2014年1月16日木曜日

NTTドコモ:Tizen搭載スマホ発表を再延期。

https://surouninja.blogspot.com/2014/01/nttdocomo-has-been-postponed-again-the-announcement-of-the-tizen-smartphone.html?m=0
NTTドコモTizen搭載スマホの発表を再延期するとのことである。

ドコモ異例事態…新OS搭載スマホ、発表再延期 サムスンと距離

産経新聞 2014年01月16日07時57分
http://news.livedoor.com/article/detail/8436044/

 特定メーカーに依存しないスマートフォン(高機能携帯電話)向け基本ソフト(OS)「TIZEN(タイゼン)」の事業化が揺れている。

 推進団体「タイゼンアソシエーション」の中核メンバーの一社であるNTTドコモは、16日に予定していた韓国・サムスン電子製のタイゼン搭載スマホの発表を延期。当初の発表予定は昨夏だったが、今年1月に延期していた。2度目の延期という異例事態となっている。(芳賀由明)

まぁ“案の定”というか、NTTドコモの迷走っぷりを改めて実感させられたニュースである。

やはりNTTドコモには地政学的リスクを分析する能力が欠如しているのではないだろうか。(参考:NTTドコモ:将来性なき海外戦略。2013年12月10日火曜日)

当ブログでは以前、「サムスンTizenプロジェクトからフェードアウトした」と指摘していたわけだが、何故かその直後に関連Wikiページからサムスン撤退に関する記載が綺麗に削除されている。もしかすると、この事はNTTドコモにとって余りにも不都合な真実だったのかも知れない。

参考1:
2014年1月8日水曜日
大陸OS、「Tizen」。

参考2:
2013年10月1日火曜日
次世代OS世界大戦。



Googleとの関係を考えれば、サムスンは次世代OS開発で「Chrome OS」にリソースを割くことが自然である。負のガラパゴス化で世界標準から取り残されているNTTドコモのためにわざわざ「Tizen」にリソースを割くのは、企業として合理的な選択とはとても言えないのである。

NTTドコモがTizenプロジェクトに必死にしがみつく余りに、中共系企業ファーウェイとの結び付きを更に強めてしまうという、安全保障上の最悪な事態も日本政府は今のうちから想定しておくべきなのかも知れない。

さて、そんなNTTドコモを尻目に、ソフトバンクは米国で非常に巧く立ち回っている。

参考:
2013年10月16日水曜日
Chrome OS:空気を読んでるソフトバンク。

ソフトバンクの立ち位置から考えると、同社が採用するであろう次世代OSは、やはり「Chrome OS」になるのではないかと以前から予想しているわけだが、その場合、Appleとの関係をどうバランス取るのかは、かなり気になるところではある。

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