2013年7月28日日曜日

ミャンマー(チャウピュ港)と中国(雲南省昆明)を結ぶ天然ガス・石油パイプラインが対中輸出を開始。中国包囲網の突破口となるのか。

https://surouninja.blogspot.com/2013/07/blog-post_28.html?m=0
ミャンマーのヤカイン州(チャウピュ港)から中国の雲南省(昆明)へと繋がる天然ガス・石油パイプラインが完成し、ミャンマー政府が対中輸出を開始した様だね。


産経新聞 7月15日(月)7時55分配信
中国“エネ・軍事”の陸路構築 ミャンマー、パイプラインで輸出開始
 【ヤンゴン=青木伸行】ミャンマーで14日までに、中国への天然ガス・石油パイプラインが完成し、政府は対中輸出を開始した。これで中国は、中東やベンガル湾で生産される天然ガスや石油を、マラッカ海峡などを通らず、陸路で搬入するルートを構築したことになる。軍事利用が可能な、パイプラインに沿う高速鉄道の建設計画と合わせ、アジア・太平洋地域の安全保障に微妙な影響を与えそうだ。

2013/06/05(水) 11:12
中国・ミャンマーのパイプライン完成、マラッカ海峡を迂回 - サーチナ
中国の石油最大手、中国石油天然気集団は4日、ミャンマー西部のチャイピュと中国を結ぶ天然ガスのパイプラインが完成し、稼動可能な状態になったと発表した。パイプラインの完成で、中国は中東の天然ガスを、マラッカ海峡を通過させずに国内に輸送することが可能になったという。

  同パイプラインの建設は、ミャンマー国内の政治情勢の影響で遅れていた。経路にある同国北部で政府軍と反政府軍が戦火を交えた影響で、工事はしばしば中断したという。3月にも「5月30日に全面開通」と発表されていたが、情勢が悪化したので再び遅れたという。
  中国にとってミャンマーは天然ガスの供給源としてだけでなく、インド洋に進出する「回廊」としても重要だ。中国がインド洋に海軍を展開させた場合、ミャンマー・ルートは補給のために利用することが可能になる。
中国は「内政不干渉」を理由としてミャンマーとの関係構築に努めた。パイプラインの建設で、中国石油天然気との契約が成立したのは2005年だった。

  しかし2011年にミャンマーが軍政に終止符を打つと、欧米との関係が改善。逆に、中国との合弁事業である水力発電用ダムの建設が中止になったり、中国との合弁による銅山開発に対する抗議デモが発生するなど、両国関係は「微妙なかげ」を見せるようになった。

チャウピュ港 - Wikipedia
海外援助

チャウピュ港は中国のインド洋戦略の拠点として、深海港、石油ガスパイプラインの敷設が行われている。深海港には39の石油タンカー用バースを含む91バースを設けて、さらに鉄道、道路、空港などを整備する。石油・ガスパイプラインは中国資本によって建設が進められ、シットウェ海底のガス田からの天然ガスと中東からの原油をチャウピュ港で陸揚げし、ミャンマー国土を南北縦断して雲南省昆明に接続する。同時に中国までの高速道路、鉄道の建設に関する合意書が締結されており、中国内陸部の物流の出口港としての整備が進められている。

此れに依り中国は、米国が関与するマラッカ海峡を通過せずに原油を運ぶことが出来る様になり、有事の際の経済・軍事両面での安全が強化されたことになる。チャウピュ港は中国にとって間違い無く“中国包囲網の突破口”となるだろう。

だが一方で此の事が米国と其の同盟国にとっての脅威となることは言うまでも無い。米英が今後チャウピュ経済特区にどの様に関与していくかは注目に値するわけだが、ミャンマー政府が親日的であることを利用して日本の関与を後方支援することも十分に考えられる。

深海港の建設に伴う用地収用、環境、労働問題で地元住民からの争議が発生しているとの報告もある。

此の辺りの“火種”に油を注いで「チャウピュ独立」という“プランB”も可能性としてはゼロとは言い切れまい。「南スーダン独立」の変形パターンである。


2010年11月17日   田中 宇
アウンサン・スーチー釈放の意味
 ミャンマーは地下資源が豊富で、天然ガスの埋蔵量は世界第10位だ。米国(米欧)は、ミャンマーの軍事政権を非難して経済制裁しており、ミャンマーの資源に手を出せない。そんな中で、中国を筆頭とするアジア勢がミャンマーのエネルギー利権を分割する事態が出現した。米国のエネルギー業界はこの事態を看過しきれず、米政府に対し、ミャンマーの資源をアジア勢に奪われるなという政治圧力が強まった。中国がマラッカ海峡を迂回するエネルギー入手ルートを得ることが、地政学的に米国の優位性を失わせるというマイナス面もあった。中国軍はミャンマー南部の港湾を借り上げ、インド洋の拠点と使ってきた。

