2013年7月16日火曜日

ブレイナード米財務次官が次のG20財務相・中銀総裁会議で日・欧・中に対して内需拡大を促す考えとのことだが。

https://surouninja.blogspot.com/2013/07/g20.html?m=0
アベノミクスに賛同を示すブレイナード米財務次官が昨日(2013年7月15日)、19日から2日間モスクワで開催されるG20財務相・中銀総裁会議で、日欧中に“内需拡大”に向けた取り組みを促す考えを示したとのことである。


2013年7月16日13時15分
米財務次官、内需拡大促す考え G20で日欧中に - 朝日新聞
 【ワシントン=山川一基】ブレイナード米財務次官は15日、ワシントン市内で講演し、19~20日にモスクワで開かれる主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、日本、欧州、中国に対して、内需拡大に向けた取り組みを促す考えを示した。

ブレイナード氏はG20で日本の経済政策について話し合う考えを示し、アベノミクスの成長戦略である「3本目の矢」にとくに注目していると指摘。そのうえで「内需拡大によって日本が成長を示すことが、G20各国においても重要だ」と訴えた。

2013年2月12日火曜日
米財務省のブレイナード次官が“アベノミクス”を支持。地固めする円安路線。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/02/blog-post_12.html

ブレイナード米財務次官の此の発言は、主に日本に対して、「TPP参加で米国からの輸入を増やせ」というシグナルであろうことは容易に想像が付くわけである。内需拡大(輸入拡大)のためならアベノミクスによる円安も容認するということなのだろう。


2013.7.16 14:03
中国に「新たな構造改革を」 G20前に米財務次官 - MSN産経
ブレイナード米財務次官(国際問題担当)は15日、ワシントン市内での講演で「中国は新たな構造改革に着手する必要がある」と述べ、中国に対し金融や為替制度をめぐる改革の継続を要請した。中国など新興国経済の成長回帰に向けた改革の促進は、モスクワで19日から開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で主要議題となる見通し。

其の他、中国に対する人民元改革もG20の主要議題に上げる様である。人民元改革は中国を“消費の国”にする上で必要不可欠な要素だからな。

2013年7月11日木曜日
ブラジル中銀が3回連続の利上げで政策金利8.5%。インフレ抑制の“ポーズ”。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/07/385.html
今後“世界の生産活動”は、新興国から日米へと少しづつシェアされ、其の一方で“世界の消費活動”は米中が担う形になるだろう。来たるべき“人民元改革”が其の流れを一層加速させるのではないかな。

ブレイナード米財務次官の発言からすると、日本も“世界の消費活動”の一端を担うことになりそうだね。まぁ今の日本国民の生活を見ていても分かる通り、黙っててもそうなるだろうがね。

そして新興国に偏り過ぎた“世界の生産活動”は今後、先進国にも分散されるだろう。

一方で此れまで米国が担っていた“世界の消費活動”は、米国以外の国々(主に中国)に分散されることになりそうである。

日本が23日にも交渉に合流する環太平洋連携協定(TPP)に関し、円安進行を念頭に為替操作を防ぐ条項が必要との主張が米議会から出ていることには、「G20は財政や金融政策は国内目的に限ることで一致している」と説明。「こうした合意は効果的だ」と述べ、新たな条項は不要との考えを示唆した。(共同)

ブレイナード米財務次官は現在もアベノミクスという名の“G20コンセンサス”を支持している。米政府は少なくとも、日本が完全にTPPの枠組みへ組み込まれるまでは、アベノミクス・バブルを潰すことはしないだろう。

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