2014年3月28日金曜日

エストニア:EU最年少の新首相を選んだ土壌。

https://surouninja.blogspot.com/2014/03/the-young-prime-minister-for-the-young-estonian.html?m=0
エストニアで26日(2014年3月26日)、EU加盟国で最年少(34歳)の首相が誕生したとのことである。

首相となったのは、中道右派「改革党」のタービ・ロイバス前社会問題相である。

EU最年少首相が誕生=34歳のロイバス氏―エストニア
時事通信社 2014年3月27日(木)8時16分配信
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1004874

 【ベルリン時事】エストニアで26日、中道右派、改革党のタービ・ロイバス前社会問題相(34)を首班とする新内閣が発足した。ロイバス氏は、欧州連合(EU)加盟28カ国の中で最年少の首相となった。

エストニアは、アングロサクソン諸国のような市場放任型の自由経済を採用している国である。

また、eストニアと呼ばれるほどIT産業が盛んで、欧州のITオフショア開発の拠点になっており、若い人々が活躍しやすい国と謂えよう。同国は、議会選挙で世界初となる、インターネットでの電子投票を実施した国でもある。

エストニア - Wikipedia

エストニア共和国(エストニアきょうわこく)、通称エストニア (Estonia、エストニア語: Eesti) は、ヨーロッパ北東部の共和制国家である。バルト海東岸に南北に並ぶバルト三国の一つであり、南にラトビア、東にロシアと国境を接し、西はバルト海、フィンランド湾に面している。首都はタリン。

第一次世界大戦後の1918年にロシア帝国より独立。その後1940年にソビエト連邦に占領された。1991年にソビエト連邦から独立を回復。
2014年2月18日、ロシアのラブロフ外相とエストニアのパエト外相は、旧ソ連時代の国境線に従って両国国境を画定する条約に調印した。領土について一切譲歩しないという姿勢のロシアと、早期の国境画定を促すEUやNATOに押され、エストニアはペツェリ地区への主張を放棄することになった。
政治

政体は共和制。議会(リーギコグ、Riigikogu)は一院制で、任期は4年である。大統領は議会によって選ばれ、任期は5年である。2007年2月26日から28日に世界で初めて議会選挙に関してインターネットを利用した電子投票を行った。
経済

エストニアはバルト3国中で最も経済状況は良好である。フィンランドから高速船で1時間半という立地と、世界遺産に登録されたタリン歴史地区を背景に、近年は観光産業が発達している。1年間の観光客数は500万人を超えるともいわれる。その他にもIT産業が堅調で最近では、eストニアと呼ばれている[6]。ヨーロッパのIT市場においてオフショア開発の拠点となっており、IT技術者が多い。ヨーロッパではハンガリーに次いでハッカー(クラッカーとは別の意なので注意)が多いとも言われる。

また、アメリカの大手シンクタンク・ヘリテージ財団による経済自由度指標では、世界第13位(2009年現在)にランク付けされており、政府による経済統制は殆どないとされる。即ち、エストニアの経済構造は、近隣の北欧諸国のような市場調整型ではなく、アングロ・サクソン諸国(アメリカやイギリス)のような市場放任寄りである。このような構造で好調な経済成長を遂げている小国の例に、アイルランドやシンガポールがある。

このような国柄を考えれば、34歳という若さの首相が誕生するのも、まさに必然と謂えよう。エストニアには、そのための土壌があったのである。

おそらくエストニアは今後、EUとロシアの間で上手に美味しい所取りをし、経済力を更に強化していくだろう。若い国民には、自由主義路線の政治が“鬼に金棒”である。

日本では、長期に渡る徹底的な管理統制社会により、人々(若者でさえも)の考え方が完全に老化してしまっている。日本の大衆を俯瞰すると、彼らは過去の栄光にすがる一方で、箸の上げ下げまで役人に決めてもらわないと不安で仕方がないように見える。残念ながら、そのように国民が自ら自由を捨ててきた結果こそが今の日本経済なのだろう。

国家の老化とは、何も人口の平均年齢の高さが問題なのではない。人々の考え方の問題なのである。老人でも若者のような自由な考え方ができる者達もいれば、若くても老害のような生き方しかできない者達もいるのである。日本経済の現状は、後者のウエイトが高くなり過ぎた結果であると考えている。

エストニアは今の日本とは対照的な国である。このような国は、安全保障面の安定さえ手に入れば、後は放っておいても着実に経済成長していくだろう。世界の資金がエストニアに流入しそうな予感である。東西両サイドの国々が挙って、同国にベットしてくることが予想される。

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