2014年4月10日木曜日

北方領土:プーチン政権の本音。

https://surouninja.blogspot.com/2014/04/real-intention-of-putin-about-the-northern-territories.html?m=0
ロシアによる事実上のクリミア併合に対する対ロシア制裁措置として、日本がビザ発給緩和に向けた協議を停止させることを決定したことについて、ロシアの野党・公正ロシアのミヘエフ下院議員がラブロフ外相に宛てに、日本との北方領土交渉を凍結するよう求めたとのことである。

「北方領土交渉凍結を」=日本のクリミア承認まで-ロ野党議員

2014/04/09-23:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2014040900969

 【モスクワ時事】9日付のロシア政府系紙イズベスチヤは、野党の下院議員がラブロフ外相宛てに「日本がクリミア半島のロシア編入を承認するまで、北方領土交渉を凍結すべきだ」と訴える書簡を送ったと伝えた。

一方で与党・統一ロシアは、日本の制裁措置が最小限であることからも、クリミア問題と北方領土問題を絡めるべきでないというコンセンサスが出来上がっているようである。

一方で、与党「統一ロシア」のジュロワ下院議員は「クリールとクリミアを絡めるべきではない」と指摘。パノフ元駐日大使も、日本の制裁は最小限だと強調し、領土交渉凍結は「有害だ」と断じている。

この与党・統一ロシアの姿勢は、日本に向けての重要なメッセージであると考えられる。つまり、今後ロシアは北方領土交渉を前に進め、日露関係を発展させる気があるということである。

ロシアにとって、日本からサハリンなどへの投資は、北方領土よりもよほど魅力がある筈である。そして、日本としても、北方領土という“喉に刺さった骨”を取り除くことができれば、これまで以上にロシアとの関係を進歩させることができるだろう。まさにWin-Winの関係を築くことができるのである。

だが、もしここで日露が互いにのんびりしていれば、拡張主義を採る中共政権に極東地域を実効支配されてしまう羽目になるだろう。それこそ日露にとってはLose-Loseとなるわけである。

余りにも軽微な対ロシア制裁措置でお茶を濁した日本。この重要な日本からのメッセージをプーチン大統領も理解してることだろう。ロシアに対する見返りは十分すぎるほどにあるのだから、日本としてもこれ以上の妥協は必要あるまい。

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