2013年7月28日日曜日

ブータンで政権交代。中国に近付いたブータン調和党が下野し、親印派の国民民主党が与党に。

https://surouninja.blogspot.com/2013/07/blog-post_752.html?m=0
今月(2013年7月)行われたブータンの国民会議(下院)選挙では、野党の国民民主党(PDP)が大躍進し、其れまで与党だったブータン調和党(DPT)が下野、政権交代が実現した様である。


2013年7月27日20時13分
ブータン新首相にトブゲイ氏任命 人民民主党が初政権 - 朝日新聞
 【バンコク=庄司将晃】ヒマラヤの小国ブータンのワンチュク国王は27日、下院選挙で圧勝した人民民主党(PDP)のツェリン・トブゲイ党首を首相に任命した。PDPが政権を握るのは初めてだ。
若者の失業増や輸入品の消費ブームによる外貨枯渇といった問題に対する国民の不満が高まり、PDPの地滑り的勝利につながった。

インドと中国に挟まれた国「ブータン」で起きた政権交代の主因は、中国に擦り寄ろうとしたDPTに対する国民の不満が背景に在る。其れまでの政権与党だったDPTは、中国に擦り寄る一方、対インド政策を蔑ろにしてしまった事が仇となった様である。

DPTの対インド政策に不満を持ったインドが、経済支援の一環だったガス料金優遇を停止したため、ブータンの家庭用ガス料金が今月から2倍に跳ね上がり、此の事がブータン国民の不満爆発の切っ掛けとなった様である。

国民民主党 (ブータン) - Wikipedia
2013年7月におこなわれた国民議会(下院)選挙では47議席中32議席獲得と躍進し、ブータン調和党から政権を奪取した。民主党は、調和党政権の中国への接近が最大の支援国であるインドとの関係を後退させたと主張していた。

2013年7月24日 (水)
新・第34弾 ブータン王国で、今、なにが - さかえみおつくしのブログ
どうやら、この人民民主党(PDP)が、選挙で勝利した背景には、都市に集まる若者の失業増といった社会問題への不満に加え、ブータン調和党(DPT)の対インド政策への懸念があったと分析されている。インドは、最近、ブータンに対する経済支援の一部を停止し、この影響で家庭用ガスの料金が、今月から、2倍に跳ね上がり生活を直撃したことが要因だと言われている。

また一方で、昨年、ブータンと中国の当時の首相が会談したのを機に、「国交樹立を目指すのでは」と一部に取りざたされたことがあったようであるが、選挙戦では、このブータン調和党(DPT)の外交政策に批判票が大きく作用したのではと言われている。

此の政権交代の背後では、ブータンの親中化を阻止するために米英が関与した可能性は十分に考えられよう。インドのガス料金優遇停止策は米英の入れ知恵では無いかと見ている。

まぁ外貨を枯渇させてしまう様な“消費(輸入)の国”へと成り下がってしまったブータンなので、今後もブータン国民のライフスタイルは“欧米化”が進み、彼等の思想も自然と“親印・親米英”的になるだろうな。

2013/6/11(火) 午後 4:21
インド ミャンマーに5億ドル支援 関係強化で中国けん制 - tearface
 【大紀元日本10月15日】インドを公式訪問中のミャンマーのテイン・セイン大統領は14日、首都ニューデリーでシン大統領と会談した。AP通信によると両国は、国境間貿易をより盛んにさせる陸海輸送路の整備と、天然ガスパイプライン建設計画の速度を上げることなど、関係を強化することで合意した。インドにとって、同様にミャンマーの天然資源を狙う中国をけん制する狙いがあると見られる。

2013年7月28日日曜日
ミャンマー(チャウピュ港)と中国(雲南省昆明)を結ぶ天然ガス・石油パイプラインが対中輸出を開始。中国包囲網の突破口となるのか。
http://surouninja.blogspot.jp/2013/07/blog-post_28.html

ちなみに米英の代理人として動いているインドは、対中戦略で重要なミャンマーへも関与を深めて行くだろう。中国への天然ガス・石油パイプラインの運用を開始したミャンマーだが、若しも同国が中国に接近し過ぎた場合には、米英に代わってインドが何らかの制裁に出ると思われる。

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