2014年3月20日木曜日

迷走するオバマの核セキュリティ。

https://surouninja.blogspot.com/2014/03/obama-nuclear-security-to-stray.html?m=0
ウクライナ情勢を受けて対ロシア経済制裁を決めた米国への対抗措置として、ロシアは、イラン核協議に絡めた米国への制裁も示唆したとのことである。

ロシアが対米制裁を検討、イラン核協議と絡める可能性も

2014年 03月 20日 09:34 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYEA2J00D20140320

[モスクワ 19日 ロイター] -ロシアのリャブコフ外務次官は19日、米政府がクリミア情勢を受けて導入した対ロシア制裁と同様の制裁を米国に科す可能性があると発言、米国が緊張をエスカレートさせれば、追加措置も検討すると述べた。
同次官は対米制裁を、米英ロなど6カ国とイランとの核協議に絡める可能性も示唆。核協議が失敗に終われば、対イラン政策で弱腰と批判されているオバマ政権が打撃を受ける可能性がある。

イランと6カ国は19日、核問題を協議したが、合意には至らなかったもようで、4月7─9日の協議再開を決めた。リャブコフ外務次官は、この協議に出席していた。

シリア問題でロシアに外交的敗北を喫し、ウクライナ問題でもロシアに譲歩、そして今度はイラン核協議においてさえもイラン(その背後にロシア)に有利な展開に導きつつあるオバマ米政権。

中国やイランといった非同盟国の核開発をスルーする一方で、同盟国との関係を蔑ろにし、同盟国の核防衛の可能性すら奪うオバマ米国の妄動に、今後は付き合いきれなくなる同盟国が続出することだろう。

参考:
2013年10月24日木曜日
サウジアラビア:米国の“弱腰”中東外交に苛立つバンダル王子。

参考:
米中が首脳夫人外交、ミシェル氏滞在異例1週間

2014年3月20日08時59分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140320-OYT1T00107.htm

【ワシントン=井上陽子】ミシェル・オバマ米大統領夫人は19日からの中国訪問で、習近平(シージンピン)国家主席の彭麗媛(ポンリーユエン)夫人から歓待を受ける。

 米大統領夫人が2人の娘と母親を連れ、一つの国に1週間滞在するのは異例だ。

このような状況下、オランダで今月24日(2014年3月24日)から2日間開催される核セキュリティ・サミットでのオバマの発言力は相当低下することだろう。

まぁ、米国は今後も経済・軍事の両面で世界的プレゼンスを維持し続けるだろうし、日本にとっての最大の同盟国であり続けるだろう。日本にとって米国は重要なパートナーであることには変わりはない。だが、その重要な関係を壊そうとしているオバマ大統領自身と日本がパートナー関係を築くことはかなり困難であると思われる。

おそらくオバマの支持率は今後も低下し続けるだろう。今年11月(2014年11月4日)の米中間選挙後は、米議会で優勢となるであろう米共和党が今の異常事態を打開するものと予想している。

まずは24日から開催される核セキュリティ・サミットの行方に注目である。

関連:
2014年3月11日火曜日
米国防費削減か、日本の核武装か。
2014年3月10日月曜日
新START:対露制裁で自滅するオバマ政権。
2014年1月27日月曜日
オバマ政権:日本に兵器級プルトニウム返還を要求。

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