2013年10月28日月曜日

グルジア大統領選2013:親米から親露へと傾く。

https://surouninja.blogspot.com/2013/10/georgia-is-close-to-russia-by-the-presidential-election-2013.html?m=0
グルジアサーカシビリ大統領の任期満了に伴う大統領選が27日(2013年10月27日)に行われ、ロシア寄りで自由主義政策を掲げるイワニシビリ首相率いる「グルジアの夢」のマルグベラシビリ前第一副首相が圧勝したとのことである。


グルジア大統領に首相派 - 東京新聞 2013年10月28日 夕刊
 【トビリシ=原誠司】旧ソ連グルジアの親欧米・反ロシア路線を強権的に進めたサーカシビリ大統領の任期満了に伴う大統領選は二十七日、投開票が行われ、親欧米を維持しながら対ロ関係改善を志向するイワニシビリ首相率いる「グルジアの夢」のマルグベラシビリ前第一副首相(44)が六割を超える票を得て圧勝した。

共産主義勢力や社会主義勢力が政権を奪取したというわけではないので、比較的穏健な政権交代になりそうだが、それでも米英にとってグルジアでの影響力を低下させることになるのは間違いあるまい。

米英のモンロー主義というか中東への不干渉主義の動きに合わせて(NSA盗聴問題:米国のモンロー主義回帰の口実。2013年10月28日月曜日)、グルジアもまた国の形を変えようとしている。グルジアは今後、ロシアとの関係も修復しつつ、全方位外交を行うのだろう。グルジア新政権が何処まで上手く舵取りできるのか、暫くは注意が必要である。

2013年8月29日木曜日
米露ガスパイプライン主導権争いの場としてのシリアとトルコ。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/08/syria-and-turkey-where-battlefield-for-the-pipeline.html
「ロシアのトルコ干渉」よりは可能性として低いかも知れないが、TANAPの起点となっているアゼルバイジャンやグルジアにもロシアが干渉する可能性もゼロではあるまい。

さて、この件の欧州への影響だが、この様子だと、今後の主要エネルギーとなるであろう天然ガスのロシア依存度が更に高まりそうな感じである。

どうも最近の“米英を叩いて中露に擦り寄る”という世界的傾向は、米露談合による“良い警官・悪い警官”作戦の効果に見えなくもない。軍事費削減という米政府の思惑と、原油・天然ガス価格の高騰で利を狙う米露エネルギー企業の思惑が、今の状況を創出しているのではないだろうか。(エジプトやトルコの不安定化でNY原油先物が1年2ヶ月ぶりの103ドル台。原油・ガス価格連動型経済のロシアには朗報となるか。2013年7月7日日曜日)

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