ベネズエラ政府は品不足の原因を、「民間企業が売り惜しみ」にあると主張している様だが、一方の業者や野党は政府による価格統制や外貨規制が原因と主張している様である。
トイレットペーパー不足のベネズエラ、工場を政府管理下に - CNN.co.jp 9月22日(日)13時11分配信
(CNN) 生活必需品不足が深刻化するベネズエラで、アレアサ副大統領は21日、北部アラグア州のトイレットペーパー工場を一時的に政府の管理下に置くと発表した。生産、流通体制を見直して売り惜しみを防ぐのが目的だという。
業者や野党は品不足の原因として、政府による価格統制や外貨規制を指摘。生産者の多くが採算の取れない状況に陥っていると主張してきた。
これに対して政府は、民間企業による売り惜しみやメディアの扇動が原因との立場を示す。
政府の失政による国民生活逼迫を民間業者のせいにするというのは社会主義国家によく見られる風景である。
ベネズエラに忍び寄るハイパーインフレの影 - JBPRESS 2013.06.12(水)
ベネズエラでハイパーインフレが生じる可能性が出てきた。5月の物価上昇率が月次ベースで過去最大を記録する一方、ベネズエラ経済は景気後退局面に入りつつあり、ニコラス・マドゥロ新大統領の支持率は低下している。
消費者物価は5月に6.1%上昇(前年同月の上昇率は1.6%)し、2013年1~5月期の累計インフレ率が19.4%に達した。2012年通年のインフレ率(20.1%)にほぼ匹敵するレベルだ。
チャベス亡きベネズエラは思ったよりも早く瓦解が始まった様である。
今後はハイパーインフレによる国体崩壊か、外資頼みの急激な市場開放、若しくはその両方のイベントが待ち構えていることだろう。
ベネズエラは社会主義国家を掲げている一方で、その国民達は輸入に頼りきった生活をしている。こんなアンバランスな状態が何時までも続けられるわけが無いのである。
まぁ堕落した国民全員に生活保護を配ったところで、誰も働かなくて経済が成り立たないのと同じだな。
社会主義国家には完全な自給自足を営める勤勉な国民が大多数を占めねば成り立たないのである。そんな国家は今どき非現実的だがね。
堕落した国民の生活を維持するには、其の犠牲になる者が一定数必要となるのである。
「帝国主義打倒!」を声高に叫ぶ社会主義国家が、実は帝国主義並みの搾取で成り立っているという皮肉な現実。
其れは、日本で反原発を叫んだり、資本主義経済を否定している花畑左翼の人々が、普段は其の恩恵にどっぷりと浸かりきって生活しているのと何ら変わるまい。
閑話休題、恐らくベネズエラ政府は、今後も自らの失政を棚に上げて反米パフォーマンスで国民のガス抜きを続けるだろう。バチカンの傀儡国家として。
0 件のコメント:
コメントを投稿