2013年12月9日月曜日

タイ:反政府デモの背後。

https://surouninja.blogspot.com/2013/12/behind-of-anti-govt-demonstrations-in-thailand.html?m=0
タイ反政府デモを受けて、インラック首相が9日(2013年12月9日)、下院を解散すると発表したとのことである。

デモには8日に辞職した民主党下院議員や、これまでデモ隊とは距離を置いてきたアピシット前首相も参加しているとのことである。


タイ首相、下院解散を発表 首相府周辺では大規模デモ

日経新聞 2013/12/9 11:22
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0901I_Z01C13A2MM0000/

 【バンコク=伊藤学】タイのインラック首相は9日午前、テレビ演説し、下院を解散すると発表した。前日には最大野党・民主党の約150人の下院議員全員が辞職しており、解散は不可避と判断した。反政府デモ隊は首相の兄のタクシン元首相の影響力排除を掲げ、同日朝から首相府周辺での大規模デモ行進を始めており、事態収拾につながるかは不透明だ。
 デモには8日に辞職した民主党の全152人の下院議員も参加。党首のアピシット前首相は同日、「我々は一市民として戦う」と話した。これまでデモ隊とは距離を置いてきたが、党をあげて政権を打倒に追い込む考えだ。

今回のデモの背後が漸く鮮明に浮かび上がってきたようである。

タクシン・チナワット - Wikipedia

外交では「全方位外交」を装いつつ、中華人民共和国を重視していた。愛国党は北京に支部が開設できた。また、タクシン政権の閣僚や愛国党幹部には副首相やエネルギー大臣などを務めたプロミン・ルートスリデート、情報通信技術省大臣を務めたスラポン・スープウォンディー、側近で運輸省副大臣も務めたプームタム・ウェーチャヤチャイ、農業省副大臣を務めたプラパット・パンヤーチャートラック(通称、アイ・カーンヤーオ)などといった元タイ国共産党員が多く、反共色が濃かった歴代政権とは一線を画した。

アピシット・ウェーチャチーワ - Wikipedia

アピシット・ウェーチャチーワ(タイ語: อภิสิทธิ์ เวชชาชีวะ、英: Abhisit Vejjajiva、1964年8月3日 - )は、タイ王国の政治家。2008年から2011年まで首相を務めた。下院議員、民主党党首である。

出生

1964年、イギリスのニューカッスル・アポン・タインで生まれる。有力な華僑系貴族ウェーチャチーワ家の出身で、両親はともに医学部の教授であった。
2011年2月24日に行われたタイ貢献党所属議員の質問で、自身がイギリスとタイの二重国籍者であることを正式に認め、「必要なら放棄も可能で、その場合複数の国のパスポートを所持している方にも同じ様に放棄してもらいたい」と発言している。

タイ民主党のアピシット元首相がデモに関与していることからも、反政府デモの背後には米英勢力が控えていることが容易に想像が付く。

では、米英勢力は何故このタイミングで反政府デモを煽ったのか。それはおそらく、タイのインラック政権(タクシン派)が中国共産党政権に余りにも近付き過ぎたからではないかと思われる。亡命中のタクシンが2008年11月8日に英国政府からビザの発給を停止されて追い出されてしまったのも、その辺が関係しているのではないだろうか。つまり、タクシン派は、中共の餌に釣られて元の主を裏切ってしまったということである。(参考:タクシン・チナワット - Wikipedia)

中国との軍事連携強めるタイの陸海空3軍

チェンマイUpdate 2012-05-14 12:04
http://uccih.exblog.jp/15863987/

タイと中国の関係緊密化は、最近の中国製タブレットPCの
中学校への導入や、中国の指導による高速鉄道の建設案などで
いろいろな方面で進んでいる。
 「タイの輸出先としてトップに躍り出た中国 2011-2-22」
  http://uccih.exblog.jp/12960856/

4月25日から28日まで、タイのスカンポン国防大臣が、
3軍のトップ(陸軍のプラユット司令官、海軍のスラサック司令官、
空軍のイタポーン司令官)とタナサック国軍最高司令官、サティアン国防次官を
率いて、勢揃いで中国の軍関係者を訪問したと言うニュースに接した時は、
驚いた。

タイ軍関係者の中国訪問は15年振りだというが、
この勢揃いでの外国訪問は、今回の中国が初めてだという。

東西関係と言う古い概念や、アジアを巡る米中対立といった固定観念が
頭にこびりついている身には、「タイは西側陣営なのに、中国に移ったのか!」と
思わず頭をよぎったものだ。

この訪問で、タイの3軍と中国の3軍との連携は強められると言う。

タイが中共の手に落ちれば、東南アジアは一気に中共優勢の状態となるだろう。そうなれば、TPPで米英同盟諸国から期待の掛かるベトナムもその圧力に屈し、TPPの枠組みから脱退しかねないからだ。そして隣国ミャンマーもまた、中共政権との結び付きを今以上に強めることとなるだろう。

つまり、タイの中共傀儡化は米英同盟諸国にとって断じて許容できないことなのである。

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