付加価値税(VAT)増税などの緊縮財政を進める左派「民主党」(PD)勢力に抵抗することが表向きの理由のようである。
伊ベルルスコーニ派全閣僚が辞意=連立政権崩壊の危機 - 時事通信 9月29日(日)6時34分配信
【ジュネーブ時事】イタリア連立政権の一角を担うベルルスコーニ元首相(76)派の全5閣僚が28日、辞意を表明した。レッタ首相が財政再建策をめぐり元首相派に信任を要求したことが表向きの理由。2月の総選挙後、2カ月の政治空白を経て発足したレッタ内閣は4月の発足以来5カ月で崩壊の危機に陥ることになった。
伊大統領、ベルルスコーニ氏率いる中道右派の揺さぶりを非難 - ロイター 2013年 09月 27日 00:16 JST
[ローマ 26日 ロイター] - イタリアのナポリターノ大統領は26日、ベルルスコーニ元首相を支持する中道右派の議員が元首相の議員資格はく奪を阻止するため総辞職の脅しで揺さぶりをかけたことを厳しく非難した。また、元首相に対する脱税事件の実刑判決を無効にするために行動を取ることはないと述べた。
だが、恐らくPDLの本音の目的は、党首ベルルスコーニを救出することにあるのだろう。
最高裁は8月、元首相に対して脱税事件の実刑判決を下した。
ベルルスコーニ氏に近い中道右派の議員らは前日、10月4日の上院特別委員会で元首相の議員資格はく奪が可決された場合、議員を辞職すると表明した。PDLは連立政権の一翼を担う。
大統領はベルルスコーニ氏が有罪判決は判事の陰謀だと主張していることについて「ばかばかしい」と一蹴。判決へのいかなる介入も否定した。
政治が混乱状態に陥る中、イタリアのソブリン債格付けが引き下げられるといううわさが広まり、株価は下落、指標10年債の利回りは上昇した。
この様子だと、イタリアの政治・経済が落ち着くのは当分先になるだろう。
今のイタリア大連立政権の混乱を見ていると、同じく大連立を模索しているドイツの今後も何となく見えてくるわけである。(ドイツ総選挙:大連立が経済を停滞させるか。 2013年9月23日月曜日)
新興国からの資金流出(先進国への資金還流)という絶好の機会に上手く乗りきれない欧州主要国を尻目に、日本は「アベノミクス」に資金が集まり易い環境を着々と構築している。
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