2015年4月3日金曜日

イラン核協議:枠組み合意でアカを利するオバマ。

https://surouninja.blogspot.com/2015/04/Obama-to-give-way-to-the-commies-on-Iran-Nuclear-Deal-Framework.html?m=0
先月末(2015年3月31日)から延期して話し合いが続けられていたイラン核協議は、ようやく今月2日、6カ国(米英独仏中露)とイランとの間で大凡の枠組み合意に至ったとのことである。ただ、詳細については更なる協議が必要となり、最終合意が得られるまでは対イラン制裁は継続されるとのことである。

引用元:ロイター
イラン核協議で枠組み合意、ウラン濃縮制限など盛り込む
2015年 04月 3日 06:49 JST

[ローザンヌ(スイス) 2日 ロイター] - 欧米など6カ国とイランは2日、イラン核問題の包括的な解決に向けた枠組みで合意し、8日間に及んだ協議を締めくくった。

今回の枠組み合意は、6月30日まで最終合意を得るための重要なステップとなるもの。ただ、イラン側も6カ国側も詳細については更なる交渉が必要としており、すべての対イラン制裁は最終合意が得られるまで解除されない。

枠組み合意によると、イランはウラン生産に用いる遠心分離機の3分の2以上を停止し、プルトニウムの生産が可能な原子炉を解体する。また、合意順守を検証するための査察も受け入れる。

米国の資料によると、イランは遠心分離機の数を1万9000基から6104基に減らし、将来的には6カ国との合意の下で5060基のみを運用する。

イラン核協議はイラン側の勝利


今回のイラン核協議の枠組み合意の概要を見てもわかる通り、残念ながら米国はイラン核開発阻止までには至っておらず、イランの核兵器開発までの時間を少しだけ先延ばしできた程度に過ぎない。ウラン生産可能な原子炉の1/3は運用が継続される上に、遠心分離器も約1/3は運用され続けるからだ。つまりこのイラン核交渉は事実上、イラン側の勝利であり、米国側の敗北といっても過言ではない。

イランの核協議が今後もこの路線で進められるようなら、イスラエルやサウジアラビアといった中東の同盟国の反発は必至となり、中東世界は更に不安定さを増すだろう。陰で核兵器を保有すると云われるイスラエルと、これから核兵器を入手するであろうサウジアラビアは、共闘してイランの核開発を阻止していくことも十分に考えられよう。

オバマ米大統領と他の5カ国(米英独中仏露)によるアカいお花畑な枠組み合意は、今まさに中東に火種を仕込んだのだ。

参考:
2015年3月31日火曜日
サウジのイエメン武装勢力空爆とイラン核協議。
2015年3月28日土曜日
サウジの韓国製原発導入は核武装のためのダミーか。
2013年11月10日日曜日
サウジアラビア核武装の必然性。
2015年3月28日土曜日
サウジの韓国製原発導入は核武装のためのダミーか。

米議会はオバマを阻止できるか


とは言え、対イラン強硬派の米共和党が圧倒的優勢となっている米議会が、今回のオバマ大統領のイラン核合意を白紙に戻す可能性もある。というのも米共和党の議員たちはイランに対し、米議会の支持を得られなければ次期米大統領が今回の危険なイラン核合意を白紙化すると警告しているからだ。まぁ、もし次の米大統領選で米国民がお花畑な米民主党系の似非リベラル大統領なんぞを選んでしまうようであれば、全ては悪い方向にしか進まないだろうが。

参考:
2015年3月10日火曜日
イラン核合意:アカの核保有を促す反核偽善者。

イラン核合意とアカ主導の国連改革


このイラン核協議は国連常任理事国(米英中仏露)+独という面子によって行われているわけだが、この面子がセッティングされた本当の理由については、個人的には、アカい国々が自らに都合良く国連常任理事会改革を捻じ曲げるためではないかと考えている。前述の通り、“イラン核問題の解決”という茶番は中国やロシアといったアカい大国が主導して行っているわけだが、日本に比べて中露に無害なドイツに“世界平和貢献”という花を持たせることで、日本抜きの常任理事会改革を遂行するための材料にすることができるからである。つまり、国連を私物化している中露は、国連常任理事国入りを目指す日本を弾く一方で、ドイツだけを常任理事国入りさせることでお茶を濁そうとしているのではないか、ということである。

日米でようやく中韓除鮮が進み始めている一方、欧州やアジアでは此れまで以上に中韓汚染が激しくなっているのかも知れない。

ちなみに今話題となっている中国主導のAIIBにも、上記と似たような“アカい思惑”が隠されているものと思われる。万が一アカによるアカのための国連改革モドキが成立し、AIIBが曲がりなりにも前進してしまうようなことになれば、ユーラシア大陸は再び真っ赤に染まり、国連は其の本質を取り戻すだろう。国連の本質とは“アカい連合国”であり、つまりは“ソ連”のような巨大な共産主義連合である。

参考:
2015年3月27日金曜日
中国の罠に嵌まった韓国、拒否権ルール不透明なままAIIB参加表明。

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