回打ち上げられた光学5号機は、設計寿命を迎える光学3号機の後継機とのことである。日本は現在4機の情報収集衛星を運用しており、地球上の全地点を1日1回以上撮影可能となっている。

日本は今回を含めて、今年度だけで5機のH2Aロケットを打ち上げており、単年度としては過去最多である。日本が此処に来て情報収集衛星の開発・運用を加速させているのは、政治・経済的に追い詰められている中韓露ファシズム連合が近い将来暴走する危険性が高まっているからだろう。情報収集衛星はこれからの安全保障強化の要である。

しかし残念なことに現状では、これらの情報収集衛星だけでは、肝心の弾道ミサイル発射には対応できない。そのため日本は現状、米軍の早期警戒衛星であるDSP衛星からの情報提供でミサイル防衛(MD)を行っているわけだが、史上最大規模の軍縮を進める米国の早期警戒衛星に何時までも頼りっぱなしというのは余りにも危険である。いつ米国から情報が手に入らなくなるかわからないからだ。

早期警戒衛星の国産化を急げ

日本が今後進めるべきは、早期警戒衛星の国産化である。日本は今まさに中国や北朝鮮、ロシアなどの弾道ミサイルの脅威に晒されているわけだが、米国が軍縮を進め、オバマ大統領が親中・親韓姿勢で迷走を続けている以上、早期警戒衛星を日本が自前で開発・運用することは死活的に重要なことである。

引用元:読売新聞
災害早期警戒、地球規模で…途上国と情報共有
2015年03月15日 03時00分

 安倍首相は14日、仙台市で開幕した国連防災世界会議で、人工衛星などを使って災害の発生を予測する早期警戒システムについて、途上国の整備を支援するとともに、地球規模での運用を目指す方針を表明した。フランスも同様の提案を行った。降水量などのデータを先進国と途上国が同時に共有するシステムを構築するもので、実現すれば被害軽減に大きな効果を上げそうだ。

 首相がこの日発表した国際的な防災貢献策「仙台防災協力イニシアチブ」には、「災害の観測、予測、警報のために必要な人工衛星、情報基盤の整備」を明記した。
 日本は、昨年5月に打ち上げた地球観測衛星「だいち2号」や日米が開発した「全球降水観測計画主衛星」、気象レーダーなどを使い、降水量や台風の進路の予測・解析、地震で被災した地域の地形データの収集などを行っている。東南アジアなど一部の途上国とはデータを共有しているが、さらに対象国を増やす。運用面でも、現状は被害の確認が中心で、予測や警報への活用は不十分との見方がある。地球規模の早期警戒システムが実現すれば、途上国で多い洪水のほか、台風・ハリケーン、津波などの予測も可能になると期待されている。

上記の記事では、日本は関係の深い国々との「防災協力のために早期警戒衛星を運用する構え」というのが“建前”のようだが、実際は「中国の戦略兵器(弾道ミサイル)による軍事的恫喝から日本の関係国を守る」というのが“ホンネ”であろう。このような“建前”を出した理由はおそらく、上記の会合が国連防災世界会議ということもあってあまり中国を刺激しないようオブラートに包みたかったのだろう。だが日本の早期警戒衛星は間違いなくアジアにおける米国のMDシステムを補完・強化し、中共の戦略を封じ込めることだろう。

ちなみに早期警戒衛星はたった1機で東アジア全体を十分に網羅できるため、おそらく本格的な運用開始も割とすぐに実現できるのではないだろうか。そういえば、防衛省が昨年11月(2014年11月)に、早期警戒衛星の肝となる「赤外線センサー」の開発を発表している。表向きには、2019年にJAXAが打ち上げ予定のロケットに搭載するとのことであるが、このような話が出てきた時点で国産の早期警戒衛星開発はかなり進捗しているのではないかと個人的には推測している。

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