2013年7月25日木曜日

日本郵政が「がん保険」販売で米保険大手「アフラック」との業務提携を強化。

https://surouninja.blogspot.com/2013/07/blog-post_7927.html?m=0
日本郵政が昨日(2013年7月24日)、米保険大手アフラック社と「がん保険」の販売で業務提携を強化することを発表したとのことである。


時事通信 7月25日(木)0時0分配信
日本郵政、米アフラックと提携強化=がん保険、直営全郵便局で販売
 日本郵政が、米保険大手アメリカンファミリー生命保険(アフラック)との業務提携を抜本的に強化することが24日、明らかになった。傘下のかんぽ生命保険がアフラックと代理店契約を締結。同社のがん保険販売を、同じ郵政傘下の日本郵便が直営する約2万カ所の全郵便局に拡大する。アフラックは2014年秋に日本郵政グループ専用のがん保険を供給する。26日にも基本合意し、両社トップが記者会見して発表する。

かんぽ生命は日本生命保険と独自のがん保険商品の開発に着手していた様だが、現在行われているTPP交渉を意識して“自由競争”を優先、独自開発を断念したということの様だね。

2013/4/12 9:32
金融相、かんぽ生命「新たな認可行う考えはない」 競争を考慮 - 日経新聞
 麻生太郎副総理・財務・金融相は12日朝の閣議後記者会見で、仮にかんぽ生命ががん保険のような新たな保険商品を申請しても「政府としては今後、かんぽ生命の適切な競争関係が確立されたことが判断できるまでは、少なくともその認可を行う考えはない」と述べ、適切な競争環境の整備を重視する姿勢を見せた。

 かんぽ生命の新商品認可について「数年間はかかる」と語り、長期化の見通しを示した。

 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に備え、かんぽ生命を巡り「アメリカとの間において今、引き続き協議中」とも明らかにした。

日本郵政は政府が大株主である以上、TPP交渉に神経を尖らせる政府の意向を無視出来ないのは当然である。

岩上安身 @iwakamiyasumi (東京都 / Tokyo, Japan)

アフラックが政治力で市場を独占しているため、かんぽが独自でがん保険を出せないとなったら、アフラックと組んでしまった! RT @komatsunotsuma: 日本郵政、米アフラックと提携強化=がん保険、直営全郵便局で販売 http://t.co/ID9GQRvABv

Wed Jul 24 16:35:45 +0000 2013


2013.01.19
TPPとかんぽ生命 - ウチナ~んちゅの保険
アメリカ政府ははTPP参加の条件として、①米国産牛肉の輸入制限撤廃、②かんぽの「がん保険」参入を規制するよう要求していることは知っていますか。これには理由があるんです。
がん保険などの第三分野には、規制があって日本の生保や損保は参入できませんでした。がん保険はAF社とAJ社の外資が独占状態で、1999年には市場は2社の独占状態でした。

2001年の規制緩和で、生保と損保がたがいの事業に参入しあうことができるようになり、第三分野にも参入できるようになりましたが、自国の保険市場で日本の保険会社は参入できず、実に30年以上アメリカ系の外資の独占状態でした。そんな事も知らず我々外資の生命保険代理店は日本社は何故がん保険を売らないのかと疑問に思いながら、がん保険を売りまくっていました。

がん保険 - Wikipedia
日本におけるがん保険は、アメリカ合衆国のアメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)が、1974年11月に発売したのが初めてとされる。これにはアフラックの日本法人設立者であったが大竹美喜が金融界のフィクサーであった常盤橋経済研究所の大橋薫を味方につけ、当時の大蔵大臣福田赳夫を動かし大蔵省、厚生省と折衝を重ね2年半かけてようやく認可を取得した。

その後、がん保険などの第三分野の保険を日本国内の生命保険会社や損害保険会社が取り扱う事は、米国との合意に基づいて事実上禁止されており、この分野は外資系保険会社が永く独占してきた。規制の恩恵を受けることにより、アフラックのがん保険における販売シェアは85%以上(1999年)にも達していた。

1996年の日米保険協議では、第三分野保険における外資の独占政策を2000年末まで延長することが合意された。2001年、自由化の期限を迎えたものの、同年1月に同分野参入が解禁されたのは大手生命保険会社と損害保険会社の子会社生保のみであり、大手損保の市場参入についてはアメリカ合衆国の要求により半年遅れの同7月からとなった。現在は、多数の外資系・国内系の保険会社が多様ながん保険を販売している。

元々はアフラックが日本のがん保険市場を「政治力」で独占して来たわけだが、2001年以降、日本の第三分野保険の市場は解放されている。詰まり、未だ「がん保険」市場を外資に独占されっ放しなのは国内保険会社の怠慢が原因ではないかと俺は思うがね。

第三保険分野#第三分野保険における不当な不払い - Wikipedia
保険会社 件数(件) 金額(円)
三井住友海上火災保険 1140 2億8,400万
損害保険ジャパン 975 2億7,000万
日本興亜損害保険 833 2億1,500万
東京海上日動火災保険 805 2億6,900万
あいおい損害保険 470 1億4,500万
ニッセイ同和損害保険 142 3,700万
富士火災海上保険 175 3,349万
共栄火災海上保険 154 5,536万
日新火災海上保険 68 -
日立キャピタル損害保険 11 1043万9千
明治安田損害保険 2 -
スミセイ損害保険 1 -
アメリカンホーム保険 158 2,104万
AIU保険 107 1,910万
合計:14 5,041 14億7,200万

保険加入者を騙して“保険金不払い”することが仕事みたいになってしまった保険会社なんぞ、遅かれ早かれ淘汰される運命に在ろう。

内田聖子 @uchidashoko (東京都)

【誤解を生じるかもしれなかったので補足】アフラックのがん保険の日本での販売はすでに実施されており、日本郵政はこれまでにもアフラックのがん保険を約1000局で扱ってきた。しかし、今日報じられた記事のように業務提携を強化し、全国2万か所の郵便局で販売展開するのは初めて。

Thu Jul 25 02:44:44 +0000 2013


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