2013年12月6日金曜日

TPP:交渉担当者の交代で年内妥結か。

https://surouninja.blogspot.com/2013/12/the-agreement-may-proceed-in-shift-of-tpp-personnel.html?m=0
体調不良を訴えていた甘利明経済再生相が昨日(2013年12月5日)、「早期の舌癌」と判明したため、明日(2013年12月7日)からシンガポールで行われるTPP交渉への出席を見送る見通しとのことである。

政府は甘利経済再生相の代理として西村康稔内閣府副大臣を派遣するとのことである。


経財相、TPP閣僚会合の出席見送り 「早期の舌がん」
日経新聞 2013/12/5 19:59
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0503O_V01C13A2PP8000/

 甘利明経済財政・再生相は5日、内閣府で記者会見を開き「精密検査の結果、早期の舌がんと判明した」と公表した。治療に専念するため7~10日にシンガポールで開く環太平洋経済連携協定(TPP)閣僚会合への出席は見送り、政府は代理として西村康稔内閣府副大臣を派遣する。甘利氏は来週にも手術を受け、公務復帰は3~4週間後の見通しという。

西村康稔 - Wikipedia

人物

永住外国人への地方選挙権付与の制定に反対。
人権擁護法案の制定に反対。
靖国参拝を定期的に行っている。
選択的夫婦別姓制度の導入については「どちらともいえない」としている。
元通産官僚であり、原子力発電を推進している。2011年3月の東日本大震災発生後も、稼働を停止している原子力発電所の再稼働を主張している[1]。
日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に賛成。
移民の受け入れに賛成しており、2005年12月、約1000万人の移民の日本への受け入れを目指す議員連盟「外国人材交流推進議員連盟」の立ち上げに参加した。

甘利経済再生相がTPP交渉において国民向けの奮闘ポーズを見せ、その後は担当者を交代して交渉妥結(関税撤廃)。これはTPP交渉当初からのシナリオ(最適解)だったのかも知れない。

自民政調、要所に「官邸派」 TPPにらみ「農林族」外す
日経新聞 2013/10/5 0:43
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0403B_U3A001C1PP8000/

 自民党が4日決めた政務調査会の人事は、安倍晋三首相の意向を踏まえた人選が目立った。環太平洋経済連携協定(TPP)を抱える農林部会長は抵抗勢力となる可能性がある族議員を外し、会長代理や副会長といった幹部にも首相や甘利明経済財政・再生相に近い議員を並べた。党執行部が官邸と足並みをそろえやすい体制を整えた格好だ。

日本が育て上げた優良産業を存続・拡大させることが大前提であれば、存在意義と自助努力を忘れた農業団体を切り捨てるシナリオを、政府が選択することは当然のことと謂えるだろう。この選択が既定路線だったことは、上の日経記事の引用を見ても分かる通りである。(参考:TPP交渉:農業団体保護が日本の産業の背骨を折る。2013年11月17日日曜日)

明日から始まるシンガポールでのTPP交渉における西村内閣府副大臣の役割は、日本の関税撤廃と引き換えに、米国が日本車に掛けている輸入規制と関税の即時撤廃を引き出すことにあるのではないかと思われる。

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