2010/10/29 21:45:54
アウン・サン・スー・チーさんが軟禁される理由ってそもそも何なんですか? - Yahoo!知恵袋
nana_sea777さん
回答日時:2010/10/29 23:15:34

表向きの理由は、保護することから始まりました。
実際、スーチーさんが外を歩いていたら危害を加える人もいるでしょう。

ミャンマー政府の本音は、スーチーさんにはイギリスに帰ってほしいということじゃないでしょうか。
スーチーさん裁判を起したりして粘っているけど
NDPはすでにミャンマー国内では求心力が無かったし、空中分解してしまいましたね。

政府内でも権力闘争がありますが、権力闘争に負けた元軍人がNDPを仕切っていました。
スーチーさんは神輿の上にかつがれていましたが、実権を握るナンバー2もナンバー3も元軍人だったと思います。

ミャンマーを支援するのはけしからんとか言って、日本の援助を叩く人が大勢いましたが、
蓋を開けてみれば、アングロサクソンの石油メジャー(シェブロン)がミャンマーの石油採掘権を獲得していたりと、
ミャンマーの現実を知っている人には、笑うに笑えない状況がありました。
ミャンマーの労働者が奴隷のように働かされているといって調査したら、なんと欧米企業の資源調査に関わる仕事だったり、
ミャンマーに多くの旅行者が行って、実はミャンマー人はビルマという国名に愛着が無いことや、
スーチーさんを支持している人が多いわけではないという現実がばれていしまい、
さすがに欧米のプロパガンダ機関やNGOも旗色が悪く、しばらくは静かにしていました。
掲示板などで活動するのも控えるようになりました。
すべて実証で反論されてしまいますので。


日本の援助を非難する声も小さくなりました。
だって、日本を非難していた欧米の方がガッチりとミャンマー利権に食い込んでいるんですもの。
(こんなことはミャンマー専門家やミャンマー好きには予想できてたんですが…
掲示板などではヒステリックに嘘言うな!なんて罵られていましたが)

ミャンマーは地下資源の宝庫だし、地政学的にも重要な位置にあるし、
食糧生産基地としての魅力もあります。
自立して充分にやっていける国なのです。
いまも、水面下で資源の争奪戦が繰り広げられています。
欧米と中国が飴と鞭を使って、ミャンマー政府をコントロールしようとしています。
日本は蚊帳の外ですが…。

ミャンマーはアセアンに積極的に参加し、その枠の中で独自の発展をとげるのが自然なんですがねえ。
結局、大騒ぎしてミャンマーを孤立化させ、中国やアメリカの言うがままになる国になってしまいました。
日本にSOSを送っていたのにね。

ミャンマーでは今後、欧米と中国の国際石油資本同士の利権争いが繰り広げられるだろう。まぁ表向きには米英と中国の政治的な覇権争いということになるだろうがね。

2013/01/06 10:00
麻生副総理のミャンマー訪問と「自由と繁栄の環」 - 日比野庵 本館
ミャンマーに対しては、周辺国を中心に数多くの投資が行なわれているのだけれど、日本は遅れを取っている。2012年8月末の段階で、ミャンマーへの国別投資額は中国141.43億ドル、タイ95.68億ドル、香港63.71億ドル、韓国29.63億ドル、イギリス27.99億ドル、シンガポール18.52億ドルなどで、日本は13位で2.17億ドル。
現在、ミャンマーには、外国投資の受け皿として整備を急ぐ3つの経済特区(SEZ)がある。1つは北部のチャウピュで、2つ目が南部のダウェイ、そして、ヤンゴン近郊のティラワ。
筆者は、「自由と繁栄の弧」構想が提唱された2007年当時、自由と繁栄の弧ができると、ヨーロッパ、ロシアを含めてやれば、中国を包囲する「自由と繁栄の環」が構築される、と述べたことがあるけれど、今回安倍総理は、ロシアも安全保障の観点に加えている。だから、この「自由と繁栄の環」は現実のものになろうとしているとも言える。

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