ラベル サウジアラビア の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル サウジアラビア の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年2月17日水曜日

日米で進む水素社会構築と原油時代の終焉 米国のガス生産削減を狙うサウジ

https://surouninja.blogspot.com/2016/02/Crude-oil-era-is-ending-because-of-the-arrival-of-hydrogen-society-in-US-and-Japan.html?m=0
サウジアラビア主導の原油安政策で原油価格は1バレル30ドル付近で推移している。サウジアラビアは今後も原油の供給を緩めるつもりはなさそうである。この原油安により、原油生産で経済が成り立っているOPECの赤い国々やロシアは今や経済崩壊寸前のところまで来ている。今後も米国の経済制裁を解除されたイランが同国産の原油を放出することにより、さらなる原油安が進むことになるだろう。

今回のサウジ主導の原油安のメインの狙いは「ロシア潰し」であると当ブログでは以前から見做している。

だが、サウジの狙いはそれだけではないと見ている。おそらくサウジのもうひとつの狙いは「原油の時代を延長する」ことだろう。

今や米国は自前でガスを生産し中東の原油に頼らなくても済むような経済構造になっている。これに合わせるように日本もまた、水素社会構築を掲げている。現状、水素製造には原料として主に天然ガスが使われる。日本としては、治安の不安定な中東の原油よりも安定した米国や豪州からガスを輸入する方がメリットが大きい。このままだとサウジは日本という上客を米国に取られることになるだろう。水素社会の実現は日本にとってプラスである一方、中東の産油国にとっては悪夢なのだ。だからこそサウジは今、原油を量産して価格をギリギリまで引き下げることで(サウジは1バレル13ドルぐらいまでは耐えられるだろう)、米国のシェールガス生産を採算割れに持ち込みガス供給量を削減させようとしているのだ。

だが水素社会は日米両国が進める国策である。どのような原油価格であろうと今の方針は変えないだろう。

参考:
米国=技術開発やプラント建設計画が目白押し―水素エネルギーで
https://www.rim-intelligence.co.jp/news/select/category/feature/article/599605
 米エネルギー情報局(EIA)の報告書(2016年1月20日付)によると、米国内の製油所では、水素の消費量が2008~14年の間で60%増加しているという。

水素社会実現は環境問題の解決策に有効であるだけではない。低迷するガス需要を盛り上げて米国のガス生産企業に福音をもたらすと同時に、日本が主導するFCVなどの水素関連技術を世界に売り込むチャンスにもなるのだ。原油価格低迷にあえぐ日米の石油関連企業も今後は水素を精製することで付加価値を付けてエネルギーを売ることができるようになるだろう。水素社会の実現は日米経済にとって絶好の好機なのである。

一方、新興国経済にとっては水素社会は悪夢となるだろう。CO2削減のために日本が開発する水素関連技術を買わざるをえなくなる時が来れば、これまで新興国が先進国からカネを無心するネタだった「CO2削減」が逆に強烈なブーメランになるからだ。

今は原油安政策で「肉を切らせて骨を断つ作戦」を実行し「原油の時代」を先延ばししようと必死なサウジだが、どこかで「ガスの時代≒水素の時代」に順応する必要は出てくるだろうし、そうしなければサウジという国は終わるだろう。日米と上手くやっていくにもサウジはどこかで必ず「水素社会」に靡かざるを得ない。

2016年1月13日水曜日

サウジ演出の原油安で伸びる先進国、沈む新興国

https://surouninja.blogspot.com/2016/01/weak-crude-oil-situation-played-by-Saudi-Arabia-helps-advanced-economies.html?m=0
原油価格が1バレル30ドル台にまで低下したとのことである。

現在の原油安は産油国の財政難を更に加速することが予想されるわけだが、産油国サウジアラビアは相変わらずOPECの減産要求には応じるつもりはないようである。

サウジアラビアは「米国のシェールガス産業を潰すために原油価格を押し下げている」とも云われているようだが、実際は「ロシア潰し」が目的ではないかと当ブログでは考えている。サウジアラビアの「ロシア潰し」はシリア問題でサウジアラビアの提案を飲もうとしないプーチン大統領への制裁という意味合いもあると見ている。たとえOPECで減産しても非加盟国のロシアが抜け駆けして儲けるだろう。サウジアラビアとしてはそれを阻止したいのだ、というのが当ブログの見立てである。

参考:
2013年10月24日木曜日
サウジアラビア:米国の“弱腰”中東外交に苛立つバンダル王子。

現在のサウジ演出の原油安はロシア経済が破綻するまで続くだろう。

参考:
2015年8月8日土曜日
原油大国ロシアでガソリン不足が懸念、ロシア経済崩壊で原油安は底を打つか

一方、この世界的なエネルギー資源安が先進国経済に福音を齎すことは今さら言うまでもないだろう。米国経済にとっても勿論そうだが、資源以外の産業で成り立っている日本にとっては正に「神風」と言えるだろう。

参考:
2014年11月26日水曜日
原油安:肉を切らせてロシアの骨を断つサウジ。

このタイミングで国内では今年4月からの「電力自由化」と来年4月からの「都市ガス小売り自由化」が予定されており、電気業界やガス業界といった枠組みは次第に失われていき、「エネルギー業界」という大きな括りに落ち着いていくだろう。例えば大手電力会社と大手都市ガス会社がライバルになるということだ。そればかりか、携帯キャリアなどのエネルギーと無関係だった企業までもがライバルになり、エネルギー業界では今後苛烈な競争が繰り広げられ、やがては業界での統廃合も進むことになるだろう。

このようなエネルギー業界の競争はエネルギー価格の低下を促し、次第に庶民の懐も温まり財布の紐も緩むことだろう。これは日本経済にとってかなり明るい材料である。

電力会社にとっては電力自由化自体はネガティブ材料と言えるわけだが、来年4月からの都市ガス自由化でそれを十分に打ち消すことができるものと思われる。例えば、東京電力は中部電力とJERAを設立しLNG調達力を世界最大規模にまで拡大する体勢に入っており、今後はガス業界の主導権をも手にする可能性があるからだ。ガス業界にとってはある意味危機的状況と言えよう。

参考:
2015年4月16日木曜日
JERA創設は電力業界大再編の狼煙。

東京電力は原発事故から続けられているリストラで経営効率を高めており、現在の原油安と相まってエクセレントカンパニーとして復活する可能性が高いと見ている。

2015年10月15日木曜日

ベネズエラ、OPECで原油価格に1バレル=70ドルの下限を設定するよう提案へ。原油安に苦しむアカい産油国の虚しい抵抗

https://surouninja.blogspot.com/2015/10/Venezuela-suffering-from-weak-oil-price-to-be-proposing-to-set-a-lower-limit-price-of-70-dollar-par-barrel-in-OPEC-but-it-will-be-a-vain-resistance.html?m=0
原油価格の下落と物不足に苦しむベネズエラのラミレス国連大使が、石油価格を回復させるために「1バレル=70ドル」の下限を設ける案を提案しており、21日にウィーンで開かれるOPECの技術専門家会議で協議される見通しのようである。ちなみに現在の原油価格は1バレル=46ドルである。

原油価格の急落で国家が破綻しそうなほど困窮しているベネズエラ。如何にも同国の考えそうな場当たり的な策だが、OPECの事実上のリーダーであるサウジアラビアが以前から減産などの価格下支え政策には反対しており、この案が採用されることはまず考えられないだろう。そもそもロシアなどの非加盟国は減産する気など全くないため、OPECとしてもこれを採用したところで殆どメリットは無く、実現も不可能だろう。

2015年7月15日水曜日

イラン核協議:最終合意でイランの脅威は増し、中東には新たな軍事同盟が誕生するだろう

https://surouninja.blogspot.com/2015/07/Iran-Nuclear-Agreement-triggers-new-military-alliance-in-the-middle-east.html?m=0
国連常任理事国(P5)+ドイツとイランとの間で行われてきたイラン核協議は14日(2015年7月14日)、遂に最終合意に達したとのことである。

2015年3月31日火曜日

サウジのイエメン武装勢力空爆とイラン核協議。

https://surouninja.blogspot.com/2015/03/Saudi-Arabia-to-bomb-Yemen-rebels-in-order-to-prevent-the-concessions-to-Iran-in-Iran-Nuclear-Talks.html?m=0
イエメンで昨年9月(2014年9月)に首都サヌアを掌握し、ハディ大統領を追い出し事実上のクーデターを成功させたシーア派武装勢力「フーシ」。排除されたハディ大統領の要請を受けたサウジアラビアが今月に入り、サヌア周辺への空爆を行い、フーシの排除に乗り出している。

そのような中で、今度は、サウジアラビアの友好国であるパキスタンも30日(2015年3月30日)、サウジアラビアの連合軍に参加し、フーシを排除する方針を固めたようである。

2015年3月28日土曜日

サウジの韓国製原発導入は核武装のためのダミーか。

https://surouninja.blogspot.com/2015/03/Why-Saudi-Arabia-introduces-the-Korean-made-poor-reliability-nuclear-power-plant.html?m=0
サウジアラビアのサルマン国王が今月3日(2015年3月3日)、当時中東訪問中だった朴槿恵韓国大統領と会談し、韓国の小型原発2基(スマート原子炉)の導入を検討することで合意している。

2014年11月26日水曜日

原油安:肉を切らせてロシアの骨を断つサウジ。

https://surouninja.blogspot.com/2014/11/Saudi-Arabia-to-kill-Russia-by-refusing-to-cut-the-oil-production.html?m=0
原油価格が大幅に下落する中、原油安に苦しむロシアが急遽、サウジアラビアに減産を要請するも、最終的な合意には至らなかったとのことである。これを受けて、原油価格は遂に1バレル73ドル台に突入したようである。

2014年9月17日水曜日

原油減産という麻薬で自滅するOPEC

https://surouninja.blogspot.com/2014/09/OPEC-to-be-self-defeating-by-oil-production-cuts.html?m=0
シェールガス革命原油需要が減退する中、OPEC原油減産を示唆したようである。

2014年6月17日火曜日

イラク情勢:中東に構築される親共国家連合。

https://surouninja.blogspot.com/2014/06/Pro-communist-federation-to-be-built-in-the-Middle-East-around-Iraq.html?m=0
逼迫するイラク情勢を受けて、オバマ政権がイランとの協調も受け入れる構えを見せているようである。

2014年1月6日月曜日

自爆テロ:プーチン大統領がサウジアラビア関与と断定。

https://surouninja.blogspot.com/2014/01/russia-conclude-that-the-terrorism-in-volgograd-was-the-work-of-saudi-arabia.html?m=0
ロシアプーチン大統領は、先月29日(2013年12月29日)にボルゴグラードで発生したイスラム過激派による自爆テロについて、サウジアラビアが関与していると断定したようである。

2013年11月10日日曜日

サウジアラビア核武装の必然性。

https://surouninja.blogspot.com/2013/11/inevitability-of-nuclear-armament-of-saudi-arabia.html?m=0
サウジアラビアがパキスタンに投資して開発させていたとされる核兵器が、既に引き渡し可能な状態にある、とBBCが報じているようである。


2013年10月24日木曜日

サウジアラビア:米国の“弱腰”中東外交に苛立つバンダル王子。

https://surouninja.blogspot.com/2013/10/saudi-arabia-prince-bandar-frustrated-the-us-middle-east-diplomacy.html?m=0
サウジアラビアの情報機関トップのバンダル王子が米国との関係を見直す考えを示したとのことである。

この背景には、同盟国である米国が、未だシリア問題を解決出来ていないことや、対立するイランに歩み寄りを見せていることに対する不満があると見られる。


2013年10月19日土曜日

国連:サウジアラビアが次期非常任理事国を辞退。

https://surouninja.blogspot.com/2013/10/saudi-arabia-declined-the-election-to-non-parmanent-member-of-the-security-council.html?m=0
国連安保理の次期非常任理事国に選出されたサウジアラビアが、18日(2013年10月18日)、現在の安保理における「二重基準」を批判した上で、非常任理事国選出を辞退すると発表したとのことである。


2013年7月10日水曜日

ムルシ“ムスリム”政権が崩壊したエジプトに対し、UAEとサウジが巨額の財政支援を表明したとのことだが。

https://surouninja.blogspot.com/2013/07/uae.html?m=0
UAEとサウジがエジプトに対し、新たな巨額の財政支援を表明したとのことである。

ムルシ“ムスリム同胞団”政権が僅か1年で崩壊したわけだが、UAEとサウジは今後、暫定政権への巨額支援でムルシ元大統領支持派のイスラム組織の活動を抑える狙いが在るのだろう。


2013年5月1日水曜日

安倍首相がサウジアラビアで二国間の“投資協定”に署名。原油安定供給と原発輸出の下地作り。

https://surouninja.blogspot.com/2013/05/blog-post.html?m=0
ロシアを訪問していた安倍首相は予定通り、次の訪問を予定していたサウジアラビアを訪問し、二国間の“投資協定”を締結したとのことである。

此れにより、湾岸協力会議(GCC)諸国との投資協定の締結はクゥエートに続き2カ国目になるとのことである